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思考の記録

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日々流れていく思考の断片
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#コラム

秋と日記と振り返り

秋と日記と振り返り

10月も中旬になり、今年も残すところあと3か月を切った。早いなぁと思う一方で、何となくこの時間の経過の速さに慣れてきている感覚もある。そうそう、これくらいで過ぎ去っていくよね、という感じ。

一年の総括をするには少し早いけど、年末に総括をする時間を取るのもなかなか難しいものだなと去年改めて感じた。終わりが見えてくると(実際に何かが終わるわけではないんだけど)なぜか気持ちが焦って、ゆっくりと腰を据え

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自分を知る旅

自分を知る旅

人生は自分を知る旅なのだなあとつくづく思う。

出会う人、音楽、映画、小説、景色、言葉、などなど。その中で好きになるもの、苦手だなあと思うもの、ただ受け止めるもの、特別な存在になるもの。数え切れないほどたくさんのものに出会いながら、知らなかった感情を知って、新たな自分の一面を知って、少しずつ広がっていく。自分を知る旅というか、広げていく旅なのかもしれない。

2022年を振り返ると、余裕を持ちたい

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言葉を大切にすること

言葉を大切にすること

◆はじめに「#自分にとって大切なこと」というテーマで真っ先に浮かんだのは「言葉を大切にする」ということだ。その「大切にする」を具体的に言うと大きく分けて3つある。

1. 他人の言葉で満足せず自分で言語化すること。
2. 言葉の暴力性を忘れずに、心に誠実な言葉を紡ぐこと。
3. 目の前の言葉に自覚的であること。

どういうことなのか、1つずつ詳しく書いてみたい。どれも私にとって本当に大切なことだ。

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正社員→アルバイトからの契約社員登用→フリーランス3年目。今、思うこと。

正社員→アルバイトからの契約社員登用→フリーランス3年目。今、思うこと。

たまたま現代の日本に生まれ、今もこの世に生きている私は、それだけでかなり幸せ者だ。そしてさらにありがたいことに、一定の範囲内で、膨大な選択肢の中から好きな道を選んでいけるチャンスに幾度となく恵まれてきた。

選択肢があることは、自由の証しだ。

一度きりの人生、常に目の前に広がるいくつもの道の、どれを選んで進もうか。その選択肢の多さに、めまいがすることがこれまでに何度かあった。大学を選ぶ時と、

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自分にとっての「価値」の価値観を大切にする。

自分にとっての「価値」の価値観を大切にする。

有名な人が、とてもいいことを言ったとする。
あなたも、同じようなことを普段から思っていたとする。

有名な人が世界に放った言葉のほうが輝いているように思えても、それは気のせいだ。
あなたは、あなたに届く範囲の人に、あなたの言葉で、まっすぐ伝えていけばいい。

言葉の価値は、発信者の有名/無名に左右されたりしない。
その人自身の経験の中から絞り出された言葉は、等しく尊い。ずっと残る。

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まどろみの中の宇宙

まどろみの中の宇宙

自分の体の中に、宇宙がある。

随分昔に自然とそう思えた時があって、その感覚はずっと強烈な印象を残していた。

この話は、する相手をかなり選ぶ。一歩間違えば、危ない人認定されて陰で笑われてしまうかもしれない。

でも幸運にも1人だけ、この話に心の底から共感してくれた人がいた。というか、その人にしか話したことがない。

この人になら言ってもいいかな、と思う人に、このタイミングしかない、というタイミン

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自分の感覚を信じて進む

自分の感覚を信じて進む

Twitterを見ているのは楽しい。何かと便利だし、いろんな意味でロマンもある。だけどふと、怖いと感じる瞬間があった。そのことについて、少し書き残しておこうと思う。

Twitter上に魅力的な言葉や作品を流したことで、大きな舞台に引き上げられて輝く人を見ると、すごい時代だなーと思う。例えばTwitter発の書籍なんて、もうごまんとあるんじゃないだろうか。Twitterを始めるまでは、そんなサクセ

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貪欲にいこう。何でもやろう。

貪欲にいこう。何でもやろう。

ハッシュタグ企画というものに始めて参加してみる。テーマは「2018年にやりたいこと」。早いもので、もう1月も終わってしまう。いい機会なので、改めてどんな風にこの1年を過ごしていきたいか、書き留めておこうと思う。

まずは、noteでやりたいこと。それは、小説を書いてみたいということだ。実は下書きには既に3つくらい物語を書き進めている。ちょこちょこと書き進めては、閉じてしまうのだけど。きっと、結末を

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ピンクについて、私も少しだけ語ってみる

ピンクについて、私も少しだけ語ってみる

2017年9月に発売された「早稲田文学増刊 女性号」。(文芸誌なんて買ったことがなかったのに、この巻頭言が素晴らしくて購入を即決した。)その表紙の色にピンクを使ったことに、賛否両論があったという。

「ピンクについて語るときに私たちの語ること 川上未映子+名久井直子+堀越英美」

この鼎談記事を読んで、私もピンクについて少し語ってみようと思った。

とても素敵な表紙で、初めて手にしたとき「女性号」

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highway, highway

highway, highway

小説を開けば、出だしの1行目からもう、そこには別の世界が確かに存在する。個性豊かな登場人物たち。シンプルだったり入り組んでいたりするけれど基本的には分かりやすい相関関係。さりげなく張り巡らされた伏線。どこか非現実的なのにリアルな風景描写。物語の中で移ろう季節。自由に行き来する時間軸。

突然始まる物語には、自分の日常にはない独特のパワーが秘められている気がする。小説なら、見知らぬ土地が舞台でも、見

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どこかの誰かの経験談が、どこかの誰かの心に響く。

どこかの誰かの経験談が、どこかの誰かの心に響く。

基本的に私は他人への興味が薄いというか、他人と自分の間にくっきり線を引いていて、あまり悩みを人に相談したりするタイプでもない。一番身近な存在である恋人に対しても、「私は私、あなたはあなた」という考えがベースにあり、たまに周囲の人から期せずして「それ許しちゃうの?」「心が広いね」などと言われて驚くことがある。

その「私は私、あなたはあなた」精神のためか、世の中にあふれる『〇〇するための10の法則』

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考え続けること

考え続けること

ここ最近、今後の仕事のことや結婚や、将来子どもが欲しいのか/欲しくないのかということについて、しばらく考え続けていた。自分がどうしたいかを見極めたいのに、なかなか考えがまとまらなくて、「どうしようかなぁ…」と思案するばかり。答えなんて出せないんじゃないかと思うくらい、考えは進展せず、モヤモヤが続いていた。

それが不意に、自分の中でするっと決着がついた。その意識の変化があまりになめらかで、あまりに

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フリーランス2年目。働き方とお金と自信の話。③

フリーランス2年目。働き方とお金と自信の話。③

※①(働き方について思うこと)と②(お金について思うこと)はこちら↓

〈小さな自信を力に変えて。〉自分の腕に自信を持つことはなかなか難しく、納品前はいつも不安に駆られている。自分の解釈は間違っていないか、勘違いしている箇所があるんじゃないか、表記のミスを見落としていないか、もっといい表現があるんじゃないか…考え出したらキリがなく、永遠に見直しをしていたくなる。

客観的に自分の力を判断できな

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いってらっしゃいの握手

いってらっしゃいの握手

朝、玄関の方へ歩きだす彼に向かって、名前を呼びかけ、右手を差し出す。

「はいはい」

もう慣れた彼は、そう言いながら戻ってきて、右手を差し出してくれる。

「何なの、いつものこれ」

と笑う彼と、しっかり握手をする。そして、へらへらしながら「いってらっしゃい」と彼を見送る。

私が握手を求める理由を、彼は知らない。

昔ある本で読んだフレーズが、ずっと心に残っている。

主人公にとって大

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