マガジンのカバー画像

読んだもの

48
読書感想文
運営しているクリエイター

記事一覧

【全文無料】総目次 世界史/日本史のまとめ

【全文無料】総目次 世界史/日本史のまとめ


基本コンセプト

 昔と今を、今と未来をつなぐ。

 世界の中の日本、日本の中の世界をつなぐ。

 世界史を26ピースに「輪切り」にし、
深く、たのしく、わかりやすく”翻訳”する。

コンテンツの一覧【1】ゼロからはじめる世界史のまとめ(世界史×ゼロから)

【2】同時に学ぶ! 世界史と地理(世界史×地理)

【3】世界史のまとめ × SDGs(世界史×未来)

【4】"世界史のなかの"

もっとみる

司馬遼太郎『空海の風景』から折口信夫『死者の書』

このあいだの短期一時帰国時に立ち寄ったブックオフで印象に残ったのが「司馬さんの本は中古になってもあまり安くない」ということ。中古の文庫でも大して安くないと知ったからということではないけれど、ほぼ迷わずKindleで買って読んだ。『空海の風景』。

『死者の書』の方はTwitterで知り、Amazonにとんでみると0円版があったので、クォリティについてやや懸念しつつもダウンロード。結果正解。普通に読

もっとみる

ラジオで本の紹介

最近はRadikoなどのアプリを使うとインターネット上で様々なラジオ番組をブラウズすることができる。そもそもラジオという媒体は、アテもなく周波数調整のダイアルをクリクリ回して、ザーザーという雑音の中からピタッとクリアになるところを探るという感じで、それほどきっちりと計画的に聴取しようと思わずに聞くというところがある。とはいえ、PC画面上の文字情報で番組の概要が一目で分かるというのも悪くない。このた

もっとみる

善か悪か

私の人間観は「人間。誰でもいい方がいい。」とまとめてしまえる。
俗に言う性善説に近いのかもしれない。
でも私には性善説に立っていますとは言いたくない気持ちがある。
ひねくれ者だというのも当たっているけれどそれだけともいえない。
自分自身だって色々悪いこと考えるし、自分以外の人間を全部いい人だーーー!!!みたいな勢いでは信じられない。
要するに私は本当に性善説には立っていない。

吉村萬壱さんの『哲

もっとみる

『哲学の蠅』(サンプルのみ)

感じることが盛りだくさん過ぎて言葉にならない。
サンプルのみで止まってしまった。
サンプルだけだけどいろんな感情で頭の中や胸の内が渦を巻いている感じがする。

渦の中から何かを引っ張り出して見やすいカタチにしてみたいと思うと同時にそのまま放っておいた方がいいのかもしれないとも思う。

この世の中にはいろんな人間が生きている。

このシンプルだけど非常に曖昧な一文。シンプルで曖昧であるからこそ「いろ

もっとみる

ゲーテ

有名なのに実はこの人の言葉を読んだことがなかった。

引用記事にあるような言葉の数々もさすがに稀有な詩人という評判に違わないと思う。
けれども私が初めて読んだイタリア紀行(Italian Journey、英訳)で非常に印象的だったのが、地理、地形、訪れた場所で出会ったイベント(例:ローカル(教会)コミュニティのオペラ)、天候などという、意識して追究しようという強い意識もなく、目に入って来る物事につ

もっとみる

世界のはなし

以前読書でちょっと前に読んでいたものの内容に、全くジャンルも何も同じでない別の本の中で偶然遭遇した話について記したことがある。似たようなことがこのnoteでも起ってびっくりした。

引用記事のはなしと厳密に同じことを考えていたというわけではないのだけれど、その他のおススメ記事の一つにこのタイトルが現れたのを見た時はハッとせずにはおれなかった。

私が上の記事を読むちょっと前に考えていた世界というの

もっとみる

ちょっと思い当たるふしがあるけれど

少し前に読んだnoteを再読してみて、ちょっとビビった。

前に読んだときには主に「他人の限界」について考えたけれど、今回は自分自身。。。

私はここしばらくゴルフだけが楽しみだ。

楽しみだと言っているうちは全く何の問題もないのだろうけれど、ちょっとばかし入れ込み過ぎているとも感じている。

100を切ったり切らなかったりのレベルなので、どんなスコアになっても基本「こんなもんだ」で済ますことがで

もっとみる

屁理屈にも正しい論理。でもその前に大事なのは全体の感じ(屁はダメ)。

『一神教の誕生』(加藤隆)を読んでいる。

現代文明がどうしてこのようになったのかを知りたくて。

まだユダヤ教のところを読んでいるだけなんだけれど、何かがポソッと抜け落ちている感覚がまとわりついてきて仕方ない。

多数いる信徒達の存在というか行動原理というか日々一体何を感じ考えて生きていたのだろう?というところを私としては想像している。本書ではユダヤ教徒とはいえ全員がおしなべて同じ理解で神(ヤー

もっとみる
『ドリアン・グレイの肖像』

『ドリアン・グレイの肖像』

オスカー・ワイルド作。

ラストが衝撃的で、今読み終えたところなのでまだドキドキが治まりません。

「美しさ」というものに秘められた魔力。

憧れ、崇拝、はかなさ、実生活上の効力、熱情、、、。

私を含め21世紀を生きる人々にとっては、ちょっと気恥ずかしさや世間体などもあり、あまり堂々と「浸り耽ってます」というような言明はしにくいところですが、少なくとも文学の世界では重大テーマの一つであり続けてい

もっとみる
福永令三さん

福永令三さん

知る人ぞ知る「クレヨン王国」シリーズの作者です。

子どもが借りてきた『クレヨン王国いちご村』と『クレヨン王国からきたおよめさん』を読み感動しました。

一言。

上手。

クスッと笑わされるところも散りばめられてあり、読みやすい文章。

『いちご村』の方は短編12本(12色?)だけれど、それぞれテーマも分かりやすく、キャラクターたちも生き生き、構成も鮮やか。

少年少女向けだから当たり前か。

もっとみる
勝負はほぼ付いている

勝負はほぼ付いている

ハロルド・ブルーム(Harold Broom)さんの『Book of J』を読み始めています。

動機は、私たち人類が科学的合理的思考が好き、ということによってパワーを発揮しやすい、その訳を知りたいと思っていること。

【やさしい社会】のトークでも最近言及したのですが、私たちは別に科学的合理的思考が好きなわけではない。

ただ、「好き」と言っておけば何かと都合がいい。

ものすごい直観的レベルでも

もっとみる
歴史を読む

歴史を読む

Replenishing the Earth: The Settler Revolution and the Rise of the Anglo-World, 1783 - 1939(James Belich著、2009年)を読み始めています。

何故興味を持ったか?というと、ヨーロッパ中心主義・植民地主義歴史観に対する通り一遍の批判に留まらない、細かい分析がなされているとの書評に出くわしたから。

もっとみる
切れっ端

切れっ端

自分の手で縫い合わせられるならきれっぱしが大量にある方がいいのかもしれない。

でも、きれっぱしにも何らかの意味っぽいものがないと、縫い合わせるどころか、見向きもされないはず。じゃあその意味の最小単位みたいなものがあるか?というとそれを特定することは難しそう。

厄介なきれっぱし。その名は情報。

「よい情報が勝負を分ける」「情報通信の効率性」云々は、既に情報なるものに一定の価値観が乗っけられてい

もっとみる