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好きな記事、好きな小説、好きな文体

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個人的に好きな記事や小説や文体。個人的に注目している書き手、活動。
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#デザイン

「花束みたいな恋をした」と「ドライフラワー」における、花と恋と20代。

「花束みたいな恋をした」と「ドライフラワー」における、花と恋と20代。

映画「花束みたいな恋をした」を観た。

タイトルが"花束"なので、花束そのものがこの物語のキーとなるのかと思いきや、相手に花束どうぞするシーンなど全く出てこなかった。もちろん、卒業式にサプライズで花束を渡す所をTikTokに載せるシーンもなければ、真っ赤なバラの花束100本でプロポーズするシーンもない。

だからこの映画は、観た人に、この恋がどう「花束みたい」なのかを考えさせる作品なのだと勝手に受

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[2020年8月] に読んだ本をJJGのデザイン五層でまとめる

先日、夏季休暇をいただき積ん読を少し消化できました。

そして、私の子どもが夏休みの宿題で感想文を書いていたので負けじと私もまとめておきます。

戦略レイヤー:「良い戦略、悪い戦略」戦略とはなにか?を論じている本は多いと思いますが、よく言われがちな定義やどう決めていくかを端的に書いた本です。

体系を学ぶというよりも、ケーススタディから導き出された内容が書かれた良書です。

良い戦略とは
最も効果

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アイデアが邪魔

アイデアが邪魔

「新しいアイデアとかいらない。普通でいいと思うんだよね。」
「アイデアがあること自体が邪魔だなーって感じることもあるんだよね」

あるグラフィックデザイナーさんとアイデア出しをしていたら、突然そんなことを言われました。

___

僕は、アイデア出しが大好きです。

モノが溢れてる現代。
ちょっとだけ見た目を変えた製品なんて作ってもゴミになるだけ。

なにかしら、暮らしに革新が起きるような、圧倒的

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デザインの磨き方 - 造形の質編

デザインの磨き方 - 造形の質編

こんにちは、前田高志(まえだたかし)といいます。株式会社NASUというデザイン系の会社をやっていたり、前田デザイン室というオンラインコミュニティをやっているデザイナーです。主に、ブランディングやコミュニティ事業が得意です。

今日は、「良いデザインを作りたい」という駆け出しのデザイナーに向けに、「デザインを磨くとは?」というところから、その中でも「造形の質を磨く方法」を書いてみます。

「デザイン

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仕事をする上で大切にしている3つのルール

仕事をする上で大切にしている3つのルール

フリーランス・デザイナーの井上新八です。

主にブックデザインの仕事をしています。
20年くらい1人でこつこつと仕事しています。
ありがたいことに忙しくさせてもらっています。

ひと月前くらいにnoteをはじめてから、
「こういうことを書いて欲しい」
というようなことをちょいちょい言われるようになった。

大半は自分でもよくわらないことが多いから答えようがないのだけど、
少し前に
「どうやってたく

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自宅で一人で20年働くフリーランス・デザイナーが実践している習慣術

自宅で一人で20年働くフリーランス・デザイナーが実践している習慣術

noteはじめました。

はじめまして。
フリーランスでデザイナーをしている井上新八です。

主にブックデザインのお仕事をさせてもらってます。
本の表紙をデザインしたり、
中のページをデザインしたり、
そういう仕事です。

デザインについては学校で勉強したわけでも、
どこかで修業したわけでもなく、
学生時代にたまたま仕事を頼まれて、
そのまま誰にも教わらずに独学でやってきました。

大学を卒業して

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サービスに求められるものを、6段階に分類する

サービスに求められるものを、6段階に分類する

先日、Google Cloudさんのイベントで話した「サービスの段階」の補足。

「サービスの体験をよくする」というのが、漠然としてどうすればいいかわからないとき、まずユーザー体験を6段階に分類するのをオススメします。

この図をベースに、

・あなたのプロダクトの現状
・やろうとする施策やアップデート

が、それぞれどのレイヤーに属するかを見て、基本は低レイヤー(機能より)のものから、充足させて

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2020に20世紀をおさらいするということ: 建築見学記のあとがきにかえて

2020に20世紀をおさらいするということ: 建築見学記のあとがきにかえて

平穏あるいは平凡な日常、もしくは予定というもののあてにならなさをただ噛みしめる数ヶ月間の挙句、僕の米国生活は終了した。

時を隔ててこの記事を読んでくれている方のために書き記しておくと、2020年前半のアメリカ合衆国は大変な苦難に見舞われた。悲しい出来事もいっぱい起きた。

ひとつめの苦難は新型コロナウイルスの流行だ。昨年末に中国で発生が確認された「COVID-19」。ニュースこそひっきりなしに耳

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