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今までに書いたnoteの中で、 個人的に好きなものを集めていきます。
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#エッセイ

noteを消費したくない

noteを消費したくない

noteを消費したくない。

自分の口からその言葉が出たとき、
ああ、私はそう思っていたのかと後から気づいた。

消費する。
この感覚に気がついたのは高校生のときか、大学に入った後の話か。
ともかくここ数年の話です。

その当時、私はイラスト交流サイトでいろんな人の絵を見るのが好きでした。
趣味でイラストを描いている人が、作品にタグをつけて投稿する。
noteのイラスト版みたいなものです。

人気

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手に入れてしまえばわすれてしまいそうな気持ちをここに。

手に入れてしまえばわすれてしまいそうな気持ちをここに。

いまほしいものと聞かれたら、車がほしい。
毎朝、汗まみれになりながら自転車で通勤していると、切実に車がほしくなる。

通勤は自転車で片道20分。
とっても「いい運動」ではあるんだけど、
車で通勤している先輩を見ると、いいなあと思っちゃう。

じつは車そのものにそんなに興味はないし、自転車通勤もなれたらなんとかなる気はしている。

それでも、ときどき、車がほしくてたまらない。
「なんで駐車場にわたし

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めりめりと、成長していくさまを見た。

めりめりと、成長していくさまを見た。

大学1年生、ひとり暮らしも1年生のいもうとの部屋は、もうすでに「いもうとの部屋」だった。

あたたかみのある白いカーペットと、まんなかにローテーブル。
左はじによせられたベッドは、きっと背もたれになるんだろう。

部屋に入ってすぐ、そんなことを思った。
頭のなかに部屋でくつろぐいもうとの姿がうかぶ。ちょっと笑ってしまう。
現実のいもうとは家主らしく自分の家を紹介してくれているというのに。

・ ・

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この本が、よき隣人になれたなら。/『阪急電車』有川浩

この本が、よき隣人になれたなら。/『阪急電車』有川浩

なにかがパチリとかみあって、弟に本をおくることになった。

本当に、偶然だったと思う。
入社して1か月。
お給料で少し気が大きくなって、だれかになにかをおくりたい気持ちだった。

たまたま弟の誕生日がちかくて、勢いで「本でもあげようか」と言ったら案外のり気な反応がかえってきたのだ。

こちらから言いだして、やっぱりやめるわけにもいかない。
そんなこんなで、弟に本をおくることになった。

・ ・ ・

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noteをやめたわけじゃない。

noteをやめたわけじゃない。

最近すっかりnoteを開かなくなった。

投稿することも、読むことも、ぱったりと減ってしまった。

いや、実はアプリを開いてはいる。でもそれは通知の数字を消すためで、おしらせを流し見てアプリを閉じる。おかげで今も通知はたまっていない。

この前、久しぶりにnoteを読んだ。ともきちさんの記事だ。

noteを読んでも書いてもいない今の自分に、よりそってくれるような、隣にいてくれるだけで安心するよう

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もっと「すき」のそばにいてもいいんじゃないっておもった話。|カフェの話

もっと「すき」のそばにいてもいいんじゃないっておもった話。|カフェの話

「20分あればカフェに入る」

ぼんやりとしていたらあっという間にすぎてしまいそうな20分。
そんな時間をすてきにすごしているnoteに出会いました。

sar──さんのnoteです。

短い時間だからこそ、きりかえの時間にしているsar──さん。

ひとりでも友達とでも、カフェは「ゆっくりする時間を確保してからいく場所」。
そう思っていたわたしからすると、もうタイトルからびっくり。

カフェ好き

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書きたい気持ちはろうそくの火のようで

書きたい気持ちはろうそくの火のようで

書きたいことがぽんっと思い浮かんでも。

だれかに伝えたくなることに出会っても。

何もしなかったら、文章や記事にはなりません。
文章にしないまま日々をすごしていたら、そのうち書かなくてもいいかと思ってしまう。

書きたいって気持ちは、ろうそくの火に似ているのかもしれません。
風がふけば消えてしまうし、放っておいても大きくなりません。

書きたい気持ちをろうそくの火にたとえるとしたら、
書かなくて

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本をよむために電車にのりたい

本をよむために電車にのりたい

電車の中は読書がはかどる。

このことにどれくらいの人がうなずいてくれるのかわかりませんが、
少なくともわたしはそう感じています。

片道4時間かけて、電車でひとり旅をしたことがあります。
あのとき、旅のおともだったのは「銀河英雄伝説」
全10巻の長編SFです。

進行方向を向いている2名がけの席、窓ぎわ陣取って、

窓の外の山や田んぼの景色と、本の中の宇宙空間をいったりきたりしていました。

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おじいちゃんのお葬式。泣けないわたしはてがみを書いた。

おじいちゃんのお葬式。泣けないわたしはてがみを書いた。

わたしにとって、初めての死は祖父のものだった。

天国にいる、おじいちゃんへ。

・ ・ ・

共働きの母と父。
ふたりに代わって保育園の迎えにきてくれるのはおじいちゃんでした。

保育園のグラウンドで友達と遊んでいるときてくれる。
わたしや弟をすぐにつれて帰らず、一緒で遊んでくれた日もあります。
保育園の竹馬にのってひょいひょいと歩くおじいちゃん。
わたしのおじいちゃんは竹馬が得意なのよと、ほこ

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「音楽に一生はささげられないけど、一生音楽とつきあっていきたい」

「音楽に一生はささげられないけど、一生音楽とつきあっていきたい」

小学5年生から大学まで、12年くらいピアノを習っていました。

12年と聞くと、ちょっとおどろかれるかもしれません。

実際は、週に1回30分、やさしい先生の個人レッスンを受け、たまーに発表会にでるくらいの、習いごとです。

習い始めて7年くらいまで、ピアノとはつかずはなれずの距離で続けていました。
好きだけど、熱中するほどではなかったんです。

楽譜をにらみながら、カタコトの英語みたいに弾いてい

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いつかわすれてしまうなら、すきな気持ちをここにのこそうと思った。

いつかわすれてしまうなら、すきな気持ちをここにのこそうと思った。

昨日の夜ご飯、なにを食べたかおぼえていますか。

わたしはハヤシライスでした。ぺろりと食べました。

昨日、なにを考えていたかおぼえていますか。
先週は、先月は?

どうやらわたしたちは、色んなことをわすれてしまうらしくて。

いつかわすれてしまうなら、いま書いておくことにしました。

わたしがすきな競技ダンスのこと。
すきなものを文章にするってことについて。

・ ・ ・

競技ダンスをやってい

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鐘を打ち鳴らすように、ひびけひびけと願っている。

鐘を打ち鳴らすように、ひびけひびけと願っている。

「あなたのわたしを教えてください」

noteで盛り上がっている企画が、わたしのタイムラインにも流れてきました。

どうやら、みなさんからみた、「わたしといえば」な記事を教えてください。という企画みたいです。

いつもお世話になっている ともきちさん……と書くとなんだかお仕事っぽいので。

いつもたのしませてもらっている ともきちさんも、企画に参加していました。

これは!と思い、わたしも早々に「

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しあわせを、ねがってねがってやまない気持ちはたぶん愛に似たかたち。

しあわせを、ねがってねがってやまない気持ちはたぶん愛に似たかたち。

縁側。休日。コーヒーの香り。

マグカップから視線をあげると、青空が広がっている。

田んぼも、高層ビルもなく、でこぼこにならぶ屋根と、合間をぬって走る車。

隣りにいる母親も、同じ景色を見ていたのでしょうか。

「ほんと、いいながめだよね」
と、つぶやくので、
「わたしも今おんなじこと考えてた」
と笑って返します。

ときどき、縁側でコーヒーを飲みながらおしゃべりします。
話題は、とりとめのない

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気分がおちこんだら読むnote。

気分がおちこんだら読むnote。

どうしようもないほどに落ち込んだ気分は、文字通りどうしようもない。手に負えない。

ただ、落ち込んだ気分を忘れることならできると知りました。

先週は雨のせいもあるのか、気持ちが不安定な日が続いていました。
物悲しくなったり、極端に落ち込んでしまったり。
1週間分の楽しい感情と悲しい感情を比べると、悲しい感情の方が多かったように感じます。

そういう状態は、これまでにもちょくちょくありました。

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