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覚え書き

「いま思っていることを、言ってもいいかしら?わりに言いにくいことなんだけれど」 「君のことならどんなことでも、知りたいと思う」 「あなたが私について知っていると…

hinata.k
2週間前
3

怠慢だろうか?

スーパーで売ってる水がなくなるとか、食料品や生活消耗品の買い占めとか、そういうのって本当に嫌い。 そのこと(買い占められて、必要なものが買えなくなること)自体が…

hinata.k
1か月前
2

何者でもない何者かになりかけている

パワーをつけるためと、(どちらかといえばこっちが主な理由なんだけれど)今週末少し長く家を空けるので、傷みやすい野菜たちを使い切ってしまいたくて、スパイスカレーを…

hinata.k
1か月前
5

思い出すこと

現状が、満ち足りていればいるほど、穏やかであればあるほど、 昔の、辛かった記憶や胸の痛む感覚が、そのふり幅と同じだけ愛おしくなる ふとしたことで、思い出すものす…

hinata.k
2か月前

才能を小刻みに消費しないために

最近まとまった文章を書いていないな、と思いながら 才能を小刻みに消費しないためさ、と自分に言い聞かせて過ごしてきた。 けれどなんとなく今日文章を書きたくて どんな…

hinata.k
3か月前
2

ナゴヤキネマ・ノイ

『悪は存在しない』を、観た。 ちょっと、どうしていいかわからない。 最後の最後に、でかい空気の塊を思いきり投げつけられたような感覚になった。受け止めきれなかった …

hinata.k
4か月前
3

私の 「一行だけで。」

栄には、観覧車みたいなものが2つ、あって 今日知人と歩いていると、そのひとが 「最後に観覧車乗ったの、いつだろう?もうだいぶ昔だな…」 と、言った。 私は半年前く…

hinata.k
4か月前
1

ひとつに収まる

ある人は、 夫とはずっとうまくいってなくて、海きてストレス発散してる。じつは千葉に愛人がいて、たまに一緒にサーフィン行ってる。 とか。 またある人は、 息子と一緒に…

hinata.k
4か月前
3

波待ちの時間

波乗りをする知人が、いつかの会話で 「最近海に行けていなくてしんどい、波待ちをしているあの禅の時間をいま喫緊に必要としている」 みたいなことを言っていた。 すごい…

hinata.k
5か月前
9

そのままで

柔軟に、しなやかでありたいと思う。 自分ではどうすることもできないことを、すべて受け入れたいと思う。 大事にすべきものを、大事にしたいと思う。 大事なひとに、あな…

hinata.k
5か月前
3

バランスとか均衡とか

昔、意味がよくわからなかった歌、というのが結構あって、 特に車でよくかかっていたMDとかCDとか、親が好んで聴いていた歌とか、そういもの。 年齢を重ねていく中で、想定…

hinata.k
5か月前

抗うより受け入れるがやすし

あるいは、思考の放棄、ともいれるかもしれない。 東京に帰りたい、こんな仕事がしたかったのではない、ここは違う、云々。 最近いろいろなことに対して、抗っていたよう…

hinata.k
5か月前
2

最後の日

先週末、『PAST LIVES』という映画を観に行ったんだけれど。 うーん、大人の恋愛。どうなんだろう?あれは大人の恋愛なのかな 誰にだって、忘れられない人とか、運命だっ…

hinata.k
5か月前
2

記念日を携帯が知らせてくれて

そんなときばかりうまく立ち回って。 誇張して言えば そんな感じだろう?君にしてみれば… ミスチルのなかで、3番目くらいに好きな歌。 ちょうど今みたいな、春先とか、…

hinata.k
6か月前
1

よく眠れますように

帰り道に、お花を買った。もうだいぶ短く切られてしまっていて、200円くらいで売られていた可愛らしいものを何本か。 お花を抱えて歩く帰り道はいつも以上にルンルンするの…

hinata.k
6か月前

『PERFECT DAYS』で描かれる日常と養老孟司の理想論

「この世にあるものに、『意味』を求めてはいけない」 今日、仕事のメールを確認しているときにふと目に留まった言葉だ。 Newspicksの記事で、養老孟子へのインタビューを…

hinata.k
6か月前
9
覚え書き

覚え書き

「いま思っていることを、言ってもいいかしら?わりに言いにくいことなんだけれど」
「君のことならどんなことでも、知りたいと思う」

「あなたが私について知っていると思っていることのほとんど全ては、私についてのただの断片的な記憶に過ぎないのよ」

「理解というものは、常に誤解の総体に過ぎない。そうだよね?」

「酒はやはり、対人酌すれば花開く、とゆくべきで
 この都会に花はないから、我々がてめえ自身の

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怠慢だろうか?

怠慢だろうか?

スーパーで売ってる水がなくなるとか、食料品や生活消耗品の買い占めとか、そういうのって本当に嫌い。
そのこと(買い占められて、必要なものが買えなくなること)自体が嫌いなのではなくて、そういう、買い占めをする人たち、まして「買っておいたほうがいいよ、備えておいたほうがいいよ」とか言ってくる人、本当にうんざりする。

買い占める、買い溜めるその自己中心的というべきか、そういう人間の嫌な部分が見えるような

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何者でもない何者かになりかけている

何者でもない何者かになりかけている

パワーをつけるためと、(どちらかといえばこっちが主な理由なんだけれど)今週末少し長く家を空けるので、傷みやすい野菜たちを使い切ってしまいたくて、スパイスカレーを作った。

自分ひとりのためなので、行程も調味料も適当に、自分好みになるように作った、それで結構美味しかった。(恋人や家族など、誰かのために、というか誰かに食べてもらうために作る料理では、いつもしないことをしてしまったりするべきことを忘れて

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思い出すこと

現状が、満ち足りていればいるほど、穏やかであればあるほど、

昔の、辛かった記憶や胸の痛む感覚が、そのふり幅と同じだけ愛おしくなる

ふとしたことで、思い出すものすべて
そこにあるのはどんなものでも、優しい気持ちで触れることができる

生きることはすなわち、思い出すことなのだ――
と、ミスタ・シェーファーも言っていた

才能を小刻みに消費しないために

才能を小刻みに消費しないために

最近まとまった文章を書いていないな、と思いながら
才能を小刻みに消費しないためさ、と自分に言い聞かせて過ごしてきた。
けれどなんとなく今日文章を書きたくて
どんなことを書こうかと思い(頭の中には常にいろんなことが浮かんでいる)、久しぶりに煙草を吸いながらゆっくり考えようと思ってベランダに出た。

火を点けて顔を上げると、向かいに建っているマンションで同じように、ベランダで煙草を吸っている人がいた。

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ナゴヤキネマ・ノイ

ナゴヤキネマ・ノイ

『悪は存在しない』を、観た。

ちょっと、どうしていいかわからない。
最後の最後に、でかい空気の塊を思いきり投げつけられたような感覚になった。受け止めきれなかった

なんだろう、決して深刻なものではないし、ヒューマンドラマというようなものでもないし、内容自体が重いものでもないんだけれど
本当にちょっとどうしていいかわからない。あのエンドを受け止めきれなかった、

どうしようか?と思ったが、ひとりで

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私の 「一行だけで。」

私の 「一行だけで。」

栄には、観覧車みたいなものが2つ、あって
今日知人と歩いていると、そのひとが
「最後に観覧車乗ったの、いつだろう?もうだいぶ昔だな…」
と、言った。

私は半年前くらいに、乗ったのが最後なんだけれど
いまそれを言うとややこしくなるなと思ったので、
特に何を考えるでもなくこう言った

「確かに、いつだろう?私もかなり前だな…
 乗った記憶はいくつか思い出せるけど、もうどれが最後なのかわからない。もう

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ひとつに収まる

ひとつに収まる

ある人は、
夫とはずっとうまくいってなくて、海きてストレス発散してる。じつは千葉に愛人がいて、たまに一緒にサーフィン行ってる。
とか。
またある人は、
息子と一緒に暮らせなくなってしまったんだけど、息子、スケボーするから。サーフィン行こうぜって言ったら、ついてきて来てくれるかな、、って。何か一緒に、繋がれるものが欲しくて。
とか。
またある人は、
大阪から、まだ小学生の子供がいるんやけど、どうして

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波待ちの時間

波待ちの時間

波乗りをする知人が、いつかの会話で
「最近海に行けていなくてしんどい、波待ちをしているあの禅の時間をいま喫緊に必要としている」
みたいなことを言っていた。

すごい。

私も同じく波乗りをするのだが、ボードの上に座って良い波を待つあの時間を、「禅」と言えるまでになっていない。

煩悩がありすぎる。

誰かと競うようなスポーツではなく、たとえばサーフィンやランニングなどのように、自分のペースで規則正

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そのままで

そのままで

柔軟に、しなやかでありたいと思う。
自分ではどうすることもできないことを、すべて受け入れたいと思う。

大事にすべきものを、大事にしたいと思う。
大事なひとに、あなたは私の大事なひとだと伝えたいと思う。
自分が抱えておきたいものを、抱えたまま、抱きしめたまま生きていたいと思う。
欲張りだろうか?

あなたよりも大きな愛はどこにもない

バランスとか均衡とか

バランスとか均衡とか

昔、意味がよくわからなかった歌、というのが結構あって、
特に車でよくかかっていたMDとかCDとか、親が好んで聴いていた歌とか、そういもの。
年齢を重ねていく中で、想定外の出来事に遭遇し、思いもよらぬ状況を乗り越え、まだ名前が付けられていないような感情を心に宿し、言葉に表すことが到底不可能な想いを抱いていくと、
心に小さな穴ができることが、たまにある。(それはもちろん大きな穴の場合もある)
そういっ

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抗うより受け入れるがやすし

抗うより受け入れるがやすし

あるいは、思考の放棄、ともいれるかもしれない。

東京に帰りたい、こんな仕事がしたかったのではない、ここは違う、云々。
最近いろいろなことに対して、抗っていたような気がする。

もちろん、東京に帰りたいという思いがあることは事実で、もっとすごい仕事(どうしても陳腐な言い方になってしまう)をしたい、もっと洗練された場所で洗練された人達と仕事がしたい。そう思っていることも事実ではあるんだけれど。

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最後の日

最後の日

先週末、『PAST LIVES』という映画を観に行ったんだけれど。

うーん、大人の恋愛。どうなんだろう?あれは大人の恋愛なのかな

誰にだって、忘れられない人とか、運命だったなあと思えるひとは、いるわけで。
いろいろな事情や、タイミングだったり、自分たちではどうしようもないことがあって、別れていくわけで。
どれだけ絶望的な朝を迎えても、涙が枯れるという文字通りにこれでもかというほど泣いても、どれ

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記念日を携帯が知らせてくれて

記念日を携帯が知らせてくれて

そんなときばかりうまく立ち回って。
誇張して言えば そんな感じだろう?君にしてみれば…

ミスチルのなかで、3番目くらいに好きな歌。
ちょうど今みたいな、春先とか、あるいは秋がはじまる頃とか、そんな時期に聴きたくなる。(ミスチルのだいたいの曲は、わたしはなんとなく秋に聴きたくなる)

歌詞1つ1つから感じられるもの(「記念日を携帯がいつも知らせてくれて、そんなときばかりうまく立ち回って」という状況

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よく眠れますように

よく眠れますように

帰り道に、お花を買った。もうだいぶ短く切られてしまっていて、200円くらいで売られていた可愛らしいものを何本か。
お花を抱えて歩く帰り道はいつも以上にルンルンするので、とてもよい。

マッシュルームとレタスのオリーブオイルサラダを作った。
きのこって本当に美味しい。
私は、自分にとって幸福度が高い食べ物を知っている。これって結構重要なことだと、最近思う。

今日は水曜日だけれど、お酒を飲んだ。(今

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『PERFECT DAYS』で描かれる日常と養老孟司の理想論

『PERFECT DAYS』で描かれる日常と養老孟司の理想論

「この世にあるものに、『意味』を求めてはいけない」
今日、仕事のメールを確認しているときにふと目に留まった言葉だ。
Newspicksの記事で、養老孟子へのインタビューを掲載したものだった。

働く意味とはなんだろう?
頑張る意味とは、一体何なのだろう。
最近このようなことを考えてしまうことが多く、割と長い期間気を病んでいた。

そのような状況で、冒頭にあげた言葉を目にしたとき、ここに自分のモヤモ

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