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半生の記録と記憶

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今まで生きてきた記録、感じたこと。表に出せなかった思い。蓋をしてきたこと。
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#就職氷河期

オーストラリアの牧場で暮らしたかった高校生時代

オーストラリアの牧場で暮らしたかった高校生時代

高校時代は苦しかった。地獄みたいな毎日だった。

何で苦しんでいたかというと、自意識過剰、人目が気になる、人にどう思われるかみられるか気になる、気になって仕方がない…。

そんなことで苦しんでいた。

学校は私服。私服だと、オシャレかどうか、どんな格好をしてるか、いけてるかどうかで、階層ができている感覚があった。

自分はイケてる格好がしたかった。が、目立つのも怖く、また、当時はネット通販もないし

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志望校をめぐって母親に泣かれる。

志望校をめぐって母親に泣かれる。

高校受験の時の話。

中学まで勉強を頑張っていた。

勉強のできる子、というのが、当時の自分にとって、唯一の取り柄かつ存在意義&アイデンティティ、みたいになっていた。

テストでいい点をとったときや、いい点をとって周りから褒められたり認められたりするのは嬉しかったけど、勉強しているその内容に興味関心や好きがあったわけではない。

楽しかったのは、唯一社会の歴史の部分、戦国時代くらいだ。

周りから

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働く。仕事。会社。父への反発と恨みと否定

働く。仕事。会社。父への反発と恨みと否定

過去のことを振り返ってみて、当時の気持ちや感じていたことを顧みて、最近だんだん思うようになったこと。

自分は、父親への反発があった、反発があると。

恨みや否定したい気持ちがあると。

父親は仕事熱心というか、会社と仕事に一筋だった。

今考えると、単身赴任時にリストラ係をしていた頃など、胃潰瘍になったりして、仕事が嫌だったことや会社が嫌になったこともあっただろうに、仕事と会社を生涯、母が死ぬ間

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親の期待

親の期待

高校時代の話。

受験が近くになった高校2年生か3年生くらいの頃だったろうか。

兄は高校卒業時、希望する大学への受験を失敗し、一浪していた。

そして、専門学校へと進んでいた。

当時のことは本人しかわからないけれど、受験に身が入らず、あまり勉強しているようには見えなかった。

母がこのころの私によく言っていたのが、

お兄さんは失敗したから、あなたには期待している(語尾は定かでないけれど。大学

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それが鬱です。

それが鬱です。

その当時、そのカウンセラーは皇居に近い一角の建物に勤務していた。

その場所へ時抱くから向かうには、地下鉄に乗り換えて出かける必要があった。

その地下鉄の乗り換え時、長い階段を上り下りしている時、自分の体に異変があった。

体が妙に重く、足が進まない。めまいみたいなものもして、少しの距離が進めない…。

なんだかカラダがおかしい、動かない。

やっとのことでカウンセラーの元へ辿り着き、途中にあっ

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退職〜職業訓練校〜再カウンセリング

退職〜職業訓練校〜再カウンセリング

新卒で入った会社を辞めて、その後の話。

記憶が朧げだけれど、失業保険の手続きをして、パソコンの基礎スキルを習う職業訓練校に通った。

これも、今考えると、失業した人が通る、レールに乗っかっていたように思う。

特にパソコンスキルを習いたいという意思もやる気もなく、なんとなく、何にもしないで過ごすことに抵抗があったり、家で親の目があったり、自分自身、外れたレールに早く戻らねばという焦りみたいなもの

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新卒で入った会社を辞める

新卒で入った会社を辞める

新卒で入社した会社を辞めることにした。

退職願を出したときは、介護の仕事をしたい〜云々の理由を社長に伝えたけれど、それが本当の理由ではない。結果後に介護の仕事に就くことになるんだけど、それはそれから何年も先のことだった。

本当の理由は、社会に出て、対人職業、仕事ができないことがつらくて、情けなくて、自信をなくして、嫌になったのだ。

思い描いていた、イケてる社会人…には、なれなかった、そういう

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辛かった新卒会社員時代

辛かった新卒会社員時代

新卒会社員時代はとにかく辛かった、嫌だった。

会社に行きたくなかった。

何が嫌だったのか…。

特にひどいパワハラがあったわけではないし、特別にひどいブラック企業だったわけではない(でも、残業代は出ないし、全くブラックではないかというと今の基準だと怪しい。そもそも、当時はブラック企業という言葉や概念はなかった。)

まずは本当に仕事ができなかった。

特に営業という仕事ができなかった、苦手だっ

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新卒で社会人になる。

新卒で社会人になる。

擬態して幸か不幸か内定をもらった会社。

その会社に受かったことというより、内定をもらったことが嬉しかった。

行き先が見つかった、取り残されなかったことが嬉しかったような気持ちだった。

ただ、入社までの間、だんだんと不安が大きくなってきた。

自分を偽って、演じて受かった会社でやっていくこと、どんな会社でどんな人がいるんだろう…だんだんと不安になって行った。

社会人になるワクワクというより、

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辛かった就職活動③ サンバイザーと擬態。

辛かった就職活動③ サンバイザーと擬態。

大学の求人広告で見つけたデザイン会社にエントリーすることにした話の続き。

書類選考を通り、いよいよ面接となった。

すると、この会社の面接は、服装自由と書いてあった。

私は考えた。

これは、デザインの会社だし、ファッションチェックの意味合いもあるのでは?と。

オシャレかどうかをみられるのではないか…と。

今普通に考えると、服装自由とはいえ、スーツで行った方が無難だし、スーツを少し着崩した

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辛かった就職活動①

辛かった就職活動①

大学4年になると、周囲はやれエントリーシートだの志望動機だの、自己分析やら…就職活動をはじめ、騒がしくなっていた。

そんななか、自分はどうにも就職活動に乗り気にもなれずやる気も出ずに、ただ、周りに乗り遅れてはいけないという焦りのようなものだけはあり、合同説明会やらに、慣れないスーツを着て出かけたりしていた。

いくつかの企業や業界を回ったけれど、回れば回るほどよくわからなくなり、自分が何をしたい

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