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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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2020年6月の記事一覧

みんなのプロトタイピング

みんなのプロトタイピング

「一体なんで、こんなに使いにくいものが世の中に出てしまったんだろう? つくる過程で誰か気がつかなかったんだろう?」

最近では、ユニクロの「エアリズムマスク」、ローソンのプライベートブランドのリブランディングの賛否をめぐり、大きな議論が巻き起こりました。この2つに限らず、みなさんも「こういうことなの? これでいいんだっけ?」という思いを抱いたことはきっとあるはず。

こんにちは。KESIKIの石川

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兄が遊ぶゲームを横で眺める日々

兄が遊ぶゲームを横で眺める日々

YouTuberの良さについて、ぼくはずっと良くわかっていなかった。「何が良いんだろう?」と思っており、なんとなく「テレビでやっている企画をやる二番煎じの人々」というような悪い印象を抱いていた。
しかし、最近になって少し意識が変わってきつつある。その話。

マリオのゲームを実況する人
きっかけは妻がNintendo Switchを買ったことだ。
ぼくもそれに便乗し、気楽に遊べる「スーパーマリオブラ

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これから「エモい」はどこに行くのか

これから「エモい」はどこに行くのか

(多くの方から感想がいただけたらと思い、私のブログ『小麦粉惑星』より転載しました。ご了承ください。)

「エモい」という言葉がわからない、なかなか馴染めずにいるという話を以前ブログに書いた。

この記事を書いてから、そろそろ1年半が経とうとしている。言葉への抵抗感は徐々に薄れ、自ら進んで使いはしないが、かなり理解を深め、わざわざ距離をとることはしなくなった。

言葉を尽くすことは大切だけれど、決し

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大丈夫を「見える化」する

大丈夫を「見える化」する

「見える化」という言葉。

私は「見えないものは、見えなくて良い」と考えているし「見えないものは確かにある」と思っているので、この言葉を聞くと、心がざわついてしまいます。

もちろん、その意味も意義もわかっているつもりだし考え方にも賛同するけれど、ついつい気後れしてしまうのです。

でもこの頃、私は「見える化」の力を借りました。
結果は、良いものでした。
新しい考えには、しなやかに接したいと思えま

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アートについて【アンディ・ウォーホル】

こんにちは。
最近フットワーク重いです。明日はゆっくり休みたい・・・

今日でアートについての記事は最後になります。
今まで計5人のアーティストを紹介しました。
どれも素敵な人たちばかりですので、時間があったら見てください。

アートとは何か?ラストはアンディ・ウォーホル。今でもポップアーティストとして活躍をされている方。
ウォーホルの作品もアートに大きな影響を与えました。
その作品がこちら【ブリ

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「MEN FOR OTHERS」という美意識

※日本マーケティング協会発行「マーケティングホライズン」の2020年1月号に寄稿した内容を転載しています。

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昨年11月末にローマ教皇が38年ぶりに来日した。被爆地である広島・長崎への訪問、東日本大震災の被災者との交流、そして東京ドームでの5万人規模のミサなど、その精力的な活動と情報発信は大きな話題となった。現在のローマ教皇はキリスト教、カトリック教会の会派のひとつであるイエズス会の

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一つのテーマで同じことをして行くというのは無理があるな
結局、自分が作る最後の結末が見えてしまう分
一度完成したものを刷新するには
自分の中の概念が何かでバラバラと壊れた時
一つのテーマを多種に分けて複数展開は可能だけど
同じことをするには、いくつものテーマがお題があるといいなあ

自分がされて嬉しいことは、他人も嬉しいとは限らない。

自分がされて嬉しいことは、他人も嬉しいとは限らない。

今回もキングコング西野さんのブログからです。
「相手の気持ちになる」とか、「相手の立場で考える」とか、「他者目線を持とう」って、よく聞きますよね。
お客さん相手のビジネスではもちろんそうですし、職場仲間、上司が部下を考えるときでもそうです。
うん、そりゃそうだよね、大事だよね。と思いますよね。
よく言われるのが、「自分がされて嫌なことは、他人にもしないこと。」
これはほとんどの場合、正しいと思うん

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創造的なひらめきはどこから生まれてくるのか――稲盛和夫氏の述懐

創造的なひらめきはどこから生まれてくるのか――稲盛和夫氏の述懐

経営を通じて培った原理原則を哲学にまで深め、一代で一兆円企業を築き上げた京セラ名誉会長の稲盛和夫氏。「最後の仕事」として、2010年に経営破綻した日本航空の会長に就任し、「再建は不可能」といわれた同社を、わずか2年で再上場に導いたその経営手腕には、誰もが驚嘆しました。その稲盛氏が、創造的なひらめき(インスピレーション)はどこから生まれてくるのかについて考察された一文があります。

創造の源私は技術

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感動の知覚品質は、ブランドロイヤルティを爆上げさせる(爪切りの話)

感動の知覚品質は、ブランドロイヤルティを爆上げさせる(爪切りの話)

たまたま出会った爪切りに衝撃を受けた以前、オフィスにほど近い六本木ミッドタウンに入っている刃物の「日本橋木屋」で爪切りを買いました。

FEATHER社のPaRaDaという商品です。木屋はおもしろいものがいろいろと揃っていて、その日は爪切りだけでなく、DOVOの鼻毛バリカンと真鍮の爪楊枝も買いました。

FEATHER社もPaRaDaも知らないブランドでした。ですが、PaRaDaのロゴはモダンでデ

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「ありがとう」を言わないチーム作り

「ありがとう」を言わないチーム作り

僕はチームでプロジェクトを行なっている時に「ありがとう」と言われるのが好きじゃない。「ありがとう」というのも好きじゃやない。

プロ意識が足りなく感じるのだ。各自が、自分の持ち場で、自分の強みを発揮した。相手のためだけにやったわけではないので、「ありがとう」という言葉が発せられると、その思いが違ったものになってしまうと感じる。

自分の理由で動くと自由。他人の理由で動くと他由。自由で動いている人に

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「面白そう」と「面白い」の違いから、ネット時代に流行るコンテンツの作り方

「面白そう」と「面白い」の違いから、ネット時代に流行るコンテンツの作り方

今回の記事は、ラフな結論までならば無料で見ることができます。詳細なまとめと実用例、応用例に関しては有料となっています。今回の記事を有料にした理由は、明らかにプロ向けの記事となっているためです。コンテンツのクリエイター、自分で作品の方向を決定できる方、コンテンツ作成に関わる方、将来そうなりたい方以外には購入をオススメしません。

この結論に至るためには、ディレクターとプロデューサーを両方をこなす必要

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ローソンの新PBがバズる理由。「コンビニが変わったのではなく、私たちが変わった」 #ローソンPBに思う

ローソンの新PBがバズる理由。「コンビニが変わったのではなく、私たちが変わった」 #ローソンPBに思う

ローソンが今年春にデザインを変えた新しいプライベートブランド(PB)について、ネットで議論が白熱している。

例えば毎日飲んでいる牛乳のPB。

柔らかいクリーム色のパッケージに小さめのフォント。

「おしゃれだ」「インスタに載せたくなる」という声もあれば、「商品名が見づらい」「デザインのメッセージ性が分からない」「視覚障害者のことを考えているのだろうか」などの問題提起や批判もある。

どうしてこ

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隅田川で会った物書きの言う「作家なら作品の愛するところを伝えなさい」の話

隅田川で会った物書きの言う「作家なら作品の愛するところを伝えなさい」の話

 浅草はとても好きな町で、住んでいた時にはよく散歩をしていた。川沿いの町はとても落ち着く。このエリアには、ものづくりのエネルギーがあふれていて、歩いていてとても楽しかった。
 隅田公園の近くを歩いていたら、急な風で帽子が飛ばされる。黒い手帳にメモをしながら立っていた男性が、手帳にペンを挟んで閉じ、足元の帽子を拾い上げてくれた。
「助かりました、すみません」
 私が駆け寄ると、帽子を渡そうとしてくれ

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