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はすむかいの哲学者

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優しさという深みに辿り着くために
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記事一覧

[導入]仮想世界探訪[呪縛解放 仮0]

[導入]仮想世界探訪[呪縛解放 仮0]



▽はじめに
はじめまして。開いていただきありがとうございます。
「この世界は仮想世界である」
そのようなことを言われて、あなたはどう思われますか?
経験上、上記のようなことを言うと私が現実世界を軽視しているように取る方がいることを知っています。
おそらく、(現実という地に足がついていないからそのようなことを思うのだろう)、と認識されてしまうのでしょう。
そうではなくて、むしろ私は現実や社会が仮

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呪縛開放① 同調圧力という鎖

呪縛開放① 同調圧力という鎖


△はじめに日本の問題は同調圧力だ!

そのような論調をよく聞くようになりました。
その通りのような気もしてしまうのですが、同調圧力という要素が存在して全てそれのせいである、というのも単純化・自動化をしてしまっているように思います。

つまり、同調圧力もいくつかの要素の集合であるのではないか、ということです。私が同調圧力の構成要素の核となっている、と感じるものに恒常性(ホメオスタシス)と日本教があ

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呪縛解放② 日本「国」という鎖

呪縛解放② 日本「国」という鎖


△日本人とは何か?日本人とは何でしょうか?
先の記事で私は日本人とは救世主であるとしました。

今回お聞きしているのはそれとは別次元のお話で、「法的に日本人とは何者であるか」、という点です。

法的に日本人が何者か、という解釈をするときに非常に厄介な問題が存在していて、これも日本という国の根本的な問題である、と感じているのです。

それは、日本は本当に独立国か?という問題です。

△日本国憲法と

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呪縛開放③ 歴史という鎖

呪縛開放③ 歴史という鎖

昔、私がまだ中学生のころ先の大戦に関する授業で先生から

「私たちの祖先が周辺国に対して悪いことをした」
「私たちはそのことについて反省しなくてはならない」

そのように教えられました。

私はそれについて違和感を覚えました。

(たとえ、誰かに悪いことをしてしまっていたとしても家族である自分たちだけはその行いに理解を示してもいいんじゃないか?)
(なんで自分のお父さんやお母さん、おじいちゃんや、

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呪縛解放④ 「有る」と「無い」の鎖

呪縛解放④ 「有る」と「無い」の鎖

△存在の有無が不明とされているものあなたは「神」や「幽霊」、「宇宙人」、「オーラ」や「気」、「魂」、といった、いわゆる「存在の有無が不明とされているもの」についてどのような見解をお持ちでしょうか?

どのような根拠を元にそれらの有無を判断していますか?

見たことがないから?
もしくはあるから?
テレビで見た論者が馬鹿っぽかったから?
知り合いから聞いた話が説得力があったから?
なんとなく有る気が

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呪縛開放⑤ 時間という鎖

呪縛開放⑤ 時間という鎖

チク、タク、チク、タク

秒針の動きが時間を感じさせる。

ということは「時間」とは「動き」であると言えるでしょう。

人は「動き」、つまり「空間の変化」を時間と錯覚しているのです。

また、時間を寿命と結びつけるのも「単純化」、「自動化」が生成する鎖です。

心臓の動きの残数が寿命なのですから、やはり私たちが「時間」と認識してきたものは「動き」であるといえるでしょう。

真実の時間というものがあ

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呪縛解放⑥ 前:宗教という鎖

呪縛解放⑥ 前:宗教という鎖

世界の終わりに救世主が現れ全ての罪を裁き、信徒を天国へ導いてくれる。

異教徒達を討ち滅ぼし自分達の千年帝国を築いてくれる。

何度も生まれ変わって人生をやり直し、その内容に応じて次の人生でどの生物、どのような人生になるかが決まる。

行政指導と天下りにより政治が会社の運営に介入する。
国民は安定を求め独立心も競争心もない。
完全な社会主義国であるのにも関わらず、学校で「この国は資本主義だ」と教え

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㋐呪縛解放㋻ ルシファーの鎖 仮❻

㋐呪縛解放㋻ ルシファーの鎖 仮❻

風が冷たさを帯びてきて木々は寒くはないのだろうか。
葉は目を凝らせてみれば一枚とて同じものはない。
それらは単に身を覆い守る衣という役割にとどまらず、木々の心をも寒さから守っていたのであろう。

風が冷たさを帯びてきて彼女は寒くはないのだろうか。
愛するものがこの世界から去って、彼の体温が自身の心をも寒さから守っていたことに気づく。

彼女は彼の身体を削ぎ落していく。
優しく、これまでの日々を思い

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呪縛解放⑦ 成功と失敗の鎖

呪縛解放⑦ 成功と失敗の鎖

小さな男の子がちょうちょを追いかけている。

あ!つまずいてこけてしまった。

男の子は大声で泣き始めた。

痛かったんだね。

それとも、ちょうちょが逃げてしまって悔しかったのかな?

僕は痛いんだ!って世界に向かって大声で叫ぶ。

そうすると世界は、その声をママとパパに届ける。

ママとパパが大急ぎで男の子の元に駆け寄っていく。

数分後、さっきの泣き顔などなかったかのように、男の子はママとパ

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呪縛解放? そういうもの、という鎖? 仮❽

呪縛解放? そういうもの、という鎖? 仮❽

電線にとまる雀の群れ。

私が子どものころから随分と数が減ったように思う。

雀たちは仲間が減ってサビシサを感じているのだろうか。

それとも、

生まれた時からそうなのだから、
「そういうもの」だと感じているのだろうか。

まるで、人間のように…

いつからか日本人は、
ハッキリと言うことが素晴らしいことだと、
しっかりと自分の意見を持つことが正しいことだと洗脳(教育)されるようになりました。

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後:||まごころを君に 「呪縛解放⑨AIという鎖」

後:||まごころを君に 「呪縛解放⑨AIという鎖」


▽はじめにこの記事は以下の続きになります。

また、毎回のことになりますができれば以下の記事の内容を頭の片隅に入れて読み進めていただけると幸いです。

▽まっくら森へ

▽スマートフォンを覗くとき…

あなたはスマートフォンを覗いている?
いいや、違う。
スマートフォンがこちらを覗いているのだ。

AI

あなたが検索したワードや購入した商品、聴いている音楽、観た動画。
それらに基づきあなたが好

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「呪縛解放 仮➓」裏側へと繋がる門「感覚という鎖」

「呪縛解放 仮➓」裏側へと繋がる門「感覚という鎖」

あの少女のことを、もうほとんどの人々が覚えていないだろう。
彼女の物語を私の世界に取り込み、新しい形で提示することによって「裏側へと繋がる門」を構築する。

少女は終戦の翌年に生まれた。
何の因果か2年後の彼女の誕生日に父は戦争時に患った肺病で亡くなった。
少女の誕生日と父の命日は同じ日であった、ということ。
彼女の母は東京に出稼ぎに行っており、少女は祖父母の元で成長した。
彼女の祖母はいつもこう

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「呪縛解放 仮❶❶」不思議の国への招待状「現実という鎖」

「呪縛解放 仮❶❶」不思議の国への招待状「現実という鎖」



〇 とある女医の御伽噺
昔々、心に「病気」を抱えた人々を専門とする、いわゆる「病院」に勤務する女性がいました。
彼女はいわゆる「患者」を救うための方法を真剣に模索し、「間違った」思考を是正するための「薬」や「治療」の方法を知りたいと考えました。
故に心の分野の権威である男を訪ね、彼の元で学ぶ機会を努力の末に掴んだのです。

最初に彼女は「患者」の説明を男から受けました。
そこで彼女は激しく怒り

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「呪縛解放 仮❶❷」地上の星達へ「:||輪廻転生という鎖」

「呪縛解放 仮❶❷」地上の星達へ「:||輪廻転生という鎖」

ふたりは静かに見つめ合っていた。

羨むように
物欲しげに
愛しさをもって

触れたいと
一つになりたいと
焦がれていた。

けれど互いに手を伸ばしはしない。

触れれば互いにかき消し合い、存在を傷つけあってしまうから。

彼の名は統制。

彼女の名は自由。

ここは陰陽の世界。

何かがあるとき、反対のなにかも存在する。
それはつまり、反対の何かがなければ物事は存在できない、ということ。

故に

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