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#海での時間

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人気の記事一覧

タコよ、アボカドよ、君たちは最高! かもしれない。 【レシピ- 船厨】

 タコの素晴らしさについては、ことあるごとに触れてきました。思えば、本マガジン「船厨」の記事で初めて取り上げたのが「タコ飯」で、タコ好きの方々からたくさんの「スキ」を頂戴したのでした。編集部一同、たいそう嬉しくて、みんなでタコ躍りしたことが、昨日のことのように思い出されます。これは嘘です。  繰り返しますが、タコは美味い。タコは素晴らしい。昔は「外国人はタコを食べない。なぜなら、タコは悪魔の化身だから」という、まことしやかな言説を信じていたものですが、実際には一部の国を除く

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宙を飛ぶ魚が美味しい季節です。 【レシピ- 船厨】

 宙を飛ぶ魚がいます。そう、トビウオです。独特の形をした尾ビレで勢いをつけ、胸ビレを広げて飛行機のように水面を低く滑空します。なんと100メートル近く飛ぶものもいます。  この魚が空を飛ぶシーンは、ふだん、ヨットやボートに乗って外洋で遊んでいる人にとってはそれほど珍しい光景ではありません。ボートの横からいきなり姿を現したと思うと、けっこうな距離を飛んでいくものだから、ついつい歓声を上げつつ見とれてしまいます。静かにナイトクルーズを楽しんでいるとデッキにいきなりトビウオが飛び

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七つの海を支配する「ラム酒」の話。 【キャビンの棚】

 知り合いのヨットのキャビンの入り口に、こんな文言を書いたプレートが貼り付けてありました。  DO NOT DRINK from 7:59AM untill 8:00AM.  意味はわかりますか。一見すると、「アリに群がる象」の錯覚と同じく、「このヨットのオーナーはお酒が嫌いな下戸なのかな」と思ってしまいますが、二度見すると、禁酒の時間はわずか1分間。つまり、「いつでもお酒を飲んでいいよ」という意味なのです。  マリーナの船の上、それとも海辺のカフェのオープンテラスで。

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眠る魚と眠らない魚 【海の博物誌】

 世界の魚は約4万種類。日本近海にはそのうち2000種がいて、食用として市場に出るのは150種、商品として重視されているのは数十種にすぎません。魚好きの日本人といえども、実のところ、それほど多くの魚を知っているとはいえません。  さて、魚の分類は大変ややこしくて、一般に淡水魚1万種、海水魚3万種といわれます。では、サケ(鮭)、マス(鱒)、ウナギ(鰻)、ワカサギ(鰙)はどちら? となると諸説紛々。そのほかの分類法でもなかなかスッキリとはいきません。  そんな魚の分類方の一つ

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夢を抱きながら続く、釣りのある生活。 【社員紹介- 私が海を愛する理由】

 「海を愛する理由ですか? う〜ん、そうですねえ、カッコいい大きな魚が泳いでいるから、ですかね」  ちょっと考えてから、そして笑いながら、そう教えてくれた星野茂さんは、正真正銘の釣り好きです。実のところ、海でも湖でも、ただの水たまりでさえも、魚が居ればそこを愛する。実際にお話を聞いていると「釣りを中心に人生が回っているのか」という気にさせられます。  カッコいい大きな魚が泳いでいる、愛する海で釣った魚の写真を見せてくれました。  「西表島(沖縄県八重山列島)で釣ったGT

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海散歩 『茅ヶ崎』

少し 歩きましょう・・・ 「あっ!仁井網さん・・・」 さあ 帰りましょうか・・・ その前に 歩道橋から 2024年6月22日 土曜日 スマホでの撮影 海では知らない人同士 あいさつをしたり  お話をするときもあります もちろん ひとり 海をながめるのも いいですね せわしなさをわすれて のんびり 『ちがさきさんぽ』  #この街がすき

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クジラがやってきました。 【Tadamiの絵日記(風)】

 6月に入ってから、相模湾にクジラの群れがやってきたと知らせがありました。マッコウクジラの群れのようです。海の上を漂っていると、四方から潮を噴き上げる音が聞こえてきて、目を向けるとクジラの背中が見えます。自然を感じます。海にいられることの歓びを感じます。  クジラに近づいてみたくもなりますが、海の上ではボートとクジラの衝突事故も見受けられます。高速走行は厳禁。もしもクジラを見かけたら、速度を落としてクジラが通る道を作ってあげましょう。傷つけたくはありません。クジラにも我が身に

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日本中で大人気の海藻、石垣島のモズク養殖。

 沖縄県八重山列島の石垣島。その中心地ともいえる石垣漁港(新川漁港)から出港し、〈第三百波丸〉は西方16kmほど、小浜島の沖合に設置されたモズクの養殖場へと船を走らせます。  この日はモズクの収穫が行われました。石垣島では、モズクの収穫も大詰めを迎え、4月には全作業が終了します。  今や日本のどこに行ってもモズクは手に入ります。スーパーなどでもパックに入ったモズク酢は定番の人気商品です。また、近頃は酢の物ではない生のモズクも通販で手に入るようになりました。消費者である我々

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それでも人の力は欠かせません。 【海の道具】

 自動でボートの操舵をしてくれるオートパイロットというと、何やら電子機器の粋を集めた精密機械を想像してしまいますが、ボートの場合、それほどのことでもありません。もちろん、最先端では、GPS機能と連動し、モニターの地図画面上で行きたい場所を指示でき、転舵するポイントを何カ所も登録でき、しかも転舵ポイントは自動で大回りしながらスムーズに走り抜けるなんてこともできるのですが、簡易なものはコンパスと組み合わせて、向かいたい方向に自動で舵を操作するだけといったものもあるのです。  ボ

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風をはらんだ帆の快味「トム・コリンズ」 【レシピ- 船厨】

 きりっとしたジンベースのカクテルは夏の海に合いますね。帰港後、クラブハウスのカウンターで仲間と釣り逃がした魚について法螺を吹きながらやる酒にもぴったりです。といっても、我が国のマリーナにはバーが皆無といってよく、実はヨットクラブ、マリンクラブの機能を大いに低下させている気もする、というのは冗談でありますが、実際のところ、車でやってきて日帰りで帰るオーナーさん達には不要ですね。  さて、海辺で飲むドリンクについては、ヘミングウェイに学ぶのが間違いありません。彼が愛したカクテ

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ある日、梅雨明け間近の海で見てきたもの。 【Column- 潮気、のようなもの】

 相変わらず海に出ています。拙子のフネは神奈川県の真鶴というところに置いてあります。レンタルボートに比べるとそれなりにコストは嵩みますが、それでも好きなときに海に出られるというのはいいものです。  この日は、強い雨が降った翌日で、ナブラでも探しに行こうかなと、ほぼ西隣の町・熱海に住むカメラマンの師匠に声を掛けて、一緒にフネを出しました。師匠は桁外れの海好きで、自分でも沼津に小さなフネを持っているのですが、時間さえ合えば真鶴まで来てくれます。相当の海好きです。とにかく、ン年以上

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座右に置きたい「心の海ガイド」 【キャビンの棚】

 とある遊園地に海賊船を模した遊覧船があって、その船長さんは、なんとモデルさんかと思われる見目麗しい若い女性でした。4本線の肩章が付いた真っ白い船長服に身を包み、操舵室では背筋を伸ばしてラットを握り「よーそろー」とは言いませんでしたが、周囲の安全確認をする際には、かかとを浮かしてつま先立ちする所作がなんとも健気に見えました。  といっても、その遊覧船は大柄ながら総トン数19トン以下にあつらえた、ディーゼルエンジンで動く実際の船です。船長はもちろん小型船舶操縦免許が必要です。

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絵本とピアノの自然讃歌 【キャビンの棚】

 これまで本欄で何度か取り上げた、絵本作家のロバート・マックロスキー。その代表作のひとつに「すばらしいとき」という絵本があります。  アメリカのメイン州の小島ですごす家族の一夏の経験を描写した作品ですが、海や自然、そして家族を愛する者にとってはたまらない内容です。  マニアックといえば、確かにそうなんですが、海系物書きのグループの中に、同じくロバート・マックロスキーを愛するお方がおりまして、絵本の話で盛り上がったことがあります。そして、この絵本にぴったりの音楽があると勧めて

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7月の壁紙- 沖縄県(日本) 【海の壁紙】

 美しい海が取り巻く沖縄県。ここは本島の東側、与勝半島の沖合に浮かぶ無人島のビーチです。シュノーケリングセットやバーベキューセットをジェットボートに積み込んでやってきて、南国の海を満喫します。  日本は北の端から南の端まで約3,000km。亜寒帯から熱帯までの様々な気候があり、海もそれぞれ特色のある表情を見せてくれます。素晴らしいですね。  なお、日本の最南端は沖縄ではなく、実は東京都の沖ノ鳥島(小笠原村)、というのは豆知識。沖縄は亜熱帯、沖ノ鳥島は熱帯に属します。緯度は北緯

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来る朝ごとの論争とシラスチーズトースト 【レシピ- 船厨】

 「よくもまあ朝からそんなに食べられるね」  これまで朝飯のたびに拙子がよく投げかけられてきた台詞です。よく言われるということは、よその人は朝飯をそんなに食べないってことなのでしょうか。  でもちょっと待ってください。例えば、朝の7時に朝食をとったとします。そして5時間後の正午に昼食をとります。さらに7時間後の19時に夕食をとります。そして朝食は再び7時。そうなんです。12時間後です。  朝食とは、三度の飯の中でも前回の食事から最も時間が経ってからの食事なのです。といったっ

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ときどき私たちを導いてくれる小さな光の話。 【Coumun- 潮気、のようなもの。】

 読者の方の中には4月に生活環境が大きく変わった方々もいることだろう。月が変わって5月病に悩まされている人もいるかもしれない。新しい環境の中で、生活をスタートさせるのはなかなか大変なことだと思う。  この激動の世の中を航海するためには何が必要か。「風任せ」という考え方も素敵な気がするが、少しばかり無謀な気もする。人生にGPSのような便利なものは存在しない。しかし、我らの行くべき道を指し示す様々なシグナルは常に発せられている。テレビやラジオから流れる誰かのコメントかもしれない

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強い絆で結ばれ生まれたボートの素材 【海の道具】

 小型ボートのハル(艇体)の素材として、最もポピュラーなのはFRPでしょう。日本語で言えば、繊維強化プラスチック。ボートの場合で言えば、ガラス繊維と樹脂を複合的に組み合わせた素材で、繊維の破断に対する強さと樹脂の強度、加えて成型のしやすさがボートのハルの素材として最適なのでしょう。  というわけで、今回は道具ではなく“材料”のお話です。  波のある時にボートを出すとよく判るのですが、水の上で跳ねると着水時、いかに水が固いかを実感することになります。その時の音と衝撃は、ボート

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惜しみなく手間を掛けて育つ、鹿児島のカンパチ。 【ニッポンの魚獲り】

 鹿児島県は養殖が盛んで、なかでもブリとカンパチはともに日本一の水揚げ量を誇っています。  その鹿児島のブリといえば、県の北西部に位置する長島町が有名です。長島町は九州本土と橋で繋がる長島本島を中心に、伊唐島、諸浦島、獅子島など23もの島々から成ります。天草と九州本土に囲まれた、それらの陸地が作りだす速い潮と、年間を通して変化の少ない海水温は、この海域を、ブリをはじめとする活魚の優れた養殖場に育ててきました。  一方のカンパチは、県南東部の大隅地区が有名です。こちらは外海に

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愛しのねこまんま。【レシピ- 船厨】

 時代小説に出てくる食事のシーンに興味を持たれる方は少なくないと思います。たとえば池波正太郎の人気シリーズ小説「鬼平犯科帳」や「仕掛人・藤枝梅安」「剣客商売」などは、季節に合った江戸の料理の数々~料亭の料理から庶民の食卓まで~が登場し、食いしん坊の読者を大いに楽しませてくれます。  たまたま書店で手に取った山本一力の「銀しゃり」もそうでした。タイトルから想像できるとおり、江戸は深川の寿司職人を主人公とした小説なのですが、登場する料理や飯の食べ方一つ一つがとても興味深いのです。

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「至高の銀杯」のお値段 【海の博物誌】

 どんなレースでもスピードを競い、順位を争うこと自体が楽しいものですが、勝者に与えられる賞もまた華やかなムードを盛り上げる要素の一つです。  数あるヨットレースの中でも世界最高峰のヨットレースとして知られるアメリカズ・カップ・ヨットレースは、1851年に始まりました。その歴史の中で、レースのレギュレーションや使用するレース艇は、時代とともに見違える変化を遂げていますが、そのなかで変わらないものもあります。それが勝者に与えられる賞典です。  それは、高さ70センチ、重さ4キ

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