一筆太郎@SiNCE2020

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一筆太郎@SiNCE2020

株式会社SiNCE代表|経営者・事業責任者・ブランドマネージャー・学生向け|ビジネスに役立つマーケティング・セールス・データ分析の成功事例を中心に、ビジネスグロースを実現するために必要な情報を書いています。|https://since2020.jp

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  • セールス・グロース・マガジン

    売上アップや事業成長のヒントが得られるコンテンツをアーカイブ。読んで学べる、実践できる記事を厳選してご紹介します。

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2024年、メディア革命の年

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 先日、初詣で神主さんに言われて知ったんですが、今年は辰年ですが、その中でも甲辰というもので、60種類ある干支の一つです。前回の甲辰は60年前の1964年、東京オリンピックがあった年でした。その前は1904年、日露戦争で日本がロシアに勝利した年。甲辰という年は変革が起きる年だそうです。 調べてみたら、確かにそのエッセンスはありそうで、今年、革命が起きるように思えてきました。特にメディアにおける革命です。

    • 予測不可能なVUCA時代に、データでビジネスを進化させる!

      久しぶりにnoteを書いています。 ここではブランディングやセールスグロースの成功事例を集めて、掲載を進めていました。もともと僕らはブランディング会社としてスタートしていて、「利益を高めるブランディング」がコンセプトだったので、それを実践するために、世の中のブランディングのイメージを少しでも変えられるようにと記事をつくっていました。 あれから僕らは今、データカンパニーへと変貌を遂げています。ブランディングからデータ。一筆ってクリエイティブの人じゃなかったっけ?と僕を知る人

      • 柔らかく規定するにはどうしたらよいか?

        とある企業のインナーブランディングのお手伝いをさせていただいた時のこと。 「うちは組織が巨大かつ、いい意味でカオスなのでイメージの統一はできません。」と、広報を担当する方は言いました。     確かに、その企業は一部上場企業でありながら、一つひとつの事業がスタートアップのようにエッジが効いていて、事業が位置する市場も強みも多種多様。一つの会社というよりもベンチャー企業の連合隊のような組織になっていました。 それらを一つにまとめてイメージ形成することは壮大なチャレンジのよう

        • [書評]武蔵境自動車教習所など、リアル中小企業の泥臭いブランディング術を学ぼう

          中小企業が成長の原動力に選んだブランディング本書はいち早くブランディングの重要さに気づき、成長の原動力として活用してきた5社の事例を紹介した書籍です。巻頭の特別インタビューでは、良品計画の前会長である松井忠三氏が「MUJI」ブランドをどのようにして日本発のグローバルブランドに育て上げたのかを語っていますが、そのほかはすべて、言葉を選ばずにいえば超有名企業とは程遠い中小企業の事例となっています。 ブランディング関連の書籍といえば、大企業や外資系企業について書かれることが多いで

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          [書評]スタートアップのために書かれた、売上成長に直結するブランディング術

          顧客は企業の「らしさ」に惹かれる本書は、中小企業やスタートアップのために書かれたブランディング入門書です。著者は、数多くの中小企業向けWebコンサルティングやブランディングを手掛けてきたブランディングテクノロジー株式会社CEOの木村裕紀さん。中小企業やスタートアップ企業を長期的に成長する企業にするために必要なことは何なのか、ご自身の会社で実践してきた知見がふんだんに詰め込まれています。 様々な業種の企業のビジネスを支援するとともに、自社も2001年に会社を立ち上げてから19

          [書評]スタートアップのために書かれた、売上成長に直結するブランディング術

          足で、会話で、検索ワードで、1ブロック先の冒険をしてみよう

          ランチタイムに1ブロック先を歩いてみる先日、昼ごはんをどこで食べようかと事務所の近くを歩いていて、ふといつもは行かない1ブロック先に足を運んでみました。 そこには大きな幹線道路があって、向こう側へ渡るには地下道を歩くか、横断歩道を2回渡らないといけません。そういった理由で幹線道路の向こう側に食べ物屋があることは何となく見えていたのだけど、なかなか足が動かなかったのです。 その日はたまたま幹線道路の近くにいたので、せっかくだからと行ってみることにしました。いつもの場所から1

          足で、会話で、検索ワードで、1ブロック先の冒険をしてみよう

          ロゴはブランドのものだ。と思ってはいけない

          ブランドの成功を左右するから、ロゴ変更は難しくておもしろい僕の会社では企業の売上成長を恒常化させるセールスグロースプラットフォームを提供していますが、その過程でクライアント企業の既存ブランドを見直し、ブランドロゴを新しくつくることがあります。 ひと口にロゴと言っても、プロジェクトによって様相はさまざまです。 ブランドコンセプトの刷新に伴って大胆なロゴ変更を行うこともあれば、既存のブランドイメージは維持しながらも特定の目的を果たすためにアップデートすることもあります。 ダ

          ロゴはブランドのものだ。と思ってはいけない

          窮屈そうと批判されたZARAの新ロゴが、ソーシャルディスタンスでいい感じになった

          少し前になりますが、ZARAがソーシャルディスタンスを啓蒙するキャンペーンを発表しました。ロゴの文字間隔を空けることで、ソーシャルディスタンスを表現しています。 ファッション業界ではZARAの他にも、FABRIC TOKYOやbeautful people、airClosetなどのブランドが、従来の文字やモチーフの間隔を開けたロゴを発表しています。 このニュースを見て、昨年ZARAのロゴがリニューアルされた時のことを思い出しました。上が旧ロゴ、下が新ロゴです。 欧米を中

          窮屈そうと批判されたZARAの新ロゴが、ソーシャルディスタンスでいい感じになった

          ブランドはストーリーを語るべきだ

          語られるストーリーのあるブランドは強い以前、ブランディングからマーケティング・PRまで総合的にお手伝いさせていただいた品川プリンスホテルのTable 9 Tokyoで、ガブリエル・クルーザーという料理人の食を体験したときのこと。   ガブリエル・クルーザーは、2015年ニューヨークの一等地に高級フレンチレストランをオープンさせると、舌の肥えたニューヨークの美食家のあいだで瞬く間に話題となり、早々にミシュランで星をとった。 今ではニューヨークの巨匠などと呼ばれており、アメリ

          ブランドはストーリーを語るべきだ

          感動の知覚品質は、ブランドロイヤルティを爆上げさせる(爪切りの話)

          たまたま出会った爪切りに衝撃を受けた以前、オフィスにほど近い六本木ミッドタウンに入っている刃物の「日本橋木屋」で爪切りを買いました。 FEATHER社のPaRaDaという商品です。木屋はおもしろいものがいろいろと揃っていて、その日は爪切りだけでなく、DOVOの鼻毛バリカンと真鍮の爪楊枝も買いました。 FEATHER社もPaRaDaも知らないブランドでした。ですが、PaRaDaのロゴはモダンでデザインも気に入ったし、何より刃物の木屋が扱うのだから切れ味もよいのだろうと思って

          感動の知覚品質は、ブランドロイヤルティを爆上げさせる(爪切りの話)

          [書評]マーケティングのプロや経営者も必読!「売れる」の原点に立ち返れる1冊

          難しいことが易しく書かれた、本格マーケティング本ブランディングとは何か? そしてマーケティングとは何か? これについて人と話し合うと、まさに十人十色で様々な意見が飛び交うことになります。 本書は、数多あるマーケティング関連の書籍のなかでも、マーケティングの本質をリアルにわかりやすく説明している一冊です。 著者の理央周(りおう・めぐる)さんは、フィリップモリスジャパンやアマゾンジャパン、マスターカードなどのマーケティング・マネージャーを歴任する一方、インディアナ大学MBA

          [書評]マーケティングのプロや経営者も必読!「売れる」の原点に立ち返れる1冊

          業界2位を守り抜くモスの独自性

          仏教の僧侶でも食べられるヴィーガンバーガー「グリーンバーガー」が話題沸騰中のモスバーガー。本日はモスバーガーの差別化戦略を紹介したいと思います。 業界2位を守り続ける、モスバーガーの手堅さハンバーガー業界では、「マクドナルド」が一時期の不調からV字回復し、他の追随を許さない圧倒的な売上高で業界1位を独走しています。 2位以降は大手チェーンが続きますが、高級志向の新たなポジションを狙うハンバーガー店の出店が相次ぐなど、業界の競争自体は激化していると言えるでしょう。 その中

          業界2位を守り抜くモスの独自性

          あなたは理解されていますか?(ブランドは誤解される)

          僕は父を誤解していたらしい。   先日、一緒に食事していたときのこと。母が僕が生まれたときの話をしはじめた。   「お父さんにそっくりで、本当に瓜二つだったのよ」   40を過ぎた息子を前に、よくも赤ん坊だった頃のことを真顔で話せるものだと思うのだが、母はそういう人だから驚かない。   が、いつもは黙っている父がそこで口を開いた。   「血液型が違っただろ、俺はあれ、本当にがっかりしたんだよ。もう全部一緒だと思ってたから」 これには驚いた。   そんなことを言われたこともな

          あなたは理解されていますか?(ブランドは誤解される)

          [書評]成功例と失敗例でひも解く、ブランディングの世界

          本日紹介するのは、日本におけるブランド研究の第一人者である田中洋先生の書籍です。 様々な業種のブランドマネジメントを追体験できる編者の田中洋先生は、電通のマーケティングディレクターを20年以上務めたのちに学者へと転身し、現在は中央大学ビジネススクール教授としてマーケティング、消費行動、ブランド、広告分野の研究をされています。日本マーケティング協会の会長を務めた経歴もあり、『消費行動論』『ブランド戦略全書』といった著作はブランド論を学ぶうえで欠かせない必読本と言えるでしょう。

          [書評]成功例と失敗例でひも解く、ブランディングの世界

          商習慣も文化も違うアジアでブランド展開するには?ファミマに学ぶ3つのポイント

          アジア展開の前に立ちはだかった、インフラ整備の問題大手コンビニエンスストアチェーンのファミリーマートは、アジア7地域にファミリーマートブランドを展開しています。アジア進出は、1988年の台湾に始まり、おもに東アジアを中心にエリア拡大を果たしました。 進出当初、アジアにおけるコンビニストアのビジネスにはいくつかの大きな課題があったそうです。 まず基本的な仕組みの問題。アジア各国と日本では店舗づくりの方法にさまざまな違いがあり、特にインフラ整備が大きな課題でした。 一般的な

          商習慣も文化も違うアジアでブランド展開するには?ファミマに学ぶ3つのポイント

          [書評]小さな企業8社のユニークなブランディング術に学ぼう!

          小さな会社にこそブランディングが必要著者の村尾氏は、中小企業のブランディングにおける、日本のパイオニアのような存在として知られています。本書の発行も2008年と10年以上前ですが、中身は全く古さがないので、ぜひ一読をおすすめします。 村尾氏は、起業するときに、経営戦略と併行してブランド戦略を行うべきだと主張しています。 「さぁ、経営をはじめよう!」と経営戦略ばかりを重視するのではなく、「ブランドをつくろう!」とブランド起点で起業した方がビジネスは上手くいくという理論の持ち

          [書評]小さな企業8社のユニークなブランディング術に学ぼう!