いつかわすれてしまうなら、すきな気持ちをここにのこそうと思った。
昨日の夜ご飯、なにを食べたかおぼえていますか。
わたしはハヤシライスでした。ぺろりと食べました。
昨日、なにを考えていたかおぼえていますか。
先週は、先月は?
どうやらわたしたちは、色んなことをわすれてしまうらしくて。
いつかわすれてしまうなら、いま書いておくことにしました。
わたしがすきな競技ダンスのこと。
すきなものを文章にするってことについて。
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競技ダンスをやっています。
男女で踊る社交ダンスをごりごりにスポーツにした競技です。
……そんなこと言われても、イメージ、つかないですよね。
大会だと、こんな風に男性は燕尾服やラテン衣装、女性はドレスを着て踊る世界です。
1分30秒の動画です。
めまぐるしくて、なんじゃこりゃー!となるかもしれません。競技ダンスってこんな感じです。
競技ダンスをよく知らなくても、こういう作品なら聞いたことがあるかもしれません。
金スマの社交ダンス企画で踊るキンタロー。さん・ロペスさん、
ボールルームへようこそ
背筋をピン!と
Shall We ダンス?
わたしも、大学に入るまではこんな競技があることすら知りませんでした。
わたしが競技ダンスを始めたのは大学1年生のときです。
室内で運動できて、部活だから団体としてもしっかりしてそうで、でも毎日練習があるわけじゃなくて。
探していた条件にぴったりでした。
なにより、ドレスで踊る大会の映像に、「あ、」と思ってしまいました。
直感といったらいいのでしょうか。
ペットショップを歩いていたら、うるうるなひとみと目があっちゃった、みたいな「あ、」
わたしは、自分の直感を信じているタイプなので、
ピンときた感覚を頼りに、競技ダンスの世界に踏み出したのです。
そうして、いつの間にやらダンスにはまっていました。
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競技ダンスには、たのしい!と思える瞬間がたくさんあります。
大会の、おどる直前のわくわくしてしかたない瞬間や、
おどりおわって拍手をもらえる瞬間。
レッスン中の、新しいことを知識としても感覚としても教わるとき。
いつだってダンスはあたらしい発見であふれています。知らないことばかり。
これが、奥深いということなのかもしれません。
3度のごはんより好きって言ったら、それはちょっとおおげさだし、
大学生活を競技ダンスに全振りしてきました!とは言えません。
でも、胸をはって好きと言えるもののひとつです。
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にも関わらず、競技ダンスのことを、今までnoteになかなか書けませんでした。
なんでかなーって考えて、気づいたこと書いておきます。
この先は競技ダンスのことや、「書くこと」の話になります。
競技ダンスって、わたしにとっては現在進行形のものです。
いまも続けています。
だから、たのしくてしかたない日もあれば、
うまくいかなくて、この先もうまくなる気がしなくて、すきかわからなくなる日もあります。
今日はすきでも、来週もおなじ温度ですきでいられるか、本当にわかんないんですよね。
そんなことを文章にするのって、結構むずかしいです。
むかしの思い出とか、ずっと思っていたこととか、
自分の中でかたちが定まっているものは、やっぱり書きやすいです。
するすると言葉が出てきます。
でも、ささいなことに一喜一憂する競技ダンスのことになると、そうはいかないんですよね。
しんちょうに言葉をえらばないと大げさになるし、
もたもた書いていると気持ちがかわっていってしまいます。
もっと気楽に書いたらいいんだろうけど、ちょっとこればかりはゆずれないみたいです。
ゆずれない理由は、ダンスがすきって気持ちに、まっすぐでありたいからかなあと思います。
書いたそばから、これはちょっとちがうかな。なんて思ってしまう文章で、好きなものを語りたくないなって。
そのいっぽうで、先日「いましか書けないこともあるんじゃないか」って気づかせてもらえました。
いま、こんなにダンスがすきでも、いつかわすれてしまうかもしれない。
現在進行形だからこそ、書けることがあるかもしれないね。
そんな思いから競技ダンスのことを書いています。
すきって気持ちは、いつでも同じかたちではないから、
その時々の気持ちをていねいに言葉でふちどりたい。
いまにしかないこの気持ちを、たいせつに、文章にしていこうと思います。
すこし長くなりました。読んでくださりありがとうございます。
「今しか書けない文章もある」
そう気づかせてくれたともきちさんの記事です。
あたらしい気づきをありがとうございます!
たいしたものはお返しできませんが、全力でお礼します!! 読んでくださり、ありがとうございます!