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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

もやもやを言語化しないということ

もやもやを言語化しないということ

「言語化できているとき、人は前に進まない。」

言語化すること・文章にすることに価値を置きがちなわたしにとって、最近印象的だった言葉。言語化するということは、その枠にとどまるということ。

もやもやしているときは、ある時期からある時期に移るさなぎのような時期で、もやーっとして辛いけれど、それは(自分のなかで)前提としていることが覆されるときなので、そのもやもやが大事なのだとその方は言っていた。

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「文章力より、コンテンツ力」 -note for shopping プロデューサーに聞く、「お店のnote活用方法」

「文章力より、コンテンツ力」 -note for shopping プロデューサーに聞く、「お店のnote活用方法」

せっかく始めた「ネットショップ」。その運営については様々な悩みもあります。

その中でも「集客」「接客」については、多くの方が悩まれるポイントです。

今回は、noteで「note for shopping」プロデューサーを務める最所あさみさんにインタビューを行い、最近の「モノの売り方」に関する考え方や、noteの魅力やネットショップにおけるnoteの活用方法などについてお話を伺いました。

最所

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常に自分へ問いかけている、届く文章を書くための5つの質問

常に自分へ問いかけている、届く文章を書くための5つの質問

ライターになりたての頃、良い記事を作るために意識したほうが良いと教えてもらったことが2つあります。

ひとつは、記事のゴールを決めること。目指すべき対象を決めることで、目的を持って執筆と呼ばれるマラソンを走り切ることができるから。

もうひとつは、記事の構成を決めること。最短距離でゴールに向かうためには、どのようなルートを走るのかを考える必要があるから。

3年間、ライティングを生業にしていると、

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SNS的 文字会話に思うこと

SNS的 文字会話に思うこと

コミュニケーションの法則的に
目を見て 身振り手振りして
それでも「真意」が伝わるのは
「8割程度」らしいので

Twitterなど SNS上における
「文字会話」だけの解釈に
多少の誤解が生まれるのは
ある意味仕方がないと思う

同じ言葉であっても
受け取る側の「精神状態」や「人生経験」
「価値観」
書き手との「関係性」によっても
まるで受け取り方が違ってしまうものだし

言わんとする「真意」

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長文書く? 書かない? のセルフ考察

長文書く? 書かない? のセルフ考察

『Twitterにいるオタクの皆さん、もっと軽率にブログとか始めてもいいのよ……』という記事を拝見しました。

わかる。とてもわかる。
リアルタイム放送時よりずっと後になってから情報を得たいと思った時、ブログなどが残っていると検索で辿り着くことができ、当時のファンの熱狂をおすそ分けしてもらえます。

対してツイッターは瞬間風速で流れていってしまうため、検索に全くひっかからないではないけど、前後のツ

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物語のディテールを語るという戦術。

ふと思い出したので、短いですが書き留めておきます。

弊書籍を執筆した際に、編集者の方にめちゃくちゃ赤を入れられたのが、「実例を入れる」という事でした。つまり語りたい話のディテールを入れて欲しいという要望なのでした。

ぼくは当初、自分が伝えたい抽象的なエッセンスだけを文章化してしまっていたのですね。そこさえ伝わればよいと思っていたのです。実例に関しては、むしろ表面上の必要のないものと思っていたの

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料理業界で文章書きたい人向け〜「自分が通う店」について書いてみよう

料理業界で文章書きたい人向け〜「自分が通う店」について書いてみよう



Twitterで、こんなつぶやきをしたところ、何人かの方から、やってみたいという声をいただいたので、MAGARI編集室の「MAGARI文章講座」として、はじめてみようかなと思っています。

書くことのプレッシャーをとりのぞくTwitterの内容に反応してくださった料理業界の方は、「何を書けばいいのか」「書こうとするとなんかうまく進まない」「書いても読んでもらえるのか」というようなことで躊躇され

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心ないnoteに、ざわざわした。

心ないnoteに、ざわざわした。

ちょっとだけ心ないnoteを読んでしまってざわざわした。

もし自分の心の状態が今より少し不安定なら、ちょっとバランスをやられてしまいそうな内容を見かけた。

その日はほかにもちょっとあって実は朝から危なかった。どれを投稿するか、何を書くか、書こうとしてもうまく書けず、なんとか書いてみたものの読み返してこれはダメだと感じ、結局少し明るいnoteを下書きから選んだ。

そんな日に読んだ文章。

前に

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すっごく洞察が深い文章を読むと、焦る。

すっごく洞察が深い文章を読むと、焦る。

あぁ、私、ここに文章書いてていいんだろうか、と今朝から焦っちゃいました。すっごく洞察が深い文章を読んでしまったからです。

深いんですよね。その文章。

投稿ではなくコメント欄だったんですけどね。

なんか読んでて、この人は本当にすごいなぁって感心しちゃって、そして私の文章どうなの? 大丈夫なんだろうか? って不安感が生まれました。

人の文章にはそれぞれの魅力があって、きっと椿のもそれでいいんだ

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文章+コメント欄=・・・

文章+コメント欄=・・・

数式みたいなタイトルですが、今日はコメント欄のお話です。

前々から思ってはいるんですが、先日コメント欄ってほんとすごいなって強く感じました。

というのも私がちょっと重い感じの文章を出したときに、何人かの方がコメントをくださったんですけどね。そのときに感じたことです。

人は悩んでいるときは日頃からとりがちな自分の思考パターンにはまったまま、そこから抜けられずにぐるぐる考えたりするものです。自分

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そんなに忙しくて、子供の才能に気づいてあげられるの?問題

今回は、子供の才能すごい…けど、忙しくても全部ナイスレシーブしてあげられる?という話です。

子供達の才能って本当にえげつなくて、突如現れるので、親としては一滴も溢さずレシーブしたい!と思うものだと思います。そう思う真面目さ、讃えたい。でも、真剣になりすぎるあまり、不安になったりする人も多いようです。

よく、「そんなに忙しくしてて、細かいことちゃんと気がついてあげられるの?」と(意地悪な意味でな

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ライティングの威力を高める8つのルール【信頼ライティング】

ライティングの威力を高める8つのルール【信頼ライティング】

<重要>
発信の拠点をnoteからブログに移動しました。
東出タロウのブログはこちらから読めますのでご覧ください。

→ブログを読んでみる

ほんのちょっとした「書き方のルール」を知っているか知らないかで、読み手がコンテンツに感じる信頼度は大きく変わってきます。

本noteでは、知っていれば他のブロガーと一味違うライティングができるようになる、効果的なルールを8つ抜粋して紹介します。

ルールと

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文章のおもしろさより、その人のおもしろさ

文章のおもしろさより、その人のおもしろさ

おもしろい文章を書こうとしてる人には、おもしろい文章は書けない。

なんだか禅問答(この言葉通じるのかな)みたいだけど。

おもしろい文章といっても人を笑わせるとか、そういうことじゃない。気づいたらグイグイ引き込まれてるとか、何かすごく気になる空気が漂ってるとか、静と動、明と暗、犬と猫いろいろタイプはあるけど「読みたい」ことを書いてる文章。つい読んでしまう文章だ。

仕事でも何かの課題でもないのに

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「文章が書ける」というのは単に読み物をつくれるだけではなく、お仕事でも役に立つ力だよ、という話

「文章が書ける」というのは単に読み物をつくれるだけではなく、お仕事でも役に立つ力だよ、という話

お疲れ様です、pontaです。

「ゲーム批評祭」という、ゲームレビューのコンクールでlive賞とゲームキャスト賞をいただきました。

アメリカのMBAの授業でも使われているほど優れた経営シミュレーター」など実際に興味を引くワード、テンポが良い文章など、良いところはいくつも挙げられますが、表彰したいのはそういった理由ではありません。 文章を読んだあと実際にゲームを買いたくなり、遊んで、文章に通りの

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