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勝手気ままな自由人

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記事一覧

【伊良部一郎】17年ぶりのいらっしゃーい【テトラロジー】

5/11、奥田英朗の最新刊「コメンテーター」が発売された。今も根強い人気を持つ精神科医・伊良部シリーズの第四弾で、第三弾の「町長選挙」からはおよそ17年ぶりとなる新刊…

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1年前
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暖かき大歓声が聴こえた 〜カジノ・ロワイヤル 【我が名はボンド】 23年宙組〜

ネガティブな報道ほど拡散が早い。 それを思い知ったのは今年の年初のこと。 宙組にまつわるスキャンダル週刊文春が報じた宝塚歌劇団の宙組にまつわる一連の報道は普段、…

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1年前
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【WBC】偉大なる大谷翔平を世界に知らしめたい【優勝】

上記セリフは是枝裕和監督・脚本の韓国映画「ベイビー・ブローカー」に出てくるフットボールが大好きなヘジンという名の男の子が発したものだ。 このシーンを観て、小生は…

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1年前
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【ウィーン】フランス革命とモーツァルト【旅行記】

2022年夏、小生は音楽の都・ウィーンの地に足を踏み入れた。 現実生活からの逃亡、という意味合いがとっかかりで始まった1ヶ月以上にも及んだ計6ヶ国を巡る欧州旅行。山崎…

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1年前
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福永祐一の東京優駿20年物語

デビュー3年目、憧れのダービー初騎乗で2番人気を背負う。当時はまだG1勝利の経験がなかった。それでもファンは推した。キングヘイローの実力そのものの評価もあったのだろ…

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1年前

これからも君たちとともに ~小生が愛したクレジットカード~

学生時代。 全ての欲望を抑え込んできた大学受験を終えて、晴れて自由の時間を手に入れた時のこと。さぁこれから好きなことだけをたくさんやるぞ、と。明らかに勉学以外の…

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1年前

【NISA】岸田政権が差し伸べてくれた手【恒久化決定】

1939年、ミュージカル映画「オズの魔法使い」でジュディ・ガーランドが歌ったover the rainbow。 叶えたい夢が現実になったとき、人はどんな歌を心の中に思い浮かべるのだ…

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1年前

【犯罪小説】10年のときを超えて 〜「リバー」 奥田英朗〜【感想・考察】

群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で若い女性の死体が相次いで発見される。 蘇るは10年前に起こった未解決連続殺人事件。それと酷似した手口の事件が再…

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1年前
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そして伝説へ 〜グレート・ギャツビー 22年月組〜

22年夏、大劇場では数回の中止期間があったものの、東宝では連日での超満員による公演。演者、音楽、演出が絶妙に絡み合って歴代でも類を見ないエンターテイメントを展開。…

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1年前
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【角田裕毅】F1 2022シーズン前半戦レビュー その2【定点観測】

③迅速な原因究明の必要性(第3戦 オーストラリアGP)仕切り直し。問われたメンタルコントロール 散々だったサウジアラビアから大陸を移してオセアニアへ。夏が過ぎ、秋が顔…

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1年前

【角田裕毅】F1 2022シーズン前半戦レビュー その1【定点観測】

①開幕戦で見せた最大値(第1戦 バーレーンGP)奈落の底に落とされたフリー走行。不完全燃焼の予選Q1敗退 フリー走行1回目はまずまずのタイムで走破し、僚友ガスリーがトッ…

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1年前

【株式投資】ネガティブ局面がもたらしたもの【2021中間報告】

昨年、こんなことを書いた。 パンデミックによる緊急事態宣言発令直後。通常でない精神状態の中でキーボードを叩いてる様子が伝わってくる。あの時は「長くても年内の辛抱…

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2年前

ダイヤのA休載中の心構え

社会人になってからあまりマンガを読まなくなってしまったが、職業柄、高校球児との共通の話題を持っておきたかったことから、球児たちから圧倒的な人気を誇っている「ダイ…

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2年前
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【株式投資】コロナで値下がりしたから勝負をかけた【2020中間報告】

この春はずっと自粛生活。映画鑑賞や読書、何かの勉強をすることで一日が終わるのを待っているような感じ。人と会えないし、遊びにも行けない。海外旅行や劇場で新作映画の…

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4年前
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2019年ベスト映画トップ10を勝手に選んでみた

2019年もあとわずか。今年もいろんな映画を観させてもらいました。そりゃもう数えきれないくらい観ました。まぁ数えてないだけなんですけども。なのでどんなものを観たかを…

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4年前
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【英国】映画「女王陛下のお気に入り」のロケ地に行ってきた【観光】

断言には少し早いけれど、2019年に鑑賞した映画で個人的なベストは現時点で上記作品。現代屈指の変態映画監督であるヨルゴス・ランティモスのぶっとんだ演出に3人(オリヴィ…

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4年前
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【伊良部一郎】17年ぶりのいらっしゃーい【テトラロジー】

【伊良部一郎】17年ぶりのいらっしゃーい【テトラロジー】

5/11、奥田英朗の最新刊「コメンテーター」が発売された。今も根強い人気を持つ精神科医・伊良部シリーズの第四弾で、第三弾の「町長選挙」からはおよそ17年ぶりとなる新刊だ。

ファンからは長らく続編が待ち望まれて、文藝春秋の編集部からも幾多の催促とせっつきがあったそうだが、奥田先生は様々な著作の中で「(伊良部シリーズの続編は)もう書かない」という匂わせを度々行なっており、完全に消息が絶ったと思われ

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暖かき大歓声が聴こえた 〜カジノ・ロワイヤル 【我が名はボンド】 23年宙組〜

暖かき大歓声が聴こえた 〜カジノ・ロワイヤル 【我が名はボンド】 23年宙組〜

ネガティブな報道ほど拡散が早い。

それを思い知ったのは今年の年初のこと。

宙組にまつわるスキャンダル週刊文春が報じた宝塚歌劇団の宙組にまつわる一連の報道は普段、宝塚とは無縁の生活を送っている人たちにも届いた。個人的にこの手の内容にはあまり興味がないため詳細は省くが、簡単に言えば、上級生が下級生がイジメただとかそういった中身の報道である。

小生は数年前から宝塚の鑑賞を始めて、そのことを知ってる

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【WBC】偉大なる大谷翔平を世界に知らしめたい【優勝】

【WBC】偉大なる大谷翔平を世界に知らしめたい【優勝】

上記セリフは是枝裕和監督・脚本の韓国映画「ベイビー・ブローカー」に出てくるフットボールが大好きなヘジンという名の男の子が発したものだ。

このシーンを観て、小生は羨ましいなと思った。なぜなら世界中の人がこのセリフを聞いたときに「うん、そうだね」と思ってくれるからだ。舞台は韓国だけど、作品自体は世界に向けて作られている。その前提でもこのセリフを脚本に挿入させたことに違和感はない。

世界で最も人気の

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【ウィーン】フランス革命とモーツァルト【旅行記】

【ウィーン】フランス革命とモーツァルト【旅行記】

2022年夏、小生は音楽の都・ウィーンの地に足を踏み入れた。

現実生活からの逃亡、という意味合いがとっかかりで始まった1ヶ月以上にも及んだ計6ヶ国を巡る欧州旅行。山崎育三郎の'モーツァルト'の鑑賞で関心を持ち、'18月組エリザベートの鑑賞で決定打となったウィーンという場所への憧れから、その旅の中継地点にこの地を選択したのは必然だったのかもしれない。

帝国劇場で目にしたあの時の興奮を肌で感じたい

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福永祐一の東京優駿20年物語

福永祐一の東京優駿20年物語

デビュー3年目、憧れのダービー初騎乗で2番人気を背負う。当時はまだG1勝利の経験がなかった。それでもファンは推した。キングヘイローの実力そのものの評価もあったのだろうが、それよりも天才ジョッキーの息子の大成を昭和のファンたちは後押しをした。

天才2世の若手ジョッキーが世界的良血馬に跨って栄光へ。こんな号泣もののストーリーが仕立てられていたかどうかは知らないが、それとは裏腹にレースでは意図せぬまさ

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これからも君たちとともに ~小生が愛したクレジットカード~

これからも君たちとともに ~小生が愛したクレジットカード~

学生時代。

全ての欲望を抑え込んできた大学受験を終えて、晴れて自由の時間を手に入れた時のこと。さぁこれから好きなことだけをたくさんやるぞ、と。明らかに勉学以外のところでやる気になっていた。

そして小生にはかねてから野望があった。それはクレジットカードを保有することだった。

大学生になることはコンパで飲酒することと等号で結んでいた人が大多数だった中で、当時高校生だった小生は少し高い買い物をクレ

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【NISA】岸田政権が差し伸べてくれた手【恒久化決定】

【NISA】岸田政権が差し伸べてくれた手【恒久化決定】

1939年、ミュージカル映画「オズの魔法使い」でジュディ・ガーランドが歌ったover the rainbow。
叶えたい夢が現実になったとき、人はどんな歌を心の中に思い浮かべるのだろうか。

つい最近、そんな経験をした人たちがいる。いやそれは日本国民全員かもしれない。政府から心揺さぶる戦略が発表された。

NISA制度恒久化

ちょっと前からこの噂が世間を賑わせてから待ちに待った正式発表。長期的な

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【犯罪小説】10年のときを超えて 〜「リバー」 奥田英朗〜【感想・考察】

【犯罪小説】10年のときを超えて 〜「リバー」 奥田英朗〜【感想・考察】

群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で若い女性の死体が相次いで発見される。
蘇るは10年前に起こった未解決連続殺人事件。それと酷似した手口の事件が再び起こり、周囲を震撼させていく。

刑事、被害者遺族、若手新聞記者。様々な視点から事件の真相に迫っていく。現代屈指の群像劇の達人・奥田英朗による渾身の犯罪小説を考察していきたい。

はじめに奥田先生にとっては3年ぶりの長編犯罪小説となった

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そして伝説へ 〜グレート・ギャツビー 22年月組〜

そして伝説へ 〜グレート・ギャツビー 22年月組〜

22年夏、大劇場では数回の中止期間があったものの、東宝では連日での超満員による公演。演者、音楽、演出が絶妙に絡み合って歴代でも類を見ないエンターテイメントを展開。

謎に包まれた若き資産家、ギャツビー月城かなと

煮え切らない無邪気娘、デイジー海乃美月

したたかなデンジャラスボーイ、トム鳳月杏

黒子役に徹した偽主役、キャラウェイ風間柚乃

フィッツジェラルド描像の具現体、'22月組ギャツビーは

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【角田裕毅】F1 2022シーズン前半戦レビュー その2【定点観測】

【角田裕毅】F1 2022シーズン前半戦レビュー その2【定点観測】

③迅速な原因究明の必要性(第3戦 オーストラリアGP)仕切り直し。問われたメンタルコントロール

散々だったサウジアラビアから大陸を移してオセアニアへ。夏が過ぎ、秋が顔をのぞかせ始めたオーストラリアで角田は仕切り直しの一戦に臨む。高速型のサーキットとの相性の良さが強みのアルファタウリのマシンがメルボルンで活かされるのでは、という期待が角田の中で湧き上がっているようで程良い精神状態でフリー走行を迎え

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【角田裕毅】F1 2022シーズン前半戦レビュー その1【定点観測】

【角田裕毅】F1 2022シーズン前半戦レビュー その1【定点観測】

①開幕戦で見せた最大値(第1戦 バーレーンGP)奈落の底に落とされたフリー走行。不完全燃焼の予選Q1敗退

フリー走行1回目はまずまずのタイムで走破し、僚友ガスリーがトップに立つ。今年はテクニカルレギュレーションの大幅な変更が加えられ、序盤は全てのコントラクターにとってバウンシングの解消に成功したとは言えない中でのこの走行結果。今となってはフェラーリ躍進の序章となったわけだが、この時点ではアルファ

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【株式投資】ネガティブ局面がもたらしたもの【2021中間報告】

【株式投資】ネガティブ局面がもたらしたもの【2021中間報告】

昨年、こんなことを書いた。

パンデミックによる緊急事態宣言発令直後。通常でない精神状態の中でキーボードを叩いてる様子が伝わってくる。あの時は「長くても年内の辛抱だ」なんて思ってましたが、まさか一年経っても状況はほとんど変わってないとは。本当に在宅で一日を過ごすことがむしろ当たり前になりつつあるので、パンデミック前の日常に戻ったらどうなるのでしょうか。「あー、旅行でいちいち電車や飛行機に乗るのは面

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ダイヤのA休載中の心構え

社会人になってからあまりマンガを読まなくなってしまったが、職業柄、高校球児との共通の話題を持っておきたかったことから、球児たちから圧倒的な人気を誇っている「ダイヤのA」という高校野球マンガを読み始めたのは数年前のこと。読んでみたら面白かったので既刊コミックスはあっという間に読破。読み進めていたらいつの間にか連載に追いついてしまったので、今はマガジン本誌で最新話を追いかけてる。

ストーリーをコミッ

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【株式投資】コロナで値下がりしたから勝負をかけた【2020中間報告】

この春はずっと自粛生活。映画鑑賞や読書、何かの勉強をすることで一日が終わるのを待っているような感じ。人と会えないし、遊びにも行けない。海外旅行や劇場で新作映画の鑑賞とかやりたいことがいっぱいあったんですよ。幸い、仕事はまだ無くなっておらず生きていく分にはまだ何とかなっていて、それだけでも幸せなことなのかもしれないけれど、でもやっぱり生存じゃなくて生活がしたいんですよ。食って寝るだけ、じゃなくてね。

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2019年ベスト映画トップ10を勝手に選んでみた

2019年もあとわずか。今年もいろんな映画を観させてもらいました。そりゃもう数えきれないくらい観ました。まぁ数えてないだけなんですけども。なのでどんなものを観たかを振り返りつつ、せっかくなので振り返るのなら観賞作品の中から私的トップ10を選んでみました。

トップ10といっても、せっかく作品間で優劣をつけるので評価は雑にはできません。何かしらの基準を置かないと比較ができないので、作品の優劣を決める

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【英国】映画「女王陛下のお気に入り」のロケ地に行ってきた【観光】

断言には少し早いけれど、2019年に鑑賞した映画で個人的なベストは現時点で上記作品。現代屈指の変態映画監督であるヨルゴス・ランティモスのぶっとんだ演出に3人(オリヴィア・コールマン、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン)の超一流女優たちがその期待以上の演技で応え、とてもすっごく非常に魅力的な作品に仕上がっております。

公開間もなくすぐに劇場に足を運び、この作品を鑑賞しましたが、雷に打たれたような感

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