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気づき帖2(160920~)

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日々の生活の気づきの備忘録その2。
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#エッセイ

考えにも「旬」がある

年末年始にかけて、「若者からみる未来予測2020」と仮に題して、頭の中でずっと考え事をしていた。電通若者研究部で毎月やっている、「大学生が身の回りの事象から仮説を立てて未来洞察する」ワークの1年間の総括をしようと。もちろん「ずっと」といっても全力で根詰めて考え続けた訳ではなく、「待機充電」っぽく脳の中にフラグをゆるく立てておいて、考えの解像度が上がる触媒が目やら耳やらからインプットされた時に反応で

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聞きに来て寝る人のインサイト

聞きに来て寝る人のインサイト

学生の頃、特に高校から大学にかけて、かなりの時間、授業で居眠りしていたことをここに白状します。といったところで、先生にしてみれば「何いまさら言ってんの、そのときから丸わかりですよ」という話なんだということを、社会人になってセミナーに登壇するようになってから切に思う。登壇していると驚くほど、個体識別できるレベルで人の顔は見えるもので、「俺が客で来ていたことなんて吉田さん気づいてないよなあ」ということ

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「ダメになる」時間とうまく付き合う

「ダメになる」時間とうまく付き合う

日曜の昼間から、ほぼ全裸でクーラーかけて、アイスキャンディー食べながら、見るわけでもなくなんとなく甲子園の中継をつけている。「夏だなああ...」と思う以前に、「ダメだなああこれ」と思う。あ、肯定的にね。

「ダメになる」というのは、なんというか、「非生産的」で「止まっている感じ」で「力が抜けきって」いて「ほぼ何も考えていない」ような、そんな感覚で、かつての自分はこの「ダメになる」との距離感が壊滅的

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東京ばな奈との、埋めがたき距離

東京ばな奈との、埋めがたき距離

こないだ新幹線に乗る前に、ふつーのキオスクに入って口寂しさの埋め合わせを探していて、ふと「東京バナナって、食べたことない」と思って買って、車内で食べた。(今タイプして初めて意識したけど、「東京ばな奈」なんですね正式表記。意味わからん) ふつうにおいしかったけど、まあ、ふつうではあった。やはりお土産というのはその土地への思い入れも込みで価値なので、東京のことをなんとも思っていない東京都民が食べても、

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逆向きの電車に乗れる自分らしさ

逆向きの電車に乗れる自分らしさ

朝から埼玉のとある大学の先生にヒアリングをしに行く日だった。まあまあ遠いのだけど、たまにはこういうのもリフレッシュになります。賛同者がいることに淡い期待を抱きながら書くけど、「人がのぼりに乗ってる時間に、くだりに乗る」のが、嫌いじゃない。むしろ結構好きかもしれない。平日に休んでどこかに遊びにいくような錯覚を覚えるからなのか、単純にすいているからむかいのホームですし詰めになっている人々をしり目にゆが

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どうも書くものが抽象的になってしまう

どうも書くものが抽象的になってしまう

どうもnoteを書くと、抽象世界の話ばかりになってしまうのが悩みなんですが、なんでなのか考えてみた。

「具体=自分の日常が面白くない」:
そんなことはなく楽しく生きているんですがそれをほかの人が読んでも楽しいと感じるかはわからないなあ…という一抹の不安は常にある。でもこの論理だと、「自分が頭で考えていることには自信がある」ということになるみたいで、それはそれで不遜である。まあ、頭のほうが面白いか

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スノードームとかけて、人の心と解く。

スノードームとかけて、人の心と解く。

物事、メタファーひとつでとたんに分かりやすくなったり、身体でとらえられるようになって、その概念を自分も扱えるようになったりすることはよくあるので、メタファーフェチだし、自分もメタファーを果敢に作りに行っては駄々滑りする日々を繰り返しています、はい。

先日、ゲストスピーカーとしてお招きいただいたintention tokyo さん主催の「働く人のマインドフルネスx好奇心」イベントで主催の川井千佳さ

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日常を夏休む

日常を夏休む

マーケティングの仕事をしているので目の中で常に「人間観察スカウター」のようなものが作用しているんですが、夏休み来たなあという今日の電車。子どもと母親の5ペアの集団が朝8時から電車に乗ってどこかに行く感じで、それを感じるんです。山手線の何らかのスタンプラリーをやってる親子とかもそう。やっぱり、平日の日中に就学児が親と電車のって遊びに行ってるのが、一番シンボリックな気がする。

どこか、田舎やリゾート

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「生き物」好きだった、そういえば。

「生き物」好きだった、そういえば。

仕事においては「人間」にしか究極的には興味を持てないと前に書いたけど、人生を全体で振り返ると「人間」のほかに大きな大陸として「自然」っていう大陸が自分の好奇心地図の中には確かにあるなあと思う。

小さい頃はちょっと郊外の自然の残る(当時は市町村合併の前で、住所に「郡」がつくような)ところで育って、カブトムシからカワセミまですぐそばにいたのもある。テレビも「生きもの地球紀行」やら「どうぶつ奇想天外」

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仕事が眠くて眠くて死にそうだったあの頃。

仕事が眠くて眠くて死にそうだったあの頃。

黒歴史の話を書きます。最初に一応断っておきますが、基本的にほとんど自分がいけないとほんとに思っていることを、思考実験として反対側面から書いてみているので、どこまでいっても、ごめんなさいと思ってます笑 新卒で前の会社に入って最初の一年間は本格的に使い物にならなかった人材だったと、今振り返ると恐ろしさとともに思う。気位ばかり高く動きは緩慢で、自分の興味と世界とをベン図の重なりを定義するかのように描き出

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どうせ生きるなら、小説性をもって。

どうせ生きるなら、小説性をもって。

村上春樹を読んだことがこれまで一冊もない。厳密にいえば、小説について、だけど。さすがにどうなんだと思って手に取ってみたものと、プレゼントされたものと、2冊だけ積まれてあるけど、特段避けるように嫌っているわけでもなく、どうも生活の中での優先順位があがらぬまま今に至っていて、「ノルウェイの森」の映画を見た、くらいしか接点がなかった。けど、エッセイは読む、というかどちらかというとこの人のエッセイは好きで

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ストロー男とトレンド女

ストロー男とトレンド女

個人的にここ2週間くらい長く会社をお休みしていて、いろいろフィンランドの湖畔で物思いにふけっていて、その中でふと「ああこれはもっと文章を書き続けないといけない」と思ったので、noteもっとちゃんと書こうと思ったので駄文書きます笑

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「こんなに問題になっているのに、平気でプラストローをガンガン使う男は恋愛対象としてムリ」って電車で話してる女性がいたんです。エコじゃない人が嫌いとかそういうこ

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毎年の終活と浅間山

毎年の終活と浅間山

こうして朝早起きして山を歩き、浅間山を見ている。めちゃくちゃ寒い。人工音がしない。アカゲラが樹をたたく音がする。ここ数年つづけている年末のお決まりの行事みたいなものでして。

日常はどんどんノイジーになり続ける。情報はどうもゼタバイトっていう、わけわからん単位の飛び交い量になっているらしく、そりゃ街歩いてるだけでイライラしやすいに決まっているよなあとふと思う。終活、とかいって人生の終い方を考えるの

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創造スタミナの配分

創造スタミナの配分

無茶苦茶久しぶりに、ふと気が向いたのでnoteを開いてみたら、機能が拡充しまくっていて吃驚しました。久しぶりでごめんなさい

ここ半年、単著の執筆編集やら、仕事の新領域に突入した感があったりやら、プライベートワークでもこんなんやら、こんなんやら、いろいろ手を出してしまったりしたやらで、端的にいうと「ものを創造するスタミナ」がnoteを執筆する分だけ確保できなかったという感じ。曲を書くとか、料理をす

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