見出し画像

「ダメになる」時間とうまく付き合う

日曜の昼間から、ほぼ全裸でクーラーかけて、アイスキャンディー食べながら、見るわけでもなくなんとなく甲子園の中継をつけている。「夏だなああ...」と思う以前に、「ダメだなああこれ」と思う。あ、肯定的にね。

「ダメになる」というのは、なんというか、「非生産的」で「止まっている感じ」で「力が抜けきって」いて「ほぼ何も考えていない」ような、そんな感覚で、かつての自分はこの「ダメになる」との距離感が壊滅的に下手だったように思う。何かの外的な刺激を受けて突然一念発起して、いろいろな新習慣を取り入れたり、突然ランニングして読書してストレッチして自炊しながらクローズアップ現代とワールドビジネスサテライトの録画を見つつ感じたことをノートにまとめるみたいなトチ狂った一日を過ごし、結局その翌日反動でDLしてしまったパワプロを一日中いじくって気づいたら夜になっていて死にたくなる。こんなことばかりやっていた。ダイエットとリバウンドをくりかえす典型的なパターンであり、それを繰り返せば繰り返すほどこの振れ幅が大きくなっていって、自分が擦り切れていく感覚があった。

肝心なのは、「適度に適量、定期的に、ダメになる」ことを許容すること。そして、「マイダメウェイ」を確立すること。自分ではそれがそういう意味づけにおいて価値があると思わずずっと入ってきたけど、サウナがそうだった。入っている間なにもできない。スマホも当然持ち込めない。考え事ができないような脳内トランスに入る。それでいて、なんとなく汗もかくし、健康にいい感じもあるので、「このダメは肯定しやすいぞ」と、受け止められた。”リラックスは大事”と言われだしてから何十年たつのかわからないけど、そのリラックスに少しでも罪悪感を感じてしまうようでは、それはリラックスじゃない。上手に、前向きに、ダメになる習慣を持てると、そのダメになっている間に脳が整理されて、突然アイデアの神様が下りてきたりもする。(難しいのは、アイデアの神様を下ろそう!という目的でダメになろうとしてももうそれはダメになってないというパラドックスがあるってとこだけど)

みんな猛暑の中、試合してるのに申し訳ないねえなんて、思ってもないことを言ってみながら、ダメになっている夏の祝日。

(ダメになるコツを知るにはこの映画がおすすめです。)


サポートありがとうございます! 今後の記事への要望や「こんなの書いて!」などあればコメント欄で教えていただけると幸いです!