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2024年1月の記事一覧

おとなりマダム

おとなりマダム

コロナ終盤、まだ東京駅の人は少なめ。とは言え外国人の観光客はぐっと増えてきた2023年2月末。

母の胆管がん疑いと認知障害を思うと気持ちは晴れないけど、こればっかりはなるようにしかならない。
新幹線で実家へ向かう。

空いてる車内で通路側の席を予約していた私の隣りに年上の女性がやってきた。

何度もチケットを確認してる。

そりゃあ
こんな空いてる車内で隣りに人?って思ってるのかなーと(コロナ禍

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宗教や信仰についての雑記 #10

宗教や信仰についての雑記 #10

◯弱く愚かな者のために

これまで色々なことを書いてきましたが、実は私自身は、神仏を深く信じたり、「実在」を自他の内に感じ取ったりすることなど、全然できていません。
ごく些細なことにイライラしたりクヨクヨしたりを繰り返す毎日です。

でも考えてみれば、世にある諸宗教は、そんな弱く愚かな者たちのためにあるものなのではないでしょうか。
我々の思議を超えた「実在」を己の力のみで感じ取り、生きてゆくうえで

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宗教や信仰についての雑記 #9

宗教や信仰についての雑記 #9

◯「私」についての思考

誰もが自分について、自己イメージというようなものを持っていると思います。
でも「私はこういう人間だ」と考えた時点で、その「私」はすでに自分ではありません。なぜならその「私」を観ているもう一人の私がいるからです。そのとき観られているほうの私は虚像です。
そして「その観ている私がほんとうの私だ」と思ったところでまた、「その観ている私」を観ている私が現れます。

これは無限遡及

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まあ、いいか。

まあ、いいか。

たいていの場合。僕らは、与えられた「選択肢」を選んで生活している。つまり「自由」は限定的なものということだ。
でも、そういうことに「不自由」を感じないように、僕らは「学校教育」で躾けられる。子どもの頃から、もちろん「無意識」のうちに。だから、大人になる頃には、「選択肢」が与えられないと生きてはいけない「私」になっている。

つまり、刑務所に入れられている受刑者でなくとも「自由」は限定的なんだけど、

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孤独って、ひとりぼっちのことじゃない。

孤独って、ひとりぼっちのことじゃない。

孤独を感じることってありますか。

私は今まで生きてきた中で
子供の頃からたくさんあったんですけど、
孤独=ひとりぼっち
じゃないんですよね。

孤独って、
ひとりでいるから感じるもの
というわけじゃなくて、
誰かといようと、大勢の中にいようと、
関係なく感じるものなんですよね。

自分の心が孤立している状態。

心の中に、
埋められない寂しさや苦しさがある状態。

実際、
天涯孤独なわけでも

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分からない未来への不安

分からない未来への不安

 4か月以上前に、書き出しだけを下書きとして保存していたブログの続きを書いてみることにした。途中までしか書いていなかったし、そのとき何を思っていたのか全く思い出せないのだけど(笑)

 当時の自分は、いったい何について書きたかったのだろう。きっと、4か月前の自分も考えを整理できていなかったんだと思う。ただ、「分からない未来への不安」は確実にあったし、それは今もある。

 抱えている不安は、紙に書き

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風が遠くに連れていくから

風が遠くに連れていくから

僕は海岸で佇んでいる。

風が波を連れてくる。

時に漣、時に大波。

波達は風に乗って戻っていく。

同じ波は二度として出逢えない。

水飛沫と水平線を見つめ続ける。


ライフステージが変わる事がある。

海外駐在、上京、就職、卒業。

僕は変化が起こると、ある事をする。

昔、住んだ街を訪れるのだ。

確かに懐かしさを感じに練り歩く節はある。

ただ、過去に生きてきた自分も連れ

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ねこふんじゃった

ねこふんじゃった

ぼくは昔から人に何かを伝えることが苦手である。
こんな風に長々とことばを連ねている自分が言ってしまうと信用して頂けないような気がするが、これはその裏返しだと思ってほしい。昔から人前に立つのは苦手なのに、音楽を生業にしていたのも、ことばで伝えられないフラストレーションのはけ口だったのだろうと今になって思う。

気を使いがちな自分にとって余計なことは言わないに限るし、言って相手を不快な思いにさせたく

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フェイク・プラスチック・フラワーに囲まれたぼくらのフューチャー

フェイク・プラスチック・フラワーに囲まれたぼくらのフューチャー

西暦2✕✕✕年

先人たちのSDGs(持続成長可能な開発目標)を目指した必死の努力もむなしく、地球上には、我々人間を除く全ての生命体が絶滅してしまった。

しかし、なぜ人間だけが生き延びることが出来たのか?

それは、今からさかのぼること30年前の20◇〇年に天才科学者スティーブ・ホリエモン・樋口カッター博士によって開発された

「有機プラスチック」

のおかげである。

この「有機プラスチック」

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【詩】幸福のカタチ

【詩】幸福のカタチ

何をしてあげれば
キミが幸福になっていくのか
わたしも幸福になっていくのか
わたし
掴めなかった
ゆっくりと破滅を歩いている恋だった
今なら少しだけ分かる
わたしの描いていた理想との乖離と
わたしの我慢だけ
数えて
糸が
切れてしまった
何をすれば
良かったのか
今なら少しだけ分かる

*X投稿詩を手直ししました。

PERFECT DAYS

PERFECT DAYS

――ああ、この世界はなんて素晴らしいんだろう

柄にもなく、そんな感情に見舞われる瞬間がたまにある。

けれど、惜しいことにそんな感情は長続きすることはない。

あまりにあっけなく消えてしまうので、せめて口のなかでトローチを溶かすほどの時間であればなどと思ったりする。

それでも、そのときおぼえた感情は自分のうちにたくわえられ、人生をすこしだけ前へと押し出す推進力となる。

――つい先だっての話。

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詩 「あなたは美しい」

詩 「あなたは美しい」

君の日常を間借りして見た世界

それは光に溢れ、命に溢れる世界でした

ホイスコーレ13日目

私は人に怒るのが本当に苦手なんだなと、大きな発見があった日でした。
しゃべるの好きだし、感情を言葉にするのは得意な方だと思ってたんだが…
まあ聞いてくれ。

昨日ネパールのスーヨグをミュージックルーム待ち続けたのが、結局彼は来なかったという事件があった。
ディナーのあとにそれを伝えると、彼は「だってなんのプランもなかったでしょ?だから行かなくていいと思ったんだよ」と言って笑って去っていった。
珍し

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糧

信じることこそ

存在理由の糧よ

信じぬくことこそ

死なない気持ちの糧よ

心が強くあれば
滅びることはない

背後に伸びる影より
眼前にある日向を見詰めよう

想い
求め合うことこそ

ふたりで居ることの糧よ