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徒然

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2021年2月の記事一覧

散文 眼鏡と窓まで

散文 眼鏡と窓まで

点々と光る灯りを一面に
電車は走る

揺れる私と
揺れない街

生き急ぐスマホを眺め落ちる世界

私は孤独ではない
私は遠くではない

見慣れた路地の見慣れぬ猫は裏の天から落ちてきた

呆れた文字の読まれぬ音は今の瞬間現れた

赤いライトが走る
夜の昼間にただただと

散文 空の青さは敵わない

散文 空の青さは敵わない

踏切の青いライトには、自殺を抑制する意図があるらしい。青色は人の気持ちをおちつけるとのことだ。青色のご飯が食欲をそそらないのとなにか関係はあるのだろうか。多分ないだろうな。
ある有名な大学の最寄り駅には、青いライトが沢山あった。人身事故の多いその駅には、青いライトが沢山あった。
大学生の心を落ち着けることが、青いライトには出来るのだろうか。
自殺を本当に止めるのだろうか。
僕は知っている。その青い

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記事『二次的著作物において大切な心構え』

記事『二次的著作物において大切な心構え』

【著作権法についてのレポート】
 コンテンツビジネスにおける二次的著作物による広がりを以下の点に留意しながら述べなさい。
 ①著作物の定義/②二次的著作物の事例/③著作財産権/④著作人格権
 1000文字まで。

 コンテンツビジネスにおける二次的著作物の制作で大事な心構えは、原著作物の著作者へのリスペクトであるのではないか。

2009年に脚本家とシナリオ協会が、脚本の原作となった作品の原作

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散文 街頭は無数に

散文 街頭は無数に

僕はマンションの前にいた。大量に同じドアが並ぶ。僕よりは当然大きくて、スカイツリーよりは圧倒的に小さい。まあリアルで見た事は無いのだけれど。
でも、僕の中ではこのマンションの方が存在感を放っている。
目の前のマンションにはなんの思い入れもない。ただただ、多くの人間が住む家が積んであるだけの建物。きっと、ファミリー向けの間取りになってたりするのだろう。
僕は何故か、恐怖を感じる。
僕にとってはなんの

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散文 炭酸水は溶け込まないで

私はリビングでスマホをいじる。Twitterで人との繋がりを求めて文字を打つ。
母も兄も同じ空間にいるというのに、私は埋まらない穴を見てしまい、その暗闇に慄いている。
だれかに私の心を知って欲しい。
でも、そもそも私が自分の穴を理解していない。
この穴はどこから、なんで、どうして、誰によって、作られたものなのかがわからない。
別に大した地獄は見てないし、この闇が人生の中心を占めてるとも思わない。明

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記事『「若草物語」を通して現代社会のジェンダーを見る』

記事『「若草物語」を通して現代社会のジェンダーを見る』

 日本でも長年親しまれてきた『若草物語(原題「Little Women」)』の作者ルイーザ・メイ・オルコットは、19世紀のフェミニストであった。故にその時代には珍しいほど、女性の地位向上について主人公たちが思い悩み自分の置かれた環境を変えようとする様を描いている。

 2020年、その作品を期待の新人監督グレタ・ガーウィグが映画化した。それが『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(以下『

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記事『校則という社会契約と人権の存在』

記事『校則という社会契約と人権の存在』

【日本国憲法の講義でレポート】
 これまで授業で扱ったテーマ(例:法とは何か?、社会契約、日本国憲法前文、天皇制、など)について、自分なりに調べ深めて述べること。
 2000文字程度。

高校時代、ネクタイをつけないという点で校長と口論になり、クビになった先生がいた。東洋を旅した経験もある英語の若い先生だった。私の通っていた高校は待遇がよかったようだ。ネクタイをつけたくないという信念を突き通したい

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記事『映画版「Little Women」二作においての二つの謎』

記事『映画版「Little Women」二作においての二つの謎』

【アメリカ文学の講義でのレポート】
 後期の授業のテーマの中から、自分で何か一つ選び、タイトルをつけてレポートを提出。何か謎を解明するようなテーマに。
 1200字程度。

 2020年、期待の監督グレタ・ガーウィグがルイーザ・メイ・オルコットが1868年に発表した小説『Little Women』を映画化して話題作となった。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の映画の原題は原作のまま

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記事『自動記述はアニミズムにつながるのではないか』

記事『自動記述はアニミズムにつながるのではないか』

シュルレアリスムの代名詞である「自動記述」、ここに私はアニミズム的世界を感じる。
意味を確定する意識の介在をできるだけ排除して、自分の意思とは別の場所の部分を使い、記述をしていく。脳科学者の茂木健一郎は『もともと、「意味」は、神経回路網の中のユニットの相互関係から創発的、自律的に生まれるものであり、最初から外界にあるわけではない。したがって、固定されたものとして意味の体系をとらえるのは創造的ではな

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記事『SNS主軸の社会』

記事『SNS主軸の社会』

【メディア論のレポート】
 SNSの利用によりメディア環境が大きく変化する近年。その中での体験をもとに、SNSがこれからの社会にどのような影響を与えていくと思うか。

『SNS主軸の社会』

 SNSがなければ、大学で友人を作ることは出来なかっただろう。私はTwitterで同級生たちと知り合い、仲を深め、事前学習に挑んだ。そうすることで孤立感はなくなり、大学に行くのが楽しくなった。しかし、このよ

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記事『「コトリバコ」に存在する人々の心理』+感想『樹海村』

記事『「コトリバコ」に存在する人々の心理』+感想『樹海村』

タイトルからわかるように、レポートとして提出したものを投稿します。
がそのまえに!『樹海村』を見てきたんですよ。より詳しい感想はまた別であげれたら、と思うのですが、その前に少しお話させてください。
『樹海村』の主軸は、
富士樹海
コトリバコ
樹木信仰
の3つなのです。
樹海と樹木が近いのはわかるけれど、ここにおいての樹海は«自殺の名所»としての樹海だと思っていました。そして、樹海村という都市伝説

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記事『生涯学習を育むための基礎学習について』

記事『生涯学習を育むための基礎学習について』

【生涯学習論まとめレポート】
新しい時代の生涯学習なにを学びましたか。
1500字以内。

[生涯学習を育むための基礎学習について]
生涯学習を論じるにあたり、基礎的な識字や文章構成を理解できるようにすることが最も求められるということをまず考えなければならない。
大人になって大学に行く、社会人としてキャリアアップのための勉強をする、老後の楽しみとしての読書などをするためには文字を理解でき

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読書『フロイト「精神分析入門」』

読書『フロイト「精神分析入門」』

【大学の課題】
 読書リストから選び読んで感想文を書け。1000文字以下。

女性は何かが欠如している、という感覚は私にも根付いているように思う。フロイトはその何かが『陰茎』であると唱えた。
確かに乳房が成長してない幼児期には、男にはある、女には「ない」というように思える。それが欠如と刻み込まれるというのは納得する。
私の心の中にも「男になりたい」という思いは強くある。それは、 LGBTQ+ 的な

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記事『瘤取り爺さんに出てくる鬼は何であるか』

記事『瘤取り爺さんに出てくる鬼は何であるか』

【大学の課題】
「鬼に瘤取らるる事」(『宇治拾遺物語』)に登場する鬼を分析しなさい。
800字程度。

(徒然のコーナー)
 2020年7月に書いたレポートです。昨日は節分でした。鬼とはなんであるか、という講義の中には当然「節分」の話もあり、鬼とは西方浄土からやってくるものもいるなどさまざまな種類、解釈の鬼がいるようです。
 最近では『鬼滅の刃』が大流行りしていますね。しっかりと見てはいないのです

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