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私の心です。
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#休日のすごし方

息する手段は枝分かれをして

息する手段は枝分かれをして

しばらく会えずにいた友だちを訪ねた。歩けるようになったちいさな娘は彼女によく似てとてもとても可愛らしかった。時間を空けても当たり前に笑って過ごせる関係性が心底ありがたい。私の生活の中に、彼女がまた現れてくれたことが嬉しい日曜だった。

少しの間、なかなかnoteを書けずにいた。手書きの日記も昔に比べて飛ばし飛ばしになった。文字に心を乗せていく作業はずっと必要不可欠だったし、私にとっては生きることの

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私が「私」を選ぶ時間

私が「私」を選ぶ時間

今年は新しく始めようと決めた事がいくつかあり、新年早々から手を出している。規模の大きなものではなく、あくまで「自己満の幸せ」につながる諸々だ。手を動かす趣味、美容習慣、身体づくり。ちょっとしたことだけれど、今までは触らずにきた範囲のそれら。胸がわくわくするから、きっと正解だったと思う。というか、私が正解にした。

好きなことを好きなようにするというのが私の人生の本分。だからやるというに過ぎないのだ

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高く跳ぶには深く踏み込んで

高く跳ぶには深く踏み込んで

「自分の力でなんとかしようとしなくて大丈夫。自然にゆだねて、まかせて」
占いYouTubeを見ていたら、そう声をかけられた。ぷしゅ〜と私から空気が抜けた気がした。

もはや笑えるくらい嬉しくない出来事が立て続いて起きた。揉め事に巻き込まれたり仕事のトラブルが起きたり、心が落ち込むような相談が届いたり。隔日ペースで発生するそれらを受けて、2週間のうちに何度も泣いていたら体調を崩した。しばらく感じたこ

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冬の始まり、痛みを思い出して

冬の始まり、痛みを思い出して

急激に気温が下がり、冬がすぐそこまで来ていることを感じる。というかもう、冬なのかもしれない。厚手のニットを着始めた。

毎年恒例なのだけれど、年末年始の期間の心の下降を恐れている。あっという間にまたこの季節。世間の”クリスマスハッピーモード”がスタートするとともに私の不穏は加速していくので、そろそろカウントダウンが始まる。

一昨年と昨年の年末に書いた日記を読んだ。どちらも御多分に洩れず「心がぐち

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きらめきは長持ち

きらめきは長持ち

なにかを心待ちにできる瞬間って、なんて豊かなものだろう。

家を出発して1時間、いま私はのぞみの真ん中にいる。久しぶりの旅行に胸がときめく。少し早いけれど、今年1年頑張った自分たちへのご褒美のつもりで計画を立てた。お財布もしっかり薄くなったけれど、毎日指折り数えてこの日を待った。ぜんぶ、きらきらしている。

パートナーが県をいくつも跨いだところに住み始めて以来、新幹線に乗る機会がぐっと増えた。もっ

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投じるように一日を送れば

投じるように一日を送れば

よく眠るためには、よい満足感が必要。

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再来週あたりから、仕事が本格的に忙しくなる。今はその準備期間にあたるタイミングで、やらねばならないことはあれど期限は少し先…という状態である。先月は別の案件で忙殺されていた反動もあり、ここ最近の私は少し気が緩んでいる。

こんな日があってもいいか、と根詰めずに仕事をした数日間を経て、段々気持ちが悪くなってきた。怠惰にしか過ごせなくなりそうな予感がした上

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駆け抜けるならば紐を緩めて

駆け抜けるならば紐を緩めて

何をするにも体力が必要。そう思うのは、今この瞬間、兎にも角にも眠たいから。

酷暑といわれる夏なのに、我が家はなぜだか涼しくて、クーラーをつけなくても汗もかかずに過ごせている。自分の体温調節機能がおかしくなったのかと何度か不安になったけれど、外出すればものの数分で玉のような汗をかくのでそういう問題はなさそうだ。

夜が更けても起きていなければならない事情があり、数日寝不足だった。勝手に閉じていく瞼

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また深く息を吸うために

また深く息を吸うために

ああ、年度末すら明けてしまった。

3月末ギリギリまで公私共に立て込んでいて、自分でもよく乗り越えたものだと思っている。スケジュールは詰め詰めで、心も揺さぶられ、隙間時間は夜更かしして作っていた。おかげで寝不足だったので、ヘルシーな生活とはどうにも言えなかった。

早くここを越えてしまいたいという思いと同じくらい、「越えたとて、また新しい次のヘビーが待つだけだ」感が胸にずっとあった。すっきりさっぱ

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春光は私たちの中に

雲ひとつない空の下で電車を待っている。約束のある日もひとりで過ごす日も、私には等しく美しい。いまがいちばんいい気候。長く続けと願っても春はあっという間に終わってしまう。と思えばまたすぐに巡ってくる。やさしくて残酷で、それでも結局胸が躍る季節。

上司と、「与えられる人でいたいよね」という話をした。自分のためだけではない人生を送ることができたら、それはとても豊かなことだよね、と。難しい思考は要らない

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じぶんにやさしく

じぶんにやさしく

何の予定もない休日をつくってみた。「しなきゃ」を捨てた。合言葉は「今日はこれでOK」。

目が覚めたら昼だった。肩が冷えるなと思い毛布の中で身体を折りたたんだのは何時ごろだったんだろう。眠れるところまで眠ってみたら、ブランチの時間もとうに過ぎていて、きちんと休んだ自分になんだかほっとした。

少しごはんを食べて、パジャマのままNetflixでドラマを観た。いつもは1話で切り上げるけれど、キリがいい

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わたしとだれかを大切にするためのくらし

わたしとだれかを大切にするためのくらし

オン眉を取り戻して、人を育てることについて美容師さんとお話しした。熱い人が好きだ。お互いにそう思っている人と、分かち合えることは嬉しい。昨夜のこと。

朝暖房がつくようにセットして眠っておいてよかった。自然に目が覚めて、しばらく分厚い毛布の下にいた。のぼせそうなくらいの温度を作るためたくさん重ねた冬の布団。昼を手前に起き出して、卵を溶いた。とろふわをきのこと水菜にかけて、パンには胡麻ペーストを塗っ

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そう思える私が嬉しくて

そう思える私が嬉しくて

いいお天気だから、君と一緒にいたいと思った。
冷え込んだ数日を思い出せなくなるほどに柔らかな温度で、上着に袖を通さず、電車を待っている。こんな日の幸せを、いちばんに君に伝えたいと思ったよ。



子どもたちに「わたしの好きなものはなんでしょうクイズ」を出された。好きなお菓子はなんでしょう、好きな番組はなんでしょう、好きな色はなんでしょう。チョコ?グミ?ポテチかなあ。ちがーう!せいかーい。いっぱい

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いまはただ、凪いだ私と

ながいながいおやすみがおわる。

かなり久しぶりに、飛び石ではない連休があった。本業以外も全部全部やすんでみた。好きなことばかりで過ごした、勉強もほとんどしなかった。余暇、完全な余暇だった。

心がまっさらになる、ということはなかった。日々気にかけているあれこれは夢の中に現れたけれど、それが苦痛というわけでもなかった。私が何を大切にしているのかよくわかったから。そのうえで、見ないふりをして、祖母と

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ゆたかに満たせばまた光る

ゆたかに満たせばまた光る

夏の気配すらする週末。転がるように季節が変わってゆく。あなたのところはどうですか、同じく真っ青な空でしょうか。少し駅まで駆けただけで背中がじんわりと火照る、そんな日々がまた巡る。

性格も好きなものも見た目もそれ以外も概ね異なっていながら、感性がぴたりと合う親友がいる。心をじゅわっとさせたいときの相手はお互いしかあり得ない。私たちは胸震わせる体験がだいすき。ここ2年、ありとあらゆるお楽しみを先延ば

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