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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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#組織

武藤北斗、働き方アドバイザーはじめました

武藤北斗、働き方アドバイザーはじめました

こんにちは好きな日に働くエビ工場、パプアニューギニア海産代表取締役の武藤北斗です。

自社の働き方をどう改革すればいいのか分からない。そんな相談を数多く受けてきました。しかし5分10分の説明を聞いただけではアドバイスをするのは難しく具体的な話を避けてきました。

しかし見学会や座談会などを行う中で、気持ちはあるのだけれど一歩を踏み出せない方が沢山いることが分かりました。

それならば5分10分では

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#289 できないルールを放置しない

#289 できないルールを放置しない

 こんにちは武藤北斗です。まずは5行で近況。最近会社の近くに足長蜂がよく飛んでいます。ミツバチを養蜂したいなと思っていたのですが同じエリアで共存していくのでしょうか。ちょっと調べてみようと思います。会社のテラスでもっと植物を育てたいなと思っているのですがとにかく西陽が強いし夏の昼間はとんでもなく高温になってしまいます。何か適した植物ありましたら教えてください。

 それでは今週のnoteはじまりま

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「偉大なプロダクトは、偉大なチームから生まれる」

「偉大なプロダクトは、偉大なチームから生まれる」

こんにちは、世界中のヒトや組織の可能性を拡げたい、たけてつです。
株式会社アトラエ で Wevox のPdM/デザイナーをしています。

自分が信じていることのひとつに
「偉大なプロダクトは、偉大なチームから生まれる」
という言葉があります。

これまで良いチームも残念ながら良くなかったチームもいろんなチームを経験してきましたが、やはり「事を成す」には「良いチーム」をつくるのが前提にあると実感して

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どんな組織も結局人間関係で決まるって話。

どんな組織も結局人間関係で決まるって話。

みなさんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!

※「スキ」してる人はボクも好きです!へんてこなアイコン写真がランダムに出ますので、ぜひポチってみてくださいね!

まずはこの記事。

いやはや大騒ぎになりましたね〜〜!
創業者が追い出されて、すぐ採用するって決定が出て、元の会社が大騒ぎして、元の鞘に戻る流れに。
これが数日で起きるという、実にスリリ

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#238 人間関係グチャグチャな会社が最初に取り組むべきこと

#238 人間関係グチャグチャな会社が最初に取り組むべきこと

 好きな日に働くエビ工場/パプアニューギニア海産代表の武藤北斗です。

 今回は『人間関係がグチャグチャすぎて何から始めればいいのか分からない』そんな悩みを抱える皆さんにむけてお話をします。

 まず本日の話しの前提として従業員との対話が必須です。一人一人としっかりと話をしてください。面談の際に気をつけるべきことはこれまでの投稿を参考にしてください。

 

 2013年にフリースケジュールを始め

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#219 面談のあり方も変化する

#219 面談のあり方も変化する

 従業員との対話が大切だと言い続けていますが、対話をするための1対1の面談のあり方や頻度もかなり変わってきました。今回はその変化についてお話しします。

 2012年までのパプアニューギニア海産は普通の会社と同じようにシフトを組んでいたし、嫌いな仕事もやらせていたし、なんなら監視カメラまでつけたガチガチの管理体制でした。

フラット、心理的安全性、失敗に寛容といった企業文化に対しての誤解

フラット、心理的安全性、失敗に寛容といった企業文化に対しての誤解

この記事は「paiza Advent Calendar 2022」の最終日25日目の記事です。
最終日はpaiza株式会社で社長をやっている片山がお送りいたします。

ちなみに、paizaはITエンジニア向け国内最大の転職・就職・学習プラットフォームです。(paiza.jp)

記事概要先日、Twitterで流れてきて読んだ Harvard Business Review(以下HBR)の「イノベー

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恐怖支配がなぜ成長を止めるのか

恐怖支配がなぜ成長を止めるのか

世の中には、恐怖で組織を支配しようとするリーダーもいます。こうしたリーダーがいる組織では、メンバーは「リーダーから怒られたくない」という気持ちが強くなり、組織活動に励むことが起きえます。
 
時に、こうした組織のリーダーが卓越している場合には、組織は一定程度までの成長を実現することがあります。しかし、こうした組織は同時に、一定時点までいくと成長が止まることも多々あります。
 
なぜか。リーダーがい

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企業経営だけが経営ではないという考え方

企業経営だけが経営ではないという考え方

みなさんは「人を束ねる」立場になったことはありますか?

社長?役員?

いえ、それだけではありませんよね。

部長だって部を束ねていますし、課長は課を束ねています。プロジェクトマネージャーはプロジェクトチームを束ねていることでしょう。束ねるというのはなにも権限や裁量の話だけではありません。その役割に見合った責任を日ごろからどのように負っているかという問いでもあります。

むしろ、その責任を負った

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ピラミッド型組織の性能限界

ピラミッド型組織の性能限界

企業は個々の社員の担当業務が縦横に結びついて構成される《系=システム》です。この視点から、伝統的なピラミッド型組織が「部分最適」の温床であることを示しました。(『拙稿『「全体最適」を実現しやすい組織』2022年3月21日18:04)この投稿では、臨床心理学者ハリー・レビンソン『Management by Whose Objective』の視点を借りて、ピラミッド型組織には、その構造からくる性能限界

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データを使いこなす知性ある組織であるために

データを使いこなす知性ある組織であるために

昔は良かったんです。

データの裏付けなんかなくても。

世間が年の功や経験則を重んじていた時代はそれが正とされる風潮がありましたし、そうなる可能性が高いほど一つひとつの事業や業務の規模も小さく、難易度も高くなかったため、「勘」と「経験」と「度胸」…いわゆる"KKD"でなんとかなりました。

今でも、KKD全開で何となく仕事をしている人も多いと思います。

何を判断するにしても論理性が一切なく

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組織づくりやマネジメントについての雑記

組織づくりやマネジメントについての雑記

Twitterでのつぶやきの半分以上は組織づくりやマネジメント関連なんですがどこかにまとめたこともなかったので整理の意味も含めて書いていきたいと思います。これが正解だ!なんて言えるわけもなく、個人的な経験をもとに書いていきますので後日読んでくださった方々と語らう場が設けられたら幸せだなと思っています。ですから温かい目と心で読んでくださると幸いです。

マネジメントの基本理念マネジメントの基本理念は

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デザイン本部でAdd one skillをはじめて1年が過ぎた。

デザイン本部でAdd one skillをはじめて1年が過ぎた。

(English follow after Japanese)

こんにちは、ミクシィデザイン本部本部長の横山です。
デザイン本部では前期よりAdd one skillを目標設定に追加しました。Add one skillとは、デザイン本部のひとりひとりが、新たなスキルを当たり前に獲得していく状態を作り、小さな成功体験を通して、できることが広がる面白みを感じること、自分のスキルアップの為にやったこと

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日本式ピラミッド型組織は、「持続的イノベーション」に強かった(後編)

日本式ピラミッド型組織は、「持続的イノベーション」に強かった(後編)

次の2つの論考に触発された投稿の後編です。
*GAVIさんの組織とイノベーションに関するノート記事(2022.4.10)
*清水洋『野生化するイノベーション』(新潮選書)

前回はこちらです⇒

4.清水洋『野生化するイノベーション』の論点 
 清水洋『野生化するイノベーション』はイノベーションの本質とその社会的影響を広く考究したもので、イノベーション研究で最も権威ある賞の一つ「シュンペーター賞」

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