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映画鑑賞記録

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初心者ではありますが、映画鑑賞の記録をまとめていますので、よかったらお読みください。
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#note映画部

「ラーゲリより愛を込めて」鑑賞記録@TOHOシネマズ梅田(2023/1/17)

「ラーゲリより愛を込めて」鑑賞記録@TOHOシネマズ梅田(2023/1/17)

監督:瀬々敬久
原作:辺見じゅん
脚本:林民夫
撮影:鍋島淳啓
録音:高田伸也
出演:二宮和也、北川景子
配給:東宝(2022年/日本)

人間の歴史を振り返れば、人間は戦争を止めることができないのではないか、と思います。今や、日本は戦争のない社会となったが、それも、ここ70年ほどのことです。

今、ロシアがウクライナを侵攻しています。ロシアの主張を受け入れることはできません。その一方で、一度始ま

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「犬も食わねどチャーリーは笑う」鑑賞記録@TOHOシネマズ梅田(2022/10/4)

「犬も食わねどチャーリーは笑う」鑑賞記録@TOHOシネマズ梅田(2022/10/4)

監督:市井昌秀
脚本:市井昌秀
撮影:伊集守忠
録音:反町憲人
出演:香取慎吾、岸井ゆきの、井之脇海
配給:キノフィルムズ/木下グループ(2022年/日本)

映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』を観ました。

劇場には、主演の香取慎吾さんを目当てに足を運んだであろうマダムたちが多くいたように見えました。一見すると、やはり女性の観客が多かったです。私は、香取慎吾さんの俳優としての一面を見たことがあ

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「ちょっと思い出しただけ」鑑賞記録(2022/2/14)

「ちょっと思い出しただけ」鑑賞記録(2022/2/14)

クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」のプロモーションビデオが最近のお気に入りである。というのも、映画「ちょっと思い出しただけ」のワンシーンがまるっとプロモーションビデオとなっている。特に東京タワーが印象的だが、東京の夜の風景とクリープハイプの落ち着いた曲調と歌声が見事にマッチしている。

かくいう「ちょっと思い出しただけ」では、ある男女を中心とした人々が歩む6年間の人生の“軌跡”が描かれる。軌

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「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」鑑賞記録@Amazon Prime Video(2021/10/26)

「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」鑑賞記録@Amazon Prime Video(2021/10/26)

監督:松岡錠司
原作:リリー・フランキー
脚本:松尾スズキ
撮影:笠松則通
録音:柿澤潔
出演:オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫
配給:松竹(2007年/日本)

公開当時、私は小学生だったが、世間はこの作品に大いに盛り上がっていたことをかすかに覚えている。というのに、ついこの作品を見るまでどんなストーリーか全く把握していなかった。蓋を開けてみると、ここ半年で鑑賞した作品の中

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「君の鳥はうたえる」鑑賞記録@京都みなみ会館(2021/10/6)

「君の鳥はうたえる」鑑賞記録@京都みなみ会館(2021/10/6)

監督:三宅唱
原作:佐藤泰志
脚本:三宅唱
撮影:四宮秀俊
録音:川井崇満
出演:柄本佑、石橋静河、染谷将太、足立智充、山本亜依、渡辺真起子、萩原聖人
配給:コピポピア・フィルム(2018年/日本)

……函館郊外の書店で働く“僕”と、一緒に暮らす失業中の静雄、“僕”の同僚である佐知子の3人は、夜通し酒を飲み、踊り、笑い合う。微妙なバランスの中で成り立つ彼らの幸福な日々は、いつも終わりの予感ととも

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「浜の朝日の嘘つきどもと」鑑賞記録(2021/9/10)

「浜の朝日の嘘つきどもと」鑑賞記録(2021/9/10)

福島県南相馬に実在する映画館を舞台に、映画館の存続に奔走する女性の姿を描いたタナダユキ監督のオリジナル脚本を高畑充希主演で映画化。100年近くの間、地元住民の思い出を数多く育んできた福島県の映画館・朝日座。しかし、シネコン全盛の時代の流れには逆らえず、支配人の森田保造はサイレント映画をスクリーンに流しながら、ついに決意を固める。森田が一斗缶に放り込んだ35ミリフィルムに火を着けた瞬間、若い女性がそ

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「アジアの天使」鑑賞記録(2021/7/6)

「アジアの天使」鑑賞記録(2021/7/6)

この映画の予告編を観たとき、

「メクチュジュセヨ(ビールください)とサランヘヨ(愛しています)さえ覚えていれば大丈夫」

という青木剛(オダギリ・ジョー)のセリフが印象的だった。その時は、これくらい楽な気持ちで生きていければ良いなあと思った。

劇場公開してしばらく経ってから、この作品を鑑賞することにした。カンテレで放送していた「大豆田とわ子と三人の元夫」にオダギリが出演していて、彼のカッコ良さ

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「舟を編む」鑑賞記録(2021/7/2)

「舟を編む」鑑賞記録(2021/7/2)

以前から気になっていた作品ではあった。三浦しをんの小説を中学生くらいから(高校生だったか?)よく読んでいたので、タイトルや大まかな内容は知っていた。ただ、誰が出演しているかなど、具体なところまでは知らないでいた。

このたび、カンテレの火曜ドラマとして「大豆田とわ子と三人の元夫」が放送され「元夫」の一人である松田龍平がこの作品の主役を務めていると知った。また、同じく「まめ夫」に出演していたオダギリ

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「グッド・バイ」鑑賞記録(2021/4/17)

「グッド・バイ」鑑賞記録(2021/4/17)

映画「グッド・バイ」を鑑賞した。主演を務めた福田麻由子といえば、NHK連続テレビ小説「スカーレット」で初めて存在を知り、注目することとなった。主人公・川原喜美子(戸田恵梨香)の妹であり末っ子の百合子を演じており、マイペースだがしっかりしていて、愛嬌あり思いやりありの元気なキャラクターは好印象であった。映画「蒲田前奏曲」の第2章に登場したのも記憶に新しい。そういうわけで、福田麻由子の出演作品としては

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「街の上で」鑑賞記録(2021/4/11)

「街の上で」鑑賞記録(2021/4/11)

この作品の予告編も何度か目にしていて、必ずや観に行こうと決めていた。東京・下北沢という「街」を舞台に繰り広げられる、一人の男と四人の女とその周辺の物語である。古着屋、古本屋、自主製作映画といった、サブカルチャーを絵に描いたような場が舞台となる。監督・脚本は「愛がなんだ」で一躍注目を集めた、今泉力哉である。何度か予告編を目にして興味を持ったことはたしかだったが、今泉作品に触れるのは初めてである。また

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「まともじゃないのは君も一緒」鑑賞記録(2021/4/3)

「まともじゃないのは君も一緒」鑑賞記録(2021/4/3)

自分が「普通」なのか? はたまた「異常」なのか? 自分自身について「普通」だというのは、どこか憚られる。かといって、自分自身について「異常」だというのもおかしい気がする。そういうことは、それとなく他人が教えてくれて、初めて自覚が持てるものである。ただし「ものさし」はそれぞれであるから、そこに絶対的なものはない。難しいところである(ある人は「普通」を「多数派」に読み替えることを提案していた。その手が

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「浅田家!」鑑賞記録(2021/3/20)

様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡の共演、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督のメガホンで描いた人間ドラマ。4人家族の次男坊として育ち写真家になった主人公・政志を二宮、やんちゃな弟をあたたかく見守る兄・幸宏を妻夫木が演じ、家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描き出す。浅田家の次男・政

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映画「花束みたいな恋をした」鑑賞記録(2021/2/8)

映画「花束みたいな恋をした」鑑賞記録(2021/2/8)

今日の劇場は平日であるにもかかわらず、かなり混んでいた。この作品の菅田将暉・有村架純両主演への期待が大きいことを物語っているようであった。

ただいま「引っ越し貧乏」のただ中にいる私にとっても、身銭を切った甲斐があったと思わせてくれた。以前「私をくいとめて」を観に行った際の予告編からして、おおまかなストーリーの予想はついていたのだが、やはりそれだけで満足するのは損である。まだ観ていないという方は劇

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映画「私をくいとめて」鑑賞記録(2021/1/21)

映画「私をくいとめて」鑑賞記録(2021/1/21)

のん(能年玲奈)、林遣都、片桐はいりという魅力的なキャストに興味を惹かれ、映画館へ足を運んだ。

前半は「おひとりさま」を謳歌する様子が描かれており、平和な展開が待っていると思った。自分もひとり暮らしの楽しさを知っているから、主人公に共感できた。誰にも邪魔されることのない休日こそ至福である。

けれども、そうした第一印象とは裏腹に、生きづらさを感じる人の腹の奥底を覗き見たかのような、居心地の悪さを

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