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波間を奏でる 気ままなスペインふたり旅

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#エッセイ

*DAY6 心は晴れる /  1月19日(Sun) ---3

*DAY6 心は晴れる / 1月19日(Sun) ---3

羽田までは12時間ほど。機内の席はほとんど埋まっていて、行きのようにゆったり快適にとは行かなかった。でもまぁ、行きよりも1時間くらい時間が短いし。帰るときは「あとは帰るだけ」なので、行きよりも気持ちが安定している。

しかしここで、イヤホン問題が……。
行きのときに機内でもらったイヤホンは、耳にフィットはしなかったけど大丈夫なレベルであった。帰りも同じ感じかなと思っていたところ、予想外の悲しみがき

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*DAY6 心は晴れる /  1月19日(Sun) ---2

*DAY6 心は晴れる / 1月19日(Sun) ---2

他にもスペイン発のブランドであるMANGOを見たり、ギフトショップをいくつか見た。空港にあるお店で見たいものは全部見て、もう大丈夫、満足だなと思うところまで見れる時間の余裕があった。むしろもう見すぎてちょっと疲れてた。

そろそろ搭乗ゲートの方へ行って休もう。
日本では空港に着くまでに搭乗ゲートがわかるイメージだったのだが、こっちでは搭乗時間近くになってから表示される。何番から何番あたりです、とざ

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*DAY6 心は晴れる /  1月19日(Sun) ---1

*DAY6 心は晴れる / 1月19日(Sun) ---1

いよいよ帰る日が来てしまった。ついさっき着いたかのように思うのに、過ぎると本当に早いもの。
バルセロナの天気は今日から崩れる予報で、朝から小雨が降っていた。本当は朝食をホテルでとろうと思っていたのだけど、日曜日はビュッフェの開始時間が8時とゆっくりで、そこから食べると飛行機の時間に間に合わなかった。朝ごはんは空港で食べることにして、ホテルをチェックアウト。

あのコーヒーの味はあの日だけだったのか

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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす /  1月18日(Sat) ---5

*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---5

さすがチェーンのクオリティ、土曜の14時でも種類が多い!
まず種類を把握するだけでもちょっと時間が欲しいくらい、たくさんのパンが並んでいる。しかし既に店員さんがオーダーをスタンバイしている。
流れるように目で全種類を確認し、チョコとカスタードが入ったパイ、チキンのカルツォーネ、アメリカーノを頼んだ。

店員さんはスペイン語だったので、今まで英語の対応しか受けていなかった私たちは予想外。どうにかジェ

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*DAY4 ダリ・トリップ /  1月17日(Fri) ---5

*DAY4 ダリ・トリップ / 1月17日(Fri) ---5

不安はなくなり、人の優しさに触れて再び元気に。さぁ、Bubó に向かおう!いつも通りにマップを開いてルート検索。
書いてある駅の路線を見て周りを探すと、改札外にその線は見当たらない。まさかと思い、先ほど出た改札の中を見ると……
やはり、その中にあるホーム。あんなに出たかったさっきの改札を、出ないままが正解だったことが判明。改札を出ずにそのまま電車に乗れたのだ。

「おお……。」2人で顔を見合わせる

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*DAY4 ダリ・トリップ /  1月17日(Fri) ---4

*DAY4 ダリ・トリップ / 1月17日(Fri) ---4

食べているとき、ふと思ったことがある。いまだにこっちに来て、「海外だ!」という緊張感がほとんどないな、ということ。
体感するものがあまり変わらないからだろうか。気温がそんなに変わらないし、街の音がうるさい、ということもなく、文化や方法は違っても、体で感じるものの差が少ない気がする。

あとはやっぱり、隣にmamiさんがいるという安心感が大きいんだろうな。東京で「次どこ行く?」と話しているのと同じよ

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*DAY4 ダリ・トリップ /  1月17日(Fri) ---3

*DAY4 ダリ・トリップ / 1月17日(Fri) ---3

好きだなぁと思う作品はたくさんあったけど、空間全体で好きだったのは後半にある紫の壁の部屋。天井、壁、作品……目に収まりきらないほどの独特なダリのセンスに囲まれ、魅了される空間だった。
展示の最後のゾーンはダリのポートレートが並んでいて、ここもすごく好きだった!おちゃめな表情だらけで、ダリのユーモアがたっぷり表れていた。

ふと最後のゾーンで時間を確認したら、もう15時半。入ってから2時間は経ってい

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*DAY4 ダリ・トリップ /  1月17日(Fri) ---2

*DAY4 ダリ・トリップ / 1月17日(Fri) ---2

もうこれは自分で考えていてもしょうがないな、と思ったので、券売機の近くにいた駅員のお姉さんに声をかけ、教えてもらうことにした。いつもなら話す前にできるだけ英訳を検索するものの、今は急いでいるので知っている単語を並べて英語を話す。結局こういう勢いが英会話には大事な気がする。

「フィゲラスに行きたいんです、どうやってチケットを買ったらいいですか?」と単語を並べて尋ねると、駅員のお姉さんは無表情。

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*DAY4 ダリ・トリップ /  1月17日(Fri) ---1

*DAY4 ダリ・トリップ / 1月17日(Fri) ---1

昨夜も快眠で、アラームが鳴ると同時に起きられた。到着した日からぐっすり眠れたおかげで時差ボケには全然なっていない。

昨日の教訓を生かし、時間のロスにならないように今日は朝ごはんを事前にリサーチ。私たちの探し方はグーグルマップで「朝食」「カフェ」などと入れて検索し、良さそうなお店があれば今度はインスタでお店の名前を入れアカウントを探す。タグ付けされた投稿を見ればお店や料理のリアルな写真を見ることが

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*DAY3 Sagrada Família /  1月16日(Thu) ---6

*DAY3 Sagrada Família / 1月16日(Thu) ---6

マップを開くと近くに「カサ・ビセンス」があったので寄ってみることにした。カサ・ビセンスもガウディ設計で、ガウディにとっては初期の作品。しかし長年住居として使われていたため、一般公開は2017年と最近(!)。

本当は中に入って見たかったのだが、カサ・ミラ同様こちらもお休み。
今まで見たガウディ作品とは少し違いデザインも直線的で、オレンジっぽい赤と緑が使われており、インパクトのある色合い。マリーゴー

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*DAY3 Sagrada Família /  1月16日(Thu) ---5

*DAY3 Sagrada Família / 1月16日(Thu) ---5

お土産のショップも見て、全部周った!
見切ったよね、とお互いに確認したが、ここでもし見切っていないとしても、もう見切ったとしたかった。

日の姿は見えなくなったものの、まだ空には光が残る。疲れていても旅行の時間は限られているので、頑張る私たち。
今度はグエル公園のすぐそばから出るバスに乗り、行きたかった古着屋さんへ向かうことにした。バスの中が束の間の休憩で、一瞬でも座れることがありがたい。
坂を下

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*DAY3 Sagrada Família /  1月16日(Thu) ---4

*DAY3 Sagrada Família / 1月16日(Thu) ---4

管理事務分館の窓からはサグラダ・ファミリアが見えて、ちょうど地図上でまっすぐの位置にあることが分かった。サグラダ・ファミリアの背が高いということもあるが、何も遮るものがなくしっかり見えるのがすごい。
今回は電車を使ったけど、サグラダ・ファミリアからサン・パウ病院までの距離は歩いて10分ほどらしいので、ここまで散歩してくるのもいいかもしれない(逆にその方が迷わないかも……)。

余韻に浸る間もなく、

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*DAY3 Sagrada Família /  1月16日(Thu) ---3

*DAY3 Sagrada Família / 1月16日(Thu) ---3

さて、夢中になって見ていたので、案の定お腹が空いた。
サグラダ・ファミリアの近くにあり、行きたかったチュロス屋さん「Xurreria Sagrada Familia」へ。スペインと言えば!な念願のチョコ浸けチュロス!

クリーム入りのものなどメニューは色々あったけど、私たちはシンプルなチュロスにディップ用のチョコレートがセットになっているものを注文。
お店のお兄さんは注文する前も後も、ずーっと店内

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*DAY3 Sagrada Família /  1月16日(Thu) ---2

*DAY3 Sagrada Família / 1月16日(Thu) ---2

大の大人2人が頑張ったかいがあり、信号も順調に青になってくれて32分に到着!
さっきメトロの出口から見たサグラダ・ファミリアは横からで、エントランスとなるのはそこから左に進んだところ。面と向かって見たその姿は、勝手に壮大なBGMが頭の中で流れてしまうほど、迫力と存在感が物凄い。

走って荒くなった呼吸を整え、エントランスの列へと並ぶ。そこにいる人の数は多かったが、チケットは時間で区切られているので

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