Hakushi Hamaoka

人々の考え、気持ち、その他感覚などの「操作の仕方」に興味があります。「生まれた」のでは…

Hakushi Hamaoka

人々の考え、気持ち、その他感覚などの「操作の仕方」に興味があります。「生まれた」のではなく等しく「生まれさせられた」人にとっての幸せって何?自己紹介(2015年1月作成)→https://note.mu/hamaokahlisboa/n/n7b7dfb4a504b

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    Youtubeでトークをアップしています。 https://www.youtube.com/playlist?list=PLN79YptW7uy7QN30peqp-u6J52Jxdrujg 独り語りですが、多くの方々と同様の試みを共有できないか?思案中です。 独りではなく、多くの人と協力して、できるだけやさしくなれる瞬間を増やして行けたら、と夢見ています。

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    人生の編み方、道徳と科学、時間と空間、幸福論。

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    タイトルのまんま。100切りを常態化させたいレベルのゴルファーの練習、ラウンド記録です。

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濃い濃い言ってても仕方ないので

訳してみることにした。 『シーシュポスの神話』アルベール・カミュ(1942年仏・原/1955年英・ジャスティン・オブライエン訳) とりあえず、前段を、しかもかなりザクッと。 引き続き見直します。。。(英文部分残しも見直しのためです。あと読まれる(奇特な)方々のご参考のためも、、かな??) バカバカしさと自殺唯一の、真に深刻な哲学的問いを挙げるならば、それは自殺について。つまり、生は生きるに値するか否かは、根本的な哲学的疑問に答えることになる。その他の問いーーー世界は三

    • アテネでオリンピックは

      ご存知の通り、2004年には、新しい千年紀ということもあり、夏季オリンピックが故郷のアテネで開催された。 丁度20年が経ち、パリオリンピックが行われた2024年。 アテネを徘徊すると所々で”オリンピック開発”を思わせるコンクリート構造物が目に入る。 東京や、その他名だたる先進国の有名都市ではごくごく当たり前の構造物。片側4~5車線の高速道路の路肩、法面保護、高架や地面掘り込み型の立体交差、何かの競技会場跡と思われる建造物などなど。 まだ一年にも満たないギリシャ生活だけど、ハッ

      • ちょっとした旅行

        へき地(アテネの北方、直線距離では100㎞未満)に転居してから、初めてアテネ空港へ行ってみた。 毎日2時間に一本アテネ行きのバスが出ている。家からバス発着所までは徒歩15分弱。 アテネ空港は市街からは東方に20~30㎞離れているので、なるべく市街中心部には入らず、東行きの電車か地下鉄の駅近くで降りられないか?とグーグルマップを眺めながらバスを降りる地点を考えていたのだけど、結局ほぼ中心部近くの地下鉄駅まで行ってしまった。。。 そこまでは、途中でバスの乗り継ぎ(交換?)など

        • 予定外の

          お引越し。。。 ↑こちらで願った長期滞在叶わず。 大家さんが部屋を売りに出していて、それが売れてしまったというのが原因。 元々入った直後に「売りに出している」ことを告白され、驚いたが、「大丈夫。オーナーが変わるだけだから。」と言われ安心していた(やや不安ではあったけど)。。。 大家の告白通り、昨年12月から散発的に購入希望者が部屋を見に来たり、見たいと言ってきたり(時間が合わず見せられなかった)があったけど、中々売れないようで、不動産売買も簡単じゃないのかな?などと傍観者

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          陰謀論

          なくなるわけがない。 なくならないわけがわからない。 それがデフォルト。 自分自身を知れ。 言葉としては人口に膾炙だけれども。 膾炙されたからといって人間のデフォルト値が変わるわけではない。 膾炙されることによって、多少なりとも値に変化はあるかもしれない。 私たちの日々の営みってそういうものなのでは??? 多くを期待し過ぎると悲劇に終わるというのも散々歴史が実証している。 そこに善悪の境目はない。 分かりもしないのに善に向かうとついつい猪突猛進してしまう。 絶

          #トランスヒューマニズム は拡張とか進化とかじゃないんだ。ただ弱さ(特に心の)を一人一人が自分自身で少しずつでも克服しようとする努力をしやすくするため。弱さと向き合えるようにするにはどうすればいいか?という考え方。ということにしたい。

          #トランスヒューマニズム は拡張とか進化とかじゃないんだ。ただ弱さ(特に心の)を一人一人が自分自身で少しずつでも克服しようとする努力をしやすくするため。弱さと向き合えるようにするにはどうすればいいか?という考え方。ということにしたい。

          土地とお酒

          一か月前まで住んでいたポルトガルでは、昨年の大病?の影響もあってかあまりお酒を欲さず、それでも諸々の手続き上のストレスから赤ワインを炭酸で薄めて飲んでいた。 所変わってスペインでも、最初は赤ワインを炭酸で割ったのだけれど、炭酸水ごとに微妙に異なるフレーバーが施されていてどうもおいしく感じられない。まっさらな炭酸水を求めるのも面倒になって、普通に赤ワインを飲んでいたらビックリ。全然飲める。結局一日一本を健康的に嗜むことができた。 そしてスペイン短期滞在を終え到着したギリシャ

          天皇賞秋は事前の盛り上がり、直前の乗り替わり、イクイノックスの圧倒的強さが相俟って拍子抜けでございました

          天皇賞秋は事前の盛り上がり、直前の乗り替わり、イクイノックスの圧倒的強さが相俟って拍子抜けでございました

          「革命」は全く目指してないけれど

          4年以上前の記事。ポツポツスキのお知らせが入るので読んでみると、自分の書いたものの中では珍しく読み易い。 とはいえ、自分の書いたものの中では、、、という限定付きなので。。。 分かりにくいところをより具体的に言えば、最後の「負け戦みたいで云々・・・」というところ。自分でも当時一体何を考えていたのか?と思い出す必要があった。 4年経った今でもというか、4年経って益々、圧倒的な主流に抗うことはとても難しいと感じている。 じゃあ抗うんじゃなくて、動かし難い主流に乗っかりつつ、

          「革命」は全く目指してないけれど

          アンチヒーローを巡って

          私たちは日常で一体どんなふうに感じ考えているのだろうか? 物語的なフレームワークを使ってみると案外シンプルに説明がつくのでは?また説明だけでなく実践でも使えて、その中でちょっとした違いも感じられるようになるのではないか?と考えている。 今回はアンチヒーローを取り上げて物語と現実世界での思考との間を行き来してみたいと思います。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇  長めの小説を読ませる原動力の一つにアンチヒーロー的な登場人物の存在が挙げられる。小説なので基本的に筋に沿っ

          アンチヒーローを巡って

          司馬遼太郎『空海の風景』から折口信夫『死者の書』

          このあいだの短期一時帰国時に立ち寄ったブックオフで印象に残ったのが「司馬さんの本は中古になってもあまり安くない」ということ。中古の文庫でも大して安くないと知ったからということではないけれど、ほぼ迷わずKindleで買って読んだ。『空海の風景』。 『死者の書』の方はTwitterで知り、Amazonにとんでみると0円版があったので、クォリティについてやや懸念しつつもダウンロード。結果正解。普通に読めました。これを読み始める前に同氏の『古事記の研究』のサンプル(こちらは1000

          司馬遼太郎『空海の風景』から折口信夫『死者の書』

          ラジオで本の紹介

          最近はRadikoなどのアプリを使うとインターネット上で様々なラジオ番組をブラウズすることができる。そもそもラジオという媒体は、アテもなく周波数調整のダイアルをクリクリ回して、ザーザーという雑音の中からピタッとクリアになるところを探るという感じで、それほどきっちりと計画的に聴取しようと思わずに聞くというところがある。とはいえ、PC画面上の文字情報で番組の概要が一目で分かるというのも悪くない。このたびはたまたまディケンズの『オリヴァーツイスト』を紹介するという文字が目に入ったの

          ラジオで本の紹介

          私たちが編んでいるストーリー(連載になるかな???)

          正確な未来予測とはいかないまでも、誰もがこの先どうなっていくのか?ということは考えてみたことはあるだろう。考えなくともぼんやり「どーなるかなぁ」と気になることぐらいはあるにちがいない。 先のことが気になる。これがちょっと具体性を増していくと、大体私たちはどうするかというと、既に起こっていることに注意を向け、過ぎ去ったことの中でも関連の有る物事について探り始める。 未来予測にはやはり材料が必要で、その材料というのは既に起きているところから取って来る。 言われてみればごく当たり

          私たちが編んでいるストーリー(連載になるかな???)

          自分をよく知るしかない

          しばらく続いたうつ状態もおさまり本などが読めるようになってきた。 安くつくということでGutenbergなどで入手できる古い本(主に小説)ばかり読んでいたが、何年かぶりで博士課程時代に読んでいたNarrative theoryとか記号論とかも読む気力が出てきた。 そういうものを読みたくなる動機は一体何なのか?あらためて考えてみると、五年以上前とあまり変わっていない。私たち人間の日々の考え方、感じ方。それが現れ出るところの言葉の仕組みを知りたいということ。そういうことを知った先

          自分をよく知るしかない

          所詮勝手な想像でしかないなら

          ホラーは日常の中で突然降って湧いてくるからこそ怖さを感じるものかもしれない。 いつもと変わらない日常。仕事が終わって家路についていると自宅がほど近くなった時に見慣れた家並みが突如全く見知らぬ町に見えたりしたら・・・。 いつもと変わらず出勤してみたら、姿形は昨日と全く違わないのに、みんながみんな自分のことをあたかも見ず知らずの他人であるかのように全く認識してくれなくなってしまっていたら・・・。 フィクションの世界ではなく、私たちが生きている現実というものも、ある程度幻想で

          所詮勝手な想像でしかないなら

          David Copperfield (1849)

          長いお話であった。Henry FieldingのThe History of Tom Jones (1749) も長かったけど。お話というか主人公のキャラクターとしてはTom Jonesの方が好きかなあ。だけれども読み終わってしばらくして、ふと書き残しておきたい気持ちが湧いた。 小説ではDoraは若くして死んでしまったけれど、そうでない人生もDavidなら幸せに暮らせていたんじゃないかなぁとなんとなく思う。 自分にとってはそれほど難しいことではないように思えることも、それ

          David Copperfield (1849)