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呪縛解放② 日本「国」という鎖


△日本人とは何か?

日本人とは何でしょうか?
先の記事で私は日本人とは救世主であるとしました。

今回お聞きしているのはそれとは別次元のお話で、「法的に日本人とは何者であるか」、という点です。

法的に日本人が何者か、という解釈をするときに非常に厄介な問題が存在していて、これも日本という国の根本的な問題である、と感じているのです。

それは、日本は本当に独立国か?という問題です。

△日本国憲法とは

日本国憲法についてお話しします。
日本国憲法は日本国に適用される6つの法律の内の一つで、日本という国の原理を定めているものと私は解釈しています。

憲法は他の5つの法律と違い、政府を対象にしており、国民に対して生存権や人権等を保障することを定めるものであると教わりました。

この憲法について様々な意見が語られています。
学校で教わる議論の一つには
日本国憲法はGHQによって制定された、日本人による憲法ではないため改正する必要がある、という派閥と、草案は日本人が作成しているため日本人による憲法である、という派閥による議論です。

私個人の憲法に対する感情としては、たしかにGHQに作成された憲法ということは否定できないが、それでも全体的に見て悪い憲法ではない、と思っています。

ジェンダーや自衛隊等の問題を擦り合わせていく困難さはありますが、正直なところ、法律や条例でどうとでもなるものではないか、と考えます。

その法律や条例をまともに制定・運用していく能力が今の日本人にあるか、という問題はありますが、それよりも何よりも今の政治に憲法を好き勝手に変えられる危険性を考えれば憲法は現状維持の方が良いと思ってしまいます。
あくまで主観であることをご理解ください。

根本的な問題に目を瞑ればですが。

△日本国憲法の根本的問題

憲法の根本的問題、それは

何をもって日本人であるかが書かれていない、という点です。

そんなこと書かなくとも日本に住んでる、日本国籍を持っていることが日本人の条件だろう?

そう思うかもしれません。

では、日本とはどこからどこまでを指すのですか?

つまり、日本の領土を定めている法律にあたるものは何なのか?ということです。

それは、米国をはじめとした連合国との和平条約であるサンフランシスコ講和条約になります。

日本に住む・日本に住んできた者を日本人とする。
その日本はどこか、ということを定めているのはサンフランシスコ講和条約である。

つまり、あえて単純化して考えるのであれば、日本人とは何者かを定めているのは戦勝国である、ということになってしまうのです。

△例えばの話

例えば

例えばですよ?

例えばなのであまりカッカしないでくださいね。

日本が隣国の属国になる決断を下したとしましょう。水源地や軍事基地周辺を買われ尽くして、政治にも入り込まれ、これはもう無理だと観念してしまったのかもしれません。

国民感情や反対運動は想定できますが独立国同士の問題ですから両国に国連が仲介する程度で話は進むでしょう。

日本が本当に独立国なのであれば、です。

日本国の領土を定めているのは戦勝国(端的に言ってしまえば米国です)なのですから、日本がここで領土の変更をするのであれば、

米国との和平条例を破棄した、
つまりは、
米国に対して宣戦布告をした
という解釈ができてしまうのではないか、と考えるのです。

日本が日本の行く末に対して重大な決断をするとき、戦勝国に宣戦布告をする覚悟をもって行う必要性が生じている、ということです。

△敗戦という重み

いいですか?

これが戦争に負ける、ということです。

基本的に戦勝国はこのような手段によって敗戦国の首根っこを離しはしません。

ですから戦勝国側が重大なヘマをして、敗戦国側がそれを見逃さずに突く、ということがなければ戦勝国と敗戦国の関係は数十年経とうが数百年経とうが変わることはないのです。

ですから泥沼化してでも敗戦を認めない国や、見かけ上の平和を壊してでも反旗を翻す国が出てくるのです。

日本は独立国ではありませんでした。

知っている方は何を今さら、と思う内容だったと思います。

知らなかった方は否定したくなる内容であったかもしれません。
もしくは絶望を味わったかもしれません。

しかし、それは主観です。
知った今と知る前では特に世界は変わっていません。
あなたは今、日本国の持つ「弱さ」に気付いただけです。

それだけなのです。

△強さと弱さ

本当の「強さ」とは「弱さを内包したもの」であります。

弱さを知った今、本当の強さへの歩みを始めたと言えます。

日本人とは何者かを外国が定めていることを知った今、あなたの中で外国が定めている日本人とは別の、あなた自身の日本人像を構築する必要性が生じたのです。

敗戦の重みを知った今、平和とは何かを新たに再構築する必要性が生じたのです。

世界の都合の一端に触れた今、歴史や政治をこれまでとは別の角度で見る必要性が生じたのです。

弱さに気付いたからこそ、呪縛から解放されたのです。

あなたはあなたの日本人像を持っていいのです。
あなたの平和像を求めていいのです。
あなたの歴史認識や政治観を持っていいのです。

あなたは強くなれるのです。

人は様々な鎖で繋がれています。
その期間が長すぎて鎖そのものを「私」と認識してしまっています。
ですから、鎖を解かれることが「私」を壊されることと同じになってしまっているのです。

でも本当は人間はもっと進化できます。
鎖を解かれるほどに進化できるはずなのです。

私はこれからも鎖を解く記事を書いていきます。

人生という鎖
仕事という鎖
お金という鎖
重力という鎖
本質という鎖
AIという鎖
感覚という鎖
宗教という鎖
歴史という鎖
時間という鎖
輪廻転生という鎖
成功と失敗という鎖
有ると無いという鎖


それらが解かれた先で優しさという深みに辿り着けることを願っています。

このシリーズは下記から。

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