#エッセイ
言葉を見つめる世界線のなかで【ドラマ『silent』鑑賞記】
信頼できる友人に限って、しきりに「詩乃は絶対に好きだから、『silent』を観てくれ」と言ってくれていた。
その理由を聞いたことはほとんどなくて、というか、みんながみんな「観ればわかる」と言うだけ言ってその本心を教えてはくれなくて、ただ「いい作品だから」とだけ伝えられていた。
事前情報として、ひたすらによく泣けるドラマだと聞いていた。最終回に向けて泣けるとかではなく、第一話から泣ける作品だと。
日常のふとした瞬間に溢れ出る虚無感は どうしたら埋められるのだろう
小さな幸せに気づけない。
誰とも約束が出来ないというのは人生を放棄しているようだ。
わたしは刺し殺したいほど好きな相手もいないし、刺し殺されるほど人と関わりを持っていない。電話をするほどの相手もいないし、煙草を一緒に吸ってくれる相手もいない。ほとんどの時間わたしはひとりで過ごしている。仕事をしている時は引っ切り無しに人と会話をしているが、どこか壁に向かって話をしているみたいだ。別になんの感情の跳
元カレとの気持ちを整理してから、彼氏を探そう。
1.この町も、あなたがいた町と同じです西部開拓時代のアメリカでのエピソードです。
当時、多くの人が、東部から西部の町に移住していました。
西部のある町の入り口に、町の長老が立っていました。
東部から移動してきた人たちがその町に入る時、まずその長老に出会います。
人々は、長老に「この町の人たちって、どんな人ですか」と熱心に聞きます。
長老は、質問に答える代わりに、
「あなたが以前、住