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これからも君たちとともに ~小生が愛したクレジットカード~

学生時代。

全ての欲望を抑え込んできた大学受験を終えて、晴れて自由の時間を手に入れた時のこと。さぁこれから好きなことだけをたくさんやるぞ、と。明らかに勉学以外のところでやる気になっていた。

そして小生にはかねてから野望があった。それはクレジットカードを保有することだった。

大学生になることはコンパで飲酒することと等号で結んでいた人が大多数だった中で、当時高校生だった小生は少し高い買い物をクレジットカードでスマートに購入する姿を見せてた親戚のお兄さんにちょっとだけ憧れていた。

大学生になったらクレジットカードを持ちたい。今思えば俗物丸出しだったが、結果的に後の自分の人生を照らしてくれたのだからバカにできない。

現在所有しているクレジットカードを眺めていると、その時々で申請した理由や要因みたいなものが思い出されてなかなか面白く、今回はそれらを作成した順番に要因などを振り返ってみたい。

空飛ぶ大学生(ANAカード)

人生で初めて自分名義で作成したクレジットカード。当時はソラチカがまだ存在しておらず、一般ANAカード(学生)を所有。社会人になったタイミングでソラチカカードへ切り替えた。

父親の影響で北海道への旅行が好きだった小生。毎回現金で航空券を買うためのお金の用意は学生にとっては難しく、マイレージによる特典航空券で北海道往復が実現できたらと考えてこのカードを発行した。

100円の決済で1マイル。羽田〜新千歳の往復はハイシーズンで15,000マイルほどを要するので決済だけによる特典航空券までの道のりは果てしないように思えたが、塵も積もれば何とやら、別に今すぐ貯まる必要はないし、気がついたら貯まってたくらいのつもりで過ごしていけばいいと考えてた。何より初めてクレジットカードを持てたことへの感動の方が優ってたかもしれない。

この時期からANAカードを保有し決済を始めたことでこれまでに実現できたことがたくさんある。貯めてきたマイルによる旅行は国内外合わせて6回。今も光熱費やサブスクの支払いはこのカードをメインにしている。都内の用事で東京メトロに乗車することも増えてマイルの貯まり具合が伸びてきてるのも良い。飛行機を使った旅行が好きであり続ける限り、ずっとこのカードをメインに使い続けることだろう。

進む道を決めた日(Suicaカード)

就活開始までまだまだ全然時間が残されていたときのこと。自分の進みたい道が決まり、そこへ向けての準備にとりかかっていた。

撮影機材はもちろん、プリンターや印刷用紙などの周辺機器を揃えるのにも莫大な費用がかかる。趣味や交友関係にもお金を使いたい中で悩ましい状況に陥っていた当時を少しだけ思い出した。

そして見つけたのはこのカードだった。ビックカメラの買い物で還元率10%もさることながら、JR東日本の乗車したポイントがビックカメラで使える、というのにかなり魅せられた。これで通学定期で払っていた数万円単位がそのままポイントに化けてくれる。そして地味にオートチャージ機能が便利。Suicaへの手動チャージ無しで改札をくぐれましたから。

こちらもとても有意義な使い方ができた。社会人になってからもたくさん出張の機会をもらったことでポイントが貯まり、10万円以上の買い物がポイントによって賄われた。撮影機器はともかく、生活家電の購入でお世話になることは多くなるはずなので今後も長い付き合いをしていきたい。

見切られたはずの代替品が主役へ変貌(楽天カード)

北アフリカへの旅行が決まったとき、発行を決めたのがこの楽天カード。理由は年会費無料ながら海外旅行付帯保険が充実していたから。

渡航予定先の一つであったアルジェリアで人質拘束事件が発生。普通ならば渡航そのものをやめるところ。しかし、砂漠が見たい!イスラム教を体感したい!という意欲が勝り、渡航プランをそのまま続行。何かあったときの保険目的でこのカードを発行した経緯がある。

この北アフリカ旅行を無事に終えたら解約しようとすら思ってた。発行当初はそれくらいの存在価値しか見出していなかったから。ただ年会費が無料なので保有を続けていても損はないだろうと思っていた。

しかし数年後、状況は緩やかに動き出していた。詳細はこちらへ↓↓

今ではANAソラチカカードと同じくらい頻繁に利用している。楽天Edy搭載でオートチャージを実装して以降、スーパーやドラッグストアでの買い物は楽天Edyを利用している。完全に小生の日常生活の主役に躍り出た。育成選手として3年間だけ様子を見るはずが気づけばエースになってた千賀滉大投手みたいな人生をこの楽天カードは歩んでくれている。

楽天モバイル事業投資の雲行きが怪しくなってきて、楽天経済圏を利用するメリットがどこまで保たれるかはわからない。その時がきたらこのカードの立ち位置に変化が起こるかもしれない。でも愛着があるし、妙に情が湧いてきたところもあるので、楽天には踏ん張ってもらいながらこれからも付き合いを続けていけたらと思う。

忖度の鐘が鳴る(dカード)

docomoユーザでDAZNを利用すれば月額¥980の支払いで済む、という理由から即座にauからdocomoに乗り換え。その契約の際に発行した。ドコモ光ヘルパーの仕事をしていた友人の実績作りのためにわざわざ五反田のドコモショップまで行きましたよ。

当時は既に会社員をやめたばかりだったため、dカード発行の審査に落ちることも予想していたが、意外となんとかなった。ちなみにドコモ光ヘルパーはdカードGOLDの契約の方が点数が高いらしいが、年会費¥10,000はさすがに面倒見れないので、年会費無料のdカードで勘弁してもらった。

完全に友人に唆されての発行という体ではあるのだが、年会費無料に加えて、ローソンでの買い物をdカード決済すると3%割引(現在は廃止)というメリットもあったのでどっちに転んでも多少の勝算はあると思っていた。

ちなみにこのdカード、海外旅行で大活躍しています。というのも発行済の他カードはなぜか海外キャッシングのオプションをつけてもらえず。現地でのATMからの現金引き出しはこのdカードに頼る他ないのである。なので今思えばあの時に発行しておいて良かったと思うカードの一枚である。

The Greatest Entertainment(タカラヅカレビューSTACIA)

2019年春のロンドン旅行。ウエストエンドでのミュージカル鑑賞を体験してから一気にエンタメ鑑賞にのめり込んだ。そこからオンライン英会話で尊敬している先生が宝塚が好きで鑑賞を勧められたこともあり発行を決断。利用開始からまだ一年も経過していないのでこのカードに関して語れることはあまりない。

ただ、

けっこう悩ましい事態に陥っている。というのも宝塚の公演チケットが取れないのである。会員でもまず土日公演の抽選はまず当たらない。平日の客入りが薄そうな日時を狙ってようやく芽が出てくるかな、といったところ。それでも勝率は半分以下だったりする。

これは会員歴を重ねていってやっと勝率が上がっていくシステムで、そのあたりはジャニーズよりも公平感はありそうな気もするので、しばらくはどの公演でも抽選に参加して申請履歴を残していくしかない。時間が解決してくれると信じて。

抽選当選率の低さはいったん置いといて、このカードは三井住友カードの一種であるので、どこかのタイミングでSBI証券の投資信託購入のクレカ積立対象カードになってくれること、を密かに期待している。もし対象になればこのカードで積み立てて他のポイントも獲得できるので。なので現状、保有しているカードの中ではこのカードが一番のポテンシャルを秘めているのだ。じっくり見守りながら育てていきたい。

終わりに

どんな需要があってこんなことを書き始めたのか。書いてる途中で自分に呆れてたが、最近はクレカ特集の雑誌も増えてきてて、たぶんいろんあカードが乱立してどのカードを発行すればいいのかわからない若者が増えているのではないだろうか。キャッシュレス社会の到来、という側面もあるのだろうが。

一人当たりのクレジットカードの保有数は2,3枚が普通らしい。だから小生はやや多めなのだろう。だけど場面場面でうまく活用すれば、決済に使ったお金以上に特典があるのでそのあたりの参考の一つにしてもらえたら。

小生がもし次にカードを発行するとしたら何になるのだろう。SBI経済圏関連が最有力候補かな。

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