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*DAY6 心は晴れる / 1月19日(Sun) ---2

他にもスペイン発のブランドであるMANGOを見たり、ギフトショップをいくつか見た。空港にあるお店で見たいものは全部見て、もう大丈夫、満足だなと思うところまで見れる時間の余裕があった。むしろもう見すぎてちょっと疲れてた。

そろそろ搭乗ゲートの方へ行って休もう。
日本では空港に着くまでに搭乗ゲートがわかるイメージだったのだが、こっちでは搭乗時間近くになってから表示される。何番から何番あたりです、とざっくり書いてあるのでその周辺で待機。
出発40分前くらいになり、携帯から見てみると最終的なゲート番号が表示された。

帰りの乗り継ぎはドイツのミュンヘン。
機内では軽食のパンが配られ、mamiさんは食べていなかったけど私はもらった。正直お腹は空いていないが、CAさんに配られると、なんだか手を出してしまう。いらないときはそれなりに「いらないぞ!」という心の準備をしておかないと、反動的に手が出てしまう。
食いしん坊というよりは手が出てしまう感じで、例えばそれがイヤホンとかブランケットとか、他のものであってもなんか手を出しちゃうような。

多分それは、飛行機の場合は「心配だから」という理由がある気がする。ただでさえ忙しいCAさんをもう一度呼ぶことがないように、今もらえるものはもらっておくべきなんじゃないか。確実にいらないと思うもの(お酒とか、飴とか)以外、あとからやっぱりもらえば良かったと思いそうなものは、今もらった方がいいのでは……という気持ち。
そう思うと、軽食は自分的に「要るもの」なんだな。結果、食い意地だった。だって別に街中でティッシュとかチラシ、毎度は受け取らないもんな。

ここでは2時間ほどのフライトだったので、本を読んでいたらあっという間に到着した。行きではあまり読めていなかった『強運の持ち主』、一気に読み終えました。
この本はずっと前から読んでみたいと思っていたが、なかなかタイミングが巡り合わず、今回旅行に何を持って行こうかと考えたときにハッと思いついたのである。

ずっと自分のリストに載っている映画や本は、「今だ」というタイミングがあると思う。映画「LEON」も急に「今だな」というタイミングが来て、やっと2年前くらいに見た。良作ほどバッチリ受け止められるときに見たくて、見終わったときに今見て良かった!と思えると最高。

『強運の持ち主』は、占い師をしている主人公のもとに様々な相談者が訪れ、悩みを抱える人の背中を押していく。登場人物のことも想像しやすく、占いの行く末が気になって読み進めるのが面白かった。

この本を読んで、私は小学生の頃にはまっていたタロットカードを思い出した。何がきっかけか分からないが、地元の本屋さんでお小遣いを使ってタロットカードの本を買い、付属のタロットで占いをしていた。友達のことも何人か占って、「当たったよ」と言われたことも覚えている。今思えば不思議な小学生だったなぁと思うが、タロットに限らず占いはずっと好きだ。

帰国後、実家からタロットを持ってきて久しぶりにやってみると、カードの結果はなかなか当たっていた。子どもの頃の記憶はすごいもので、なんとなくカードの意味ややり方を覚えているのが驚きだった。これを機に、もうちょっと本格的にやりたいと思っている今。
こうやってタロットを思い出したのも、何かのタイミングだな。


飛行機を降り、特に荷物検査などもなくミュンヘン空港の中へ。空港内ではあるけれど、初めてのドイツにテンションが上がる〜。ドイツもいつか訪れてみたい国のひとつだ。

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ドイツの人って、色白で凛としていてカッコいい。フランクというよりも、真面目で寡黙なイメージがある。空港内にいるスタッフさんもなんだかキッチリしていて落ち着いている印象。

お腹はいっぱいで、次の飛行機でも機内食が出ることは分かっているものの……。ここでも何かを食べたいのが私である。
最近、私は自分のことを食いしん坊のプロだなと思うようになった。フードファイターのように量を食べれるわけではないけれど、お腹がいっぱいでも「食べたい」欲はすごくある。まぁその欲のおかげで、普通の人よりは食べるほう。

ドイツなのでベタにプレッツェルが食べたいなぁ。ターミナル内にあるカフェや売店を見比べて、メニューにチャイがあったカフェに決めた。バターを塗ったプレッツェルとチャイを注文し、2つで1120円とまぁまぁなお値段。だけど次にいつドイツに来れるかはわからないし、現地で食べることに意味がある。

まだ食べるんかい、という気持ちを通り越し、「もはやスゴイと思うよ」とmamiさんが私に言う。ありがとう。

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プレッツェルは生地がもちもちしていて、バターがじゅんわり広がって塩気があり、とてもおいしかった。チャイはスパイシーすぎず、甘く調整されていて飲みやすい。サイズは聞かれなかったのでどれくらいで来るのかと思ったら、ホットだけど背の高いグラスにたっぷり入れてくれた。
昨日のシナモンロールほどではないが、満腹150%越え。昨日の170%より20%低いので、このくらいなら許容範囲だな、と思った。なんの許容かは不明だが。


次の飛行機は我らが羽田行き。アナウンスも日本語で入り、お客さんも一気に日本人が増えた。オフシーズンなこともあり、行きのスイスからバルセロナの飛行機や、帰りのバルセロナからミュンヘンでは、ほぼ日本人がいなかった。日本人がいるだけで少し気持ちが緩まって、まだ日本に着いていなくても安心感がすごい。

日本語が通じる安心感、同じ日本人という安心感ってすごいな。同時に、今何かを話したら何でも伝わってしまうな、というドキドキ感も感じた。今までは逆にmamiさんと何を話していても周囲に伝わらない安心感もあったな、とその時気づいた。日本語が少ない環境だと、いつもよりも誰かの話す日本語をつい聞いてしまう気がする。


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