【戦争いって死んだから】たまごボーロから思い出した、懐かしいお菓子のこと【駄菓子】
好きな人に会う時は、プレゼントを持っていく。
すでに渡すモノを持っていた画伯ちゃん。
それに飽き足らず、出発直前に梅田の"エキドンキ"でお菓子を買い足した🍭
4月上旬のことだ。
当時、付き合っていた彼女に渡したくて、何種類も買い足した。
求めていたんだな。
きっと、画伯ちゃんは。
✨👼✨
プレゼントを購入した頃の記事↓↓↓
(記事後半にそのシーンが出てきます)
恋愛まとめ記事↓↓↓
カバンぱんぱん🎒
プレゼントを渡す時って、相手の明るくなる表情が見れて、幸せな気持ちになれるよね!
この時、本当に渡したいものとは別に
ワンクッション的な感覚で、複数個のプレゼントを用意していた。
物を渡したいという想いに溢れていた🎁
それまでは、プレゼントを友達や恋人に渡したことはなかった。
その反動で気持ちが溢れていたのかな👫
好き嫌いについて何もわかりきっていないし、"どうせなら"と色々詰め込んで出かけた。
すでにパンパンなカバンが、余計パンパンに。
心配性(マイナスターズ) / さまぁ〜ず
高松で元カノと遊んで帰宅。
カバンを片付けていると、相手に選ばれずに残ったモノが出てきた。
たまごボーロだ。
リップもナップも知らないし、ANAP(あなっぷ?)も知らない。
"これは絶対選ばんやろ"ってやつを混ぜることで、他のモノを際立たせようとしたのか...
もしくは俺が一緒に食べたかったのかは、もう定かじゃない...笑
袋を開けて食べていく。
(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) ふえぇぇ懐かしぃ!
リップもナップもANAPも知らないけど、"この日から知ってるよ"と言えるようになった。成長!成長!
このポリポリ感がたまらない。
優しい味わい...
どんな憎しみも苦しみも、唾液と一緒に胃に流し込んでくれそうな。
あとはトイレでスッキリ🚺🚹
下水処理場の人たち、ありがとうございます🚽
こうして改めて栄養成分を見ていくと...
脂質が低くて案外いい感じのお菓子なんじゃ!?
血糖値が下がりすぎた時とか、おやつとして軽く食べる分には良さそう!
ジムの運動中に急にフラっとしたときは、たまごボーロをポリポリと食べさせられたいね!
汗だくの熟女の手で押し込まれたい。知らない欲情、知らない体験。
今までに無かった、人生の扉を開いてくれそう。
あとはトイレでスッキリ🚺🚹
下水処理場の人たち、ありがとうございます🚽
駄菓子の"あどけなさ"
少し前の記事で
"ラブホテルでの駄菓子取り放題サービス"に触れた。
過去記事↓↓↓
画伯ちゃんは一人っ子。ずっと友達も恋人もいなかった。
"世界は存在していなくて、自分だけが存在している論者"だ。
そんな画伯ちゃん。
駄菓子って思いつきもしないモノの1つ。
この弱い空想力の頭じゃ考えつかない🧠
世界が存在していないと、説明がつかない。
たらふく食べるか、食べられないか。
食に対して、どっちかしか発想に出てこない。
どうせ作るなら、
掘っ建て小屋くらいのサイズのモノを作りたい。
大きな小麦粉の塊を作って、みんなでコネあって。
お家にしてから、一緒に食べあいたい。
ちっこい駄菓子なんて思いつきもしない。
バリエーションも豊かな駄菓子。
ちっこいモノから、大きなモノまで。
時には誰かと一緒に食べたり
誰かの想いを乗せていたり
そんなふうに、人生の隙間に溶け込んでいる。
駄菓子を当たり前にしてきたみんなの力。全世帯向け。低価格からこだわりのある値の張るモノまで。
童心にかえしてくれる。
この"あどけなさ"が好きなんだろうな。
そして画伯ちゃんが好きになる人は、みんな"童心さ"や"あどけなさ"を持っている。
ドーテイマインドオスの画伯ちゃんは、
光に集まる虫のように、"童心さを見つけ次第"すぐに惹かれていく。
"戦争いって死んだから"って言うお婆さんの指
幼少期。
近所に駄菓子屋さんがあった。
ぱっと見は一軒家の民家。
その中には (90歳くらいに見える) 70代くらいのお婆さんがいた。
目に飛び込んでくるのは
カード、きなこ棒、くじ...
数十年前のおもちゃが入った、当たることのない黄ばんだ景品の箱...
店内は狭い。
入口から1メートル以上は進めないほど。
そして昼間でも、真っ暗な店内。
とても不気味で怖い。
1度も最奥まで見たことが無かった。
100円を握りしめる。
絶対に落とせない。奪わせない。
ランドセルを置いたらダッシュ。
同級生と小走りで、その駄菓子屋さんへ向かっていく。
病弱でうまく走れない。
そして呼吸がうまくできず、死にかける。
それが日常だった。
たどり着いた頃には、手のひらはうっすらと赤。
カツアゲ、落としてしまう心配からか、"100円は現在確実に俺のものだぞ"という強い意識を持っていた。
それらが手のひらを"赤"に染めさせた。
まずは大好きな"きなこ棒"を買う。
おー!当たったー!😍
婆さんに新しいのを貰うために渡しにいく。
やったー!
と、はしゃぎながら。
そのとき何気なく婆さんの指が視界に入った。
小指が無かった。
店内が暗くて、
そこに"闇が張り付いている"と思ってギョッとしてしまった。
それまで見たことがなかったから。
「な...なんで無いのん?どういうこと...ゆび...」
いつも寡黙で感情を出さない、特別優しさも見せない婆さんが激昴した。
「戦争いって死んだからや!爺さんが!1人でここで駄菓子...なんで爺さん...小指は...」
走って逃げた。
夕暮れがいつもより低くて、呼吸ができなくて。
小学校のグラウンド(200m)を、1周もできない病弱な巨漢画伯ちゃん。
"小指が無いことって聞いたらいけないんだ"と悔いながら、いつもは100mも走れないのに永遠と走っていった。
失礼な言動へではなく、"そこは興味を持ってはイケないもの"だったんだということへの悔い。
相手への敬意など、何も持ち合わせていなかった。
あの時のこと、お婆さん本当にごめんなさい。
その何週間か後。
アホな顔をして、きなこ棒を買いに行ったら売ってくれた。
そのかわり"小指には絆創膏"が巻かれるようになっていた。
「ちょっと怪我してん」
俺では無い誰かへ、そんな返答をしていたのが聞こえた。
聞かせてくれたのかな?
その後の駄菓子屋のお婆さん
画伯ちゃんが中学生になると、駄菓子屋さんへ行く機会は無くなった。
大学生の頃になると駄菓子屋としては営業せず、普通の一軒家になっていた。
少し寂しい気持ち。
そしていつしか、外界に通じる全ての窓ガラスなどが、木材で封鎖され始めた。
恐らく住みながら。
そこで社会生活をしながらだ。
画伯ちゃんは、同時期に似た行動をとっていた。
太陽が部屋に入り込まないようにしていた。
いつもより下がった夕暮れなんて絶対に見えないように。
何もかも塞いでしまった。
画伯ちゃんは精神が病んでいた。
それから画伯ちゃんは、今も夢の中。
もしかしたら、すでにいないのかも。
その駄菓子屋だった場所は、今年になって取り壊された。
あの日々から、どういう経緯をたどったのかは知らない。
でも、寂しい気持ちだ。
なんでなんだろう。
吐きそうになってくる。
駄菓子屋さんのあったであろう横を通り抜けながら、深呼吸をした。
何もかもが無くなっていく町並み。
ちょうど目の前には下がった夕暮れ。
そして小雨が降ってきた。
センチメンタル。
耳につけていたイヤホンを取る。
いらない。音楽はいらない。苦しい。
次の瞬間。
全速力で駆け出した。
これからも、うまく生きていくことのできなさそうな画伯ちゃん。
変わることのない社会の仕組み。小指の謎。最後の駄菓子の味。
"今、たまごボーロを食べ終えた"
これって駄菓子なん?なんなん?
永遠に無くならない世界中の問いの前に平伏す。
全速力で駆け出したなんて"文章"でしかない。
カッコつけだ。実際にやっていたらアホタレ。
でもさ、でも。心が駆け出していたのは間違いない。
それに、文章に書いたことを実際にやってみたら?どうなるだろう?
それすらもカッコつけかも!でもやってみたら面白そうじゃない?
あぁどうしよう。吐きそう。
このままじゃないけないって感情に包まれる。
生まれ変わる瞬間は急に訪れる?
世界は存在している?確かめられる存在は自分だけ?
何か行動をすれば、その行動の分だけ"世界の何かは変わっていく?"
身一つで世界なんて変えられちゃう?
わかった。わかった。走るよ。やってみる。
脚色された過去の記憶を、現実に変えてみる。
画伯ちゃんなりに世界を変えてみるよ。
生まれ変わってくるよ。
俺なりの童心さを見せつけてくるね。
急に降り出した雨のなかに立つ。
あの頃みたいに100円を強く握りしめて。
傘なんて差さず。
駄菓子の買える、1キロほど先の商店街を目指すために
走った。
あの頃より走りやすい靴。
あの頃より走りやすい空気。
でも、すぐに足が絡まり出す。
諦めたい気持ちが湧いてくる。
苦しい。
姿勢が崩れる。
強まる雨足。
あの頃よりは早い足。
赤信号。
動かし続ける足。
やり遂げたい。
交互に出される足。
機械みたい。
自分が無くなっていく。
空気が沈む。
思いが沈む。
日が沈む。
足が沈む。
見えてくる
商店街の明かり。
駅前の雑踏。
あまりに明るい『駄菓子専門店』に辿り着いた。
ガラス越し。
異様な雰囲気の客に、不安げな表情の店員さん。
入店。
あたりの値札を見て"アッ"と気づく画伯ちゃん。
え...
欲しいのん消費税分たりひんやん...
\増税!/
どうです...?
世界は...変わりましたか...?
『求めていたんだな。
きっと、画伯ちゃんは』
✨👼✨
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