KESIKI

人や社会や地球に愛されるモノやコト、そしてそれを生み出す企業をデザインするクリエイティブ・ファームです。http://kesiki.jp

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    マガジン

    • Designing Culture

      KESIKIの手掛けたプロジェクトから、「カルチャーデザイン」にとって大切な要素を考える、ケーススタディ集。

    • Designing a kind economy

      「KIND ECONOMY」やさしさがめぐる経済に向けた、KESIKIメンバーの思考実験

    • Design-Driven Management

      中小企業のデザイン経営にまつわる対談企画

      • Designing Culture

      • Designing a kind economy

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    最近の記事

    人類学とデザイン。

    今秋から、デザインとその他の分野のセッションを即興的に垣間見る、実験的トークイベント「KESIKI jam」がスタート。 “jam”とは、音楽アーティストたちが集まって楽譜や準備なしで即興演奏する「ジャムセッション」のこと。ジャズクラブのような場所では、毎日のようにジャムセッションが繰り広げられ、楽器を持って飛び入り参加なんかも歓迎。KESIKI jamは、そんなジャム・セッションのように、筋書きなし、対話への飛び入り参加歓迎なイベントです。 多様な視点で社会やビジネス、

      • カルチャーデザイン 08 言葉を文化に

        省庁の中でも、「ペーパーレス」、「デザイン経営宣言」などの先駆的な取り組みを進めてきた経済産業省・特許庁。2021年6月、ミッション・ビジョン・バリューズ(MVV)を公式に制定しました。 トップダウンで統制される組織を「官僚組織」と呼ぶように、省庁などの行政組織では権威や規則に従って官僚たちが規律的に働いているイメージがあります。 しかし、先行きが不透明な時代。省庁のような大きな組織においても、 未来の姿を描き、一人ひとりがその意義を理解した上で、ときに柔軟に対応すること

        • いいデザイナー?

          KESIKIでは現在、デザイナーとしてジョインしていただける方を探しています。ただ、KESIKIでの「デザイナー」の仕事は、デザイン会社やウェブ制作などでいうデザイナーとは違って、一言では表しづらいものがあります。 そこで、来週10月22日(金)20:00より、ウェビナーにて「KESIKIデザイナー座談会」を開催予定です。 IDEOやBCGデジタルベンチャーズ(以下BCG DV)でデザイン部門のトップを務めたKESIKIパートナーの石川と、グラフィックデザイナーとして正統

          • カルチャーデザイン 07 みんなのサステナブル

            「サステナビリティ」は、ビジネスシーンではもう何に関してもついてくる言葉になりました。しかし、一般の生活者として、サステナビリティを自分ごとに捉えている人はまだ多くはありません。 特に日本では、どこか高尚なものだとイメージされていたり、自分が何かアクションを起こすなんて無理だと思われがちです。また、「サステナビリティ」という言葉の裏にある問題の範囲が非常に広いにも関わらず、全てを混同して語られており、課題を曖昧にしてしまっています。 ただ、気候変動危機は加速度的に迫ってお

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            カルチャーデザイン 06 デジタルの居心地

            ひとつのサービスが、新しいカルチャーになる。 Twitterは誰もが情報を受発信できる文化をつくり、Spotifyは新しい音楽の聴き方をつくりました。もちろん、Google、Facebook、Amazonなども、様々なサービスが人の生活文化をつくっています。 一方で、少し流行っても文化としては定着せず、使われなくなってしまうサービスもたくさんあります。どんなにコンセプトが斬新だったり、新しいライフスタイルを提案していたとしても、そのサービスを「ずっと使っていたいか」は別のと

            カルチャーデザイン 05 火をつなぐ

            会社に対するモチベーションや愛情は、社員一人ひとり違います。その火を燃やし、少しずつ広げていくために、私たちKESIKIが実践すること。それが、「カルチャーデザイン」です。 経営陣と現場社員、古株とニューカマー、営業部と開発部。その間に温度差が生まれてしまうことはよくあります。そのときの有効な解決策のひとつが、「ミッション・ビジョン・バリュー」の策定です。 しかし、大切なのは、素敵なミッションの言葉を練り上げることではありません。そこから共感した一部のメンバーの情熱を会社

            しあわせのデザイン

            「中小企業のためのデザイン経営」をテーマとして、様々な「デザイン経営」を実践する経営者をお迎えし、ご経験をもとにしたトークをお届けしてきた「DESIGN-DRIVEN MANAGEMENT SEMINAR」。 それぞれ異なるテーマではありながらも、単なるビジネスや経営手法ではなく、これからどんな世の中になっていくのか、その中で日本や日本企業はどんな価値をつくっていけばよいのか、という深く本質的なお話ばかりでした。 デザインを色や形といった意匠として捉える人もまだまだ多く、

            めぐるデザイン

            地域に根ざした企業であれば、自社のアイデンティティやルーツが、そのまま地域の歴史や産業と結びついていることも多いはず。 ただ、そのコンテキスト(文脈)を活かし、積極的に発信できている企業は、多くはないかもしれません。 たとえば、リブランディングなどを考えるときに、地域の伝統や歴史を「古くさい」と一蹴して、ただ新しいイメージに変えてしまうのは、あまりにも勿体ないことです。 北海道・旭川の家具メーカー「カンディハウス」は、1968年創業以来、インテリアデザインの先進国である

            湧き上がるデザイン

            いまや、どんな企業にも必要とされている「企業ブランディング」。 平たく言えば、企業のビジョン・ミッションやフィロソフィー(哲学)などを、行動に落とし込み、社内外へ伝えていくことですが、そう簡単ではありません。 会社が大きなことを掲げすぎて社員がついていけなくなったり、かっこいいロゴやサイトを作って外側を固めても、内実が伴ってないように思われてしまうこともあるかもしれません。 1881年に横浜で創業した大川印刷は、2004年に「ソーシャルプリンティングカンパニー®」という

            耕すデザイン

            長い歴史のある企業やBtoBビジネスで基盤をつくってきた企業にとって、「新規事業」や「社内改革」は、一筋縄にはいかないものです。 自社ブランドや新サービスを立ち上げたい。でも、人材も資金もない。 今回お話を伺ったのは、佐賀県有田町で1956年に創業した貼箱メーカー一新堂の三代目社長・本土大智さんです。本土さんも数年前、同じ悩みを抱えていました。 ラグジュアリーブランドも含めた、様々な会社のパッケージを受託生産してきた一新堂。ですが、三代目として家業を継いだ本土さんは、価

            アートするデザイン

            歴史ある企業にとって「事業承継」は常に悩みの種です。 これまでの伝統のどこを守り、どこを変えていくのか? 伝統をチャンスと捉え、新たな価値を創り出すためには? KESIKIと経済産業省特許庁が共催する「DESIGN-DRIVEN MANAGEMENT SEMINAR」の第二回では、秋田県で1867年から続くヤマモ味噌醤油醸造元の髙橋 泰さんをゲストにお迎えし、「事業継承」にも深く関連する「企業の人格や文化の形成」についてお伺いしました。 髙橋さんは同社の7代目として、自

            解決するデザイン

            目まぐるしく変化する時代。歴史のある企業であっても「新しいファンを獲得できない」「人材の採用が難しい」などといった多くの悩みを抱えています。 こうした企業の悩みを解決する方法として注目されているのが、「デザイン経営」です。独自の技術や歴史、文化を持つ企業が「デザイン」の考え方を経営に取り入れることによって、愛される企業文化やプロダクト、サービスをつくる。そうすることで、経営課題を解決し、事業を未来へと繋げていく成功例が国内でも少しずつ増えてきています。 これまで多くの中小

            デザインと経営

            デザインは企業を救えるか? 歴史ある企業やブランドであっても苦境に立たされてしまうほど、目まぐるしく変化する時代。独創的な技術や特徴ある技法などの強みを持っていても、商品力アップや認知の拡大、優秀な人材の採用など、たくさんの悩みを抱えている企業が多いのではないでしょうか。 ・外部への魅力的な発信の仕方が分からない ・地域外からいい人材が採用できない ・ブランドを刷新したいが誰に相談すべきか分からない ・マーケットやニーズの変化に追いつけていない ・既存事業に囚われ、新規事

            カルチャーデザイン04 空気を変える

            「空気」とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。 評論家の山本七平が著書『「空気」の研究』で書いたように、日本人と空気とは切っても切れない存在。日常のあらゆる行動をコントロールしています。 コロナ禍の現在であれば、マスクをしていないと白い目で見られたり、強制力のない“自粛要請”でも多くの人が外出を控えたりなど、日常のあらゆる行動が「空気」によってコントロールされています。 一時期流行した「KY(空気読めない)」や、「忖度」という言葉にも表れているように、「空気」を読

            カルチャーこそすべて

            こんにちは。KESIKIの井上裕太です。 私は企業変革を10年以上にわたり仕事としてきました。マッキンゼーで経営コンサルタントとして働いたり、スタートアップスタジオのquantum設立に関わったりを経て、KESIKIの創業に携わり、今年、正式参画しました。 KESIKIは「カルチャーデザインファーム」を標榜しています。 カルチャーとは一体何か。矛盾するようですが、私たち自身も一言で言い切れるほどはっきりと言語化できているわけではありません。でも、良いデザインには、プロダク

            カルチャーデザイン03 チームへの誇り

            社内に新しいチームをつくるのは、そう簡単ではありません。 大きな企業や歴史のある企業であれば、なおさら。社内の別部署から集まった社員たちは、それぞれの言語もカルチャーも少しずつ違うからです。 すぐに分かりやすい結果を出すことは難しい。社内からは「何をしているかよく分からない」と言われがちです。社外からは言わずもがな。優秀な人材を採用したくても、一足飛びにはいきません。 このチームで働きたい! 社内外の人がそう思える新組織をつくっていくには、どうすればいいのでしょうか。