そい|内藤千裕

大豆に似ているので、「そい」と呼ばれています。エッセイやシナリオを描きます。

そい|内藤千裕

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  • シナリオ

    短編シナリオを載せていきます。ぜひ感想もらえたら嬉しいです。

  • 社会のあれこれ

    自分と社会とのつながり、社会課題といわれるようなことについて思うあれこれ

  • 人との関係性について

    人との関係性について、日々よく考えています。

  • エッセイ

    日常のあれこれを。

  • これからのキャリアを考える

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ドラマ「逃げ恥」考察:逃げ恥を100回見た女が語る見るべき10のポイント

わたしはTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(以下「逃げ恥」とする)を、2016年に放送されて以降2020年5月現在までのあいだ、冗談抜きで100回は見てきた。 100回というのは100話という意味ではなく、10話すべて×100回という意味だ。100回見るともう次にどういう展開になるかはわかっているし、セリフもほとんど覚えているので、もしも、もしも新垣結衣の代役をしなければならないということが起きてもできる自信がある。それくらい見ている。 ちなみにわたしは普段はテレビと

    • 最後の梅干し

      ○片桐鉄工・外観  古い小さな工場。 ○片桐鉄工・事務所内  山口あさ子(58)が、パソコンの前で仕事をしている。作業着の濵田樹里(30)、事務所に入ってきて、帽子を取ってお辞儀をし、 濱田「お休みいただいて、ありがとうございました」 あさ子「大変だったねぇ。一緒に住んでたんでしょ?」 濱田「そうっすね」 あさ子「もっと休んでもよかったのに」 濱田「(笑いながら)そんなシャバいことしてらんないっすよー」 あさ子「まーた、そんなこと言ってぇ」  あさ子、濱田の腰を強めに叩く。

      • ありがとうと暮らす

        今日は3月14日、ホワイトデー。少し時間が経ってしまったけれど、バレンタインデーの思い出を。 最近、Instagramをよく見るようになり、今年のバレンタインデーは、そこで見つけたクッキーと、チョコレートチーズケーキを作ることにした。 クッキーは、仕事でお世話になっているデザイナーさんの家族にあげるために、そのおうちで飼っている猫ちゃんの模様の型抜きクッキーを作ってプレゼントしよう!と思いたった。 猫の型と、かわいい猫が描かれたカンカンも買って、そのお家の猫ちゃん3匹の

        • 地方でのキャリア ~自分をいかして働く~

          「起業」や「副業(複業)」、「フリーランス」や「NPO」という言葉がまだまだ身近でなかった2010年代に学生時代を過ごし、社会人になったわたし。今は新潟でフリーランスとして活動していますが、どんな経緯で今に至るのか。 単なるわたしの長い経歴のようでありながら、これからキャリアをスタートさせるひとや、地方で働くことに興味がある人、自分をいかして働きたいひとの、なにかの参考になればと思います。(目次ごとに、気になるところを読んでいただいてもよいかと!) 周りに理解されず苦しん

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        記事

          クレープ屋で800円の宝石を買った

          昨夜、地元の冬のお祭りの屋台で、子どものように出店でなにか買おうと歩いていると、 とあるクレープ屋のメニューに気になる2文字。 「💎宝石」 一度はスルーしたものの、やはり気になる。 私「ねぇねぇ、さっきのクレープ屋さん、メニューに宝石って書いてあったよ。なんだろうねぇ??」 一緒に行った父と母、そしていとこのお姉ちゃんに話しかける。 母「なんだろうねぇ(全然聞いてない)」 いとこ「なんだろうねぇ(全然聞いてない)」 完全にあしらわれる。 他にもクレープ屋はあっ

          クレープ屋で800円の宝石を買った

          双極性障害は、心が弱いからなるわけじゃない。内藤千裕さんが感じる誤解と、病気との付き合い方

          誤解は、やっかいだ。 良かれと思って言った一言が、相手を傷つけてしまうことがある。けれど、相手がなんで傷ついているのかわからない。傷ついていることにすら、気づかないかもしれない。 「あぁ、誤解しがちなやつ、いるよなぁ」と思ったあなた。これは、僕やあなたの話です。だって、誤解してる本人は、そのことに気づけないのだから。 「双極性障害への“やさしい誤解”で、くるしんできたんです」 と、打ち明けてくれたのは、「そいちゃん」こと、内藤千裕さん。新卒から、会社に所属しつつフリーラ

          双極性障害は、心が弱いからなるわけじゃない。内藤千裕さんが感じる誤解と、病気との付き合い方

          自分の夢でえぐられた傷

          わたしは毎日たくさんの長い夢を見る。そしてあまりに鮮明に覚えているので夢日記を書くことにして、毎日スマホのメモ欄に残している。 夢の中では、竹内涼真と付き合ったり、菅田将暉が教祖の宗教にハメられてしまったり、いろいろなことが起きて、夢によって朝の気分がかなり左右される。 そんな中で、前に付き合っていた人が時折夢に出てくる。基本的には、本当にしんどくなって別れた相手(別れたあとはしこりがとれたように幸せと自由を取り戻したような感覚になった)ので、夢に出てくると嫌な気持ちにな

          自分の夢でえぐられた傷

          もういい加減24時間テレビを変えてくれ

          「もういい加減24時間テレビを変えてくれ…」 これはわたしがもう何年も思っていること。今年も24時間テレビが終わった。少しでもなにか変わっていたらいいなと思って見てみたけれど、やっぱりアップデートされていなかったな、という印象。 わたし自身「双極性障害」という障害を持っている立場であり、大学時代から障害者の権利について学び、考えてきた立場から、24時間テレビについて思うところを書いていく。 がんばらなくても生きていける社会に 一番に思うのは、障害者にがんばらせるのでは

          もういい加減24時間テレビを変えてくれ

          「いい奥さんになりますね」と言われてモヤっとしたのでいろいろ考えてみた

          最近、初めて会った男性と話していた時に、「わたし料理が得意なんです」と言ったところ「いい奥さんになりますね」と言われた。 ちょっとモヤっとしつつも、普通のことかなと思って一旦保留にした。しかし、そのモヤモヤがずっと引っかかっていたので、そのモヤモヤの正体はなんなのか、考えてみた。 (※ちなみにその方はこのnoteの存在を知らないので、これを読んで自分のことが晒されている!と嫌な気持ちにさせてしまう心配はないかと思います。) まず、わたしはその人に結婚願望があるなんてひと

          「いい奥さんになりますね」と言われてモヤっとしたのでいろいろ考えてみた

          加藤智大氏への死刑執行を受けて

          昨日、「秋葉原無差別殺人事件」の加藤元死刑囚への死刑が執行された。それにまつわるわたしの考えを、わたし以外の方の意見も引用しつつ書いていきたいと思う。 メディアで取り上げられていた、事件の被害者であるタクシー運転手の男性は、「事件への責任を果たしてほしい」と少し怒りの混ざった声色で言っていた。そして、同時に、「秋葉原無差別殺人事件のような事件が二度と起きないでほしい」とも言っていた。 しかし、当時25歳(今の私と同じ歳)だった加藤元死刑囚には、友人もおらずネットの掲示板に

          加藤智大氏への死刑執行を受けて

          お仕事のご依頼について

          こんにちは、フリーランスで企画・PR・インタビュアーなどをしている内藤千裕です。(顔が丸くて大豆に似ているので、「そい」と呼ばれています。)このnoteでは、わたしの「自己紹介」と「今までやってきたこと」について書いていきます! 経歴1997年生まれ、新潟県燕市出身。中央大学文学部教育学専攻卒業。新卒で教育・まちづくり事業を行う株式会社アスノオトに入社。アスノオトでは「さとのば大学」の立ち上げ期(2018年)から2024年まで、企画・広報・デザイン・講義に携わる。(1年目は

          お仕事のご依頼について

          シェアハウス・同居のあり方を分析してみた!

          今までいろんなシェアハウスに住んだり、ひととの同居を試す中で見えてきた、シェアの基準を分析してみました! シェアハウスや同棲をしようと思っているけれどどんな基準でなにを決めればいいのか、住むひとそれぞれの心地いい基準はなんなのか?を考える基準にしていただければと思います…! (※最後に、同居にあたって同居するひと同士で使えるチェックシートも載せているのでぜひ使ってみてください!) 今回は、わかりやすいように、わたしが前回福島で住んでいたシェアハウスと、いま葉山で住んでい

          シェアハウス・同居のあり方を分析してみた!

          アパートの2個隣の部屋の人と付き合う

          今までもいろいろと恋愛やパートナーシップについて考えてきたけれど、最近気づいたのは、わたしは人との愛の交換量が、普通の人よりも多いかもしれないということ。 自分の周りに「大好きだなぁ」と思う人がたくさんいて、わりと躊躇なく「大好きだよ!」って言ったりするし、自分で言うのはおこがましいけれど、わたしのことを好きだなと思ってくれたり、大切にしてくれているなっていう人は多いなと感じる。 そのことは、よい方向に行けば「みんなを愛し」「みんなから愛される」存在でいれるということかも

          アパートの2個隣の部屋の人と付き合う

          焦点をあてるのは、差別されている人たちではなくしている人たち

          まずこの本がどんな本なのかというと、 これまでのダイバーシティ教育が、社会で差別の対象となっている集団や排除されているマインノリティ集団への理解を深めるかたちで進められてきたけれど(例えば、LGBTのひとたちについて知ろう、とか) そういうアプローチに決定的に欠けているのは、「マジョリティ側のひとたち自身の持つ特権を自覚し向き合うこと」というところから問題提起がはじまる。なので「特権に無自覚なマジョリティのための社会的公正教育」という副題にもなっている。 イメージが湧か

          焦点をあてるのは、差別されている人たちではなくしている人たち

          救うべきは社会じゃなくて自分では?

          とある人を見ていて抱いた違和感が、今日すごく言語化された気がした。そのひとは、自分があまりいい環境で育っていなかったことを原動力に、貧困世帯の子どもを救いたい、社会をよくしたいとNPOの仕事に精を出していた。(たぶんそういう理由でNPOで働いてる人多いと思う) でも、自分自身が困窮していて、仕事に追われて時間もなくて、近い存在であるわたしのことには見向きもしない。 自分のことすら大事にできてないのに、周りのひとのことなんて大切にできるわけないし、社会のことなんて大切にでき

          救うべきは社会じゃなくて自分では?

          ヤンキーとおばあちゃんを飼う

          2022年に経って1か月が経とうとしています。Facebookやnoteで今年の抱負を投稿している方も多いのではないでしょうか。 わたしは根がひねくれているし、気づいたらいろんな状況に流れ着いているタイプの人間なので、やりたいことリスト今年の抱負とかも、「どう目標に向かって進むタイプの人間がやることでしょ」って思ってました。 でも何人かの友人が、目標ではなく「心に留めておきたいこと」「今年大事にしたい"あり方"」みたいなニュアンスで今年の抱負を書いているを知って、それなら

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