文子

あやこといいます。 詩が好きです。おもしろいのも好きです。こころの振れ幅大き目。詩集を…

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あやこといいます。 詩が好きです。おもしろいのも好きです。こころの振れ幅大き目。詩集を出版しました。「蝶々の篆刻」 どうぞよろしくお願いいたします。

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    noteで感動した作品の中でも、大好きな作品群です。ぜひお読みください😊

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【詩】月夜

誰のゆるしをえて 光はくらがりを破ってくるのか あさになっていいと 誰がいったのか 月をもっと見ていたかった 夜に溶けてしまいたかったのに どれほど うつくしい星が目に痛かったか そうしてこぼす涙が わたしをどれだけ癒したか 誰の涙も同じ温度 そういうきみを 忘れていたかった

    • あたし材木屋だからさあ(気が多いという意味です。今の人はこの言い回しをしらないとか?ええっうそでしょ?)、エッセーが、気になるのですよ。 今までも、雑文というか、エッセイもどきなものは書き散らしたことがある気がしますけれど。というお気持ちの表明だけの更新。

      • 日々是好日ーわたしの好きな曲

        わたしは現代の音楽?をあんまり知らないまま青春をすごしてしまい、まあ、親の影響で演歌はすこし知ってるけども、あと、70年代とか80年代の、明菜ちゃんのころまでの歌謡曲を少々、そんな程度で生きていて、Mステくらいからしかはやりの曲を摂取する機会がなく、スマップもモーニング娘も嵐も時代時代にフィーバーしてたけど、歌えるまでにはならなく過ぎていき、クラシック大好きっ子だった私にクラシックだけが音楽じゃないって、昔、ピアノの調律師さんが言ったことがあって、ジャズのシンガーも教えてもら

        • 【詩】ネパール

          すべてを嫌いになりそうな一日 爪にオイルをたらす ミストを顔にかける 仏頂面で自己愛をする これ以上 何もかもを嫌いにならないように 生き生きとして 君は行ったのですね あの頂きへ 遥かなものへ 自分を試すために ばさりと倒れている私の布団に 君の便りが滲む 体の中に溶けていく 君への憧憬 君への

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        【詩】月夜

        • あたし材木屋だからさあ(気が多いという意味です。今の人はこの言い回しをしらないとか?ええっうそでしょ?)、エッセーが、気になるのですよ。 今までも、雑文というか、エッセイもどきなものは書き散らしたことがある気がしますけれど。というお気持ちの表明だけの更新。

        • 日々是好日ーわたしの好きな曲

        • 【詩】ネパール

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          【詩】コスモス

          映り出たコスモスの 薄い色がいちめんに広がって 海のようでした 夕焼けの陽が 花びらを透かして コスモスはいちめんに茂って 揺れて 海の泡のようでした 花の涙 そこに埋もれてしまいたかった そこから空を見上げてみたかった はるかむかしに思えるあの日 あの日は 地の底の息吹のように 深く わたしに

          【詩】コスモス

          【詩】秋

          風が変わった 快い音をたてて すこしだけさびしいものが 胸を走り抜ける 雨は染み通って 痛いほど瞼が熱くなり 蝶の夢をさかさまにみる うすくてはかない羽を はばたかせ すこしだけふくらんだわたしの夢を吸う 思うより遅い秋 心の中の故郷はすでに紅葉している 苦しいかい いいえ いいえ少し

          【詩】秋

          【詩】明日香

          この土の匂いを 私はこれからも 夏の匂いとして 思い出すことでしょう 肌が焼けつくように暑かった日を 汗が流れて仕方なかった首筋を 忘れることはないでしょう あなたの口調や ふざけてみせたセリフが 刻みこまれた私の魂は またここに戻ってくるでしょう 立ち上がってくるまほろば 美しいくに

          【詩】明日香

          【詩】やくそく

          ごめんなしゃい 神さまとの約束を 何回破ったことでしょう お願い事は 何回したことでしょう おかあさん 石鹸が泡立たないのです なけないのです ともだちをたすけたかったのに 耳障りの良い言葉で人を高揚させることのない 誠実な彼女をらくにさせたかったのです くるしそうとわたしがいわれて なきたいのです

          【詩】やくそく

          【詩】使者

          神様は見ていた そして何も言わない 世界で一番さみしい人をすくうために 神様は見ていた わたしという現身を彼女に与えた

          【詩】使者

          【詩】風

          ありふれている光が 手につかみがたく 風が光の粒をまいて わたしの横をふきぬけてゆく 頭の後ろで淋しさが揺れている

          【詩】風

          【詩】季節

          わたしは何かを感じていました あなたが言ったから、そう言ったから? いいえ わたしは何を感じたでしょうか 何かは 直ぐには分かりません ただ 昼間暑くて汗が吹き出ても 何かが違ってきていると感じました 異常気象が続くから そうと言い切れない 飛行機がゆっくりと飛んでいきます 秋がすこし顔を見せたのでしょうか

          【詩】季節

          奈良の明日香村に行ってました。コスモスが咲いていて曼珠沙華も咲いていて、古代にトリップしていました。明日香村良いなあ。また行きたいです。ガイドさんも最高でした😊

          奈良の明日香村に行ってました。コスモスが咲いていて曼珠沙華も咲いていて、古代にトリップしていました。明日香村良いなあ。また行きたいです。ガイドさんも最高でした😊

          【詩】ひとりごと

          ねえ、あたしに下さいな 少しでも分けて下さいな 今日は何を見ていて 誰を想っていて どこの風に吹かれているの

          【詩】ひとりごと

          【断片小説】5

          闇夜は雄弁だわね 常ならざるものへの畏敬が否が応でも湧き起こってきて、自分というもののちっぽけさを見つめざるを得なくなるわ 隠していた願望が呼び起こされて一度あらわになったならそれからは目を逸らせなくなる、いいえ逸らしちゃいけないのよ 灯籠の影に少女のわたしが揺れている お行きなさいな 朝日がのぞいたなら 新しい世界の幕開け 昨日は全て童話になるのだから

          【断片小説】5

          【詩】夜のあいだ

          きみの幻影 わたしの影を浮かべる 誰かには辛い雨 誰かには優しい雨 過ぎ去ったあとの 芳しい香り どう生きていければ良かったのだろうか またいつか元のわたしに 戻れると思っていた 色々なことがよみがえる 心の穴を咄嗟に 誤魔化してみる のしかかる夜の色を吸い込み 踏みこらえている

          【詩】夜のあいだ

          【詩】葡萄

          息を吸うときに きみの苦しみを吸い込み 息を吐くときに きみに幸福を注げたら どんなに良いでしょう だなんて わたしの苦しみを 空っぽにしてから 言えたらいいのでしょうね 自分で わたしの上にまずは幸福を 注げたら すこしは 響くでしょうか 葡萄を 食べます

          【詩】葡萄