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個人的に印象に残った記事をまとめていきます。ニュースレター「ねじまき通信」で紹介していくかも。
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2023年7月の記事一覧

BOOK READING CLUB

2023年7月26日(水)14:15-14:55

00:00 | 00:00

〜ディレクターズカット版〜
本を楽しみ、文学をもっと好きになる番組。

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<パーソナリティ>
宮崎智之
https://twitter.com/miyazakid
今井楓
https://twitter.com/_panda_kamo


<コーナー>
--宮崎智之の文学ニュース
・市川沙央「ハンチバック」
・読書のバリアフリーについて

--今井楓の未邦訳レビュー
・Ann Napoli

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元・書店員がオススメするアート、デザイン、インテリアの洋書と、洋書を取り扱う書店

元・書店員がオススメするアート、デザイン、インテリアの洋書と、洋書を取り扱う書店

アート、デザイン、インテリアの洋書について、「どこで売っている?」、「何を買ったらいい?」という相談を受けることが多い。私自身も、書店員として洋書や洋雑誌に触れるまで、どの本がいい内容で、どこで何を買えるということを知る機会がほとんどなかった。

個人的には、もっと本に、洋書に触れもらって、本の魅力やアートブックの面白さを知って欲しいなと思っています。
日本の書籍も魅力的で、価格が安い。一方で海外

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フェディバース (Fediverse) ことはじめ

フェディバース (Fediverse) ことはじめ

ここ最近「フェディバース (Fediverse)」という言葉を聞かないでしょうか。聞きませんか、聞きませんよね…。しかし目下進行中のTwitterの大騒動も手伝って、いま徐々に盛り上がりを見せている分野なので、これを知っておけば大丈夫。なことをまとめます。

まったくもって知らないよ。という人にも極力分かるように、の説明ですので細かなところは端折ったり、平易化していることはご了承ください🙇‍♂️

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70年代のブラジル音楽のおすすめ曲5選(Part2 MPB編)

70年代のブラジル音楽のおすすめ曲5選(Part2 MPB編)

70年代のブラジル音楽企画の2回目です。
前回の1回目はサンバ系でしたが、今回はMPB(ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)です。

MPBを代表するアーティストですとIvan Lins、Marcos Valle、Djavan、Elis Regina等おりますが、今回はこれらを掘り進めた先にたどり着きそうなアーティストをピックアップしてみました。

ブラジル系の音楽をこれから開拓しようとしてい

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レビュー『読んで旅する海外文学:24か国の旅行記×77冊の読書ノート』

レビュー『読んで旅する海外文学:24か国の旅行記×77冊の読書ノート』

着眼点がすばらしいと思った本の紹介。

実際に旅をするのではなく、世界各地の本を読んで、「読書で世界一周」をするという本。

「訪れる前に読んでいたほうが、より深くその国を楽しめる」ていう観点でチョイスされており、興味深い。

また、紹介される本のジャンルも限定されておらず、小説、ノンフィクション、旅行記、エッセイ、レシピ本と、さまざまなものが含まれている。

さらには、イギリスやドイツといったよ

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OMO施策よりも「店舗体験を重視」。若者を中心に人気を集めるKEBOZが大切にしている考えとは?

OMO施策よりも「店舗体験を重視」。若者を中心に人気を集めるKEBOZが大切にしている考えとは?


KEBOZの「商品力」が強い理由— ストリートファッションで野球がルーツになっている衣料品はアパレル市場でも少ないと感じますが、野球を選んだ理由は何なのでしょうか?

オーナーが元球児(甲子園出場)という事もありますが、日本ではベースボールの本国アメリカとは違い、野球とストリートの組み合わせはあまり認識が無い印象があります。しかし、アメリカではメジャーリーグとストリートファッションは密接に繋がっ

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木と石、そして死と共に歩くこと -『君たちはどう生きるか』覚え書き-

木と石、そして死と共に歩くこと -『君たちはどう生きるか』覚え書き-

宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が公開されてから約二週間が経過した。SNSやレビューサイトを覗くと、その物語は「難解」「カオス」と評され、そして宮崎駿監督の人生、あるいはセルフオマージュや元ネタを通して作品の考察が飛び交っている。

あるいはマヒト/大叔父/アオサギetc…。作中人物のいったい誰が宮崎監督本人であり、鈴木敏夫プロデューサーであり、はたまた高畑勲監督なのかという正体当てゲー

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京都の夏はゲームでアツい - 『BitSummit』(2日目)

京都の夏はゲームでアツい - 『BitSummit』(2日目)

目が覚める。10時。BitSummitの開場時刻は?10時だ。まずい。

別に誰かと待ち合わせているわけでもないが、昨日遊びきれなかったゲームがあれだけあるのに、悠長なことはしていられない。バッグをひっつかんで、俺はホテルを飛び出した。

まずはホテルのすぐ近くにある京都駅へ向かう。祇園祭や他の寺社仏閣へ行く観光客でバス乗り場は完全な芋洗い状態だった。超満員のバスを一台見逃し、俺は次にやってきたバ

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ヒラギノフォントの名前の由来になった「柊野」を散策する

ヒラギノフォントの名前の由来になった「柊野」を散策する

ヒラギノフォントの「ヒラギノ」は京都市北区の地名「柊野」に由来しています。名前の由来といっても、「柊野」にゆかりがあるわけではありません。

ヒラギノフォントの開発時に京都中の地名を集めて、ヒラギノフォントのコンセプトである「クールでスタンダード、現代的」のイメージに合う名前として「ヒラギノ」が選ばれました。

ここまではご存じの方は多いかと思いますが、実際の「柊野」がどんな場所か思い浮かぶ方は多

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4,500億円の病院グループ - 徳洲会 創業者「病院王・徳田虎雄」

4,500億円の病院グループ - 徳洲会 創業者「病院王・徳田虎雄」

「徳洲会」という名前を聞いたことあるだろうか。

日本No.1の病院グループである。が、多くの人にとって知名度は高くはないと思うので数字を見るのが1番かもしれない。

直近の業績だが、凄まじい。
事業収益: 4,523億円
当期純利益: 459億円

もし上場していれば数千億円〜兆円クラスの企業体かつ、2位以下の医療法人と収益規模で数倍の差がある圧倒的市場リーダーである。(医療法人なので通常の株式

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ZINEの面白さについて

ZINEの面白さについて

 みなさんZINEってご存じですか?

 ネット上では、
 「個人が発行する雑誌。MAGAZINEのZINE」
 という風に紹介されていますが、私は同人誌のZINE(人)の方がしっくりきます。雑誌以外にも詩集や小説、写真集などテーマや様式にこだわらず、自由に作られた個人作成誌。私にとってのZINEはそんなイメージ。

 さて、先日、私の住んでいる新潟市で「ふふふのZINE」というZINEの展示即売

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「星の時」(クラリッセ・リスペクトル著 福嶋伸洋訳 河出書房新社)書評

「星の時」(クラリッセ・リスペクトル著 福嶋伸洋訳 河出書房新社)書評

 1977年に出版された『星の時』(クラリッセ・リスペクトル著 福嶋伸洋訳 河出書房新社)の翻訳が2021年に出たのは、その前年が作家の生誕100年だったかららしい。作者はウクライナ生まれのブラジルの作家で、本の帯には「23言語で翻訳、世界的再評価の進む20世紀の巨匠」「伝説的作家の遺作にして最高傑作」と錚々たる謳い文句が並ぶ。

 私がこの厚さ1㎝程度の本を最初に手にしてから読み終えるまでに1年

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第一回ミスチル歌手特集

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ロックミュージシャン、フォークシンガー、アニソン歌手、ラッパー、演歌歌手など、この世には様々なジャンルの音楽と音楽家が存在する。

そこで、もしもミスチルという音楽ジャンルとミスチル歌手というカテゴリがあったらどんな人達がそこにカテゴライズされるのか?という考えに至ったので特集を組む事にした。以下に紹介するミスチル及びミスチル歌手の基準は完全に独断と偏見に基づく。歌唱、歌

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「君たちはどう生きるか」: 初見時点での疑問点の整理(ネタバレあり)

「君たちはどう生きるか」: 初見時点での疑問点の整理(ネタバレあり)

はじめに 
 宮崎駿監督の最新作にして最後の劇場映画作品とみなされている「君たちはどう生きるか」が2023年7月14日(金)に公開された。予想していた通り、公開から数日後にしてSNS上ではどんどん設定や解釈などの情報が、これまでずっと秘匿されてきた反動のようにあふれかえっている。筆者は今回のような宣伝(なし)戦略は今の日本社会ではかなり珍しい現象だと思ったので、前情報をできる限りゼロに近づけた状態

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