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社会

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2023年1月の記事一覧

愛なき列島

愛なき列島

この文章は、ぼんやりとしたアイデアの状態で書き出すことが多くて、結論はおおよそ決まっていても、細部はあいまいなままで書き出すことも多い。

なので、むだ話が脱線して結論にたどり着けない場合や、思っていたのとぜんぜんちがう結論にたどり着いてしまうこともよくある。昨日の記事などは典型で、そもそも

ということを書くつもりで、実際に書き始めてみたら

という結論になってしまったなので

と書いた後で困っ

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知らなくていいテクノロジーと知らなければ始まらないテクノロジーのちがい

知らなくていいテクノロジーと知らなければ始まらないテクノロジーのちがい

いまや新しいテクノロジーやサービスが次々に出てくる時代になったが、その中には知らなくても特に困らないものと、知らなければ始まらないものがあると思える。

とはいえ、なんにしてもやってみないとどちらかわからないので、まずは「やる一択」なんだけど、そのうえで、2つに分かれるような気がするのである。

ここ数年の僕の体験から言えば、noteはやってよかったけど、Twitterはやらなくてもよかったな、と

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ひとは「一生もの」という言葉に弱い

ひとは「一生もの」という言葉に弱い

ひとは「一生もの」という言葉に弱い。一生ものとは、コトバンクによれば、

ということだそうだ。少々高くてもいいものを買って長く使おうという考え方自体は悪くなく、サステナブルで今に合ったライフスタイルだといえるだろう。

読者の物欲が解消されるブログ

出版社アスキーのウェブサイトに「T教授の「戦略的衝動買い」」というブログがあるのだが、テック系のガジェットを買いまくる大学教授の日々がつづられている

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やはり人生はゲームだと思う

やはり人生はゲームだと思う

人生はゲームだと思うのがいいような気がする。ほんとうはゲームでは片付かないことも多いのだが、人が生きていくうえではどうしても

に焦点が当たりがちだ。それがムダな軋轢や感情論を生み、解決できるものも解決できなくなってしまうことが多いので、ここはひとつ

という風に割り切ってみるのも手なのではないか。

感情論を避けられる

ゲームだとわりきることの利点は、必要以上に感情的にならないで済むということ

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すべては色、金、名誉が原因

すべては色、金、名誉が原因

精神科医の人の書いたおもしろい記事があったので、今日はそれをネタにしていみたい。これです。

実例として取り上げられている統合失調症の患者「ある40代の英語教師」の描写が興味深かった。

すべては色、金、名誉が原因

著者の意見をかみくだいてまとめれば、人が犯罪に走る理由は、基本的に

のいずれかなのだそうだ。たとえば、

などなど。前者はカネで、後者はイロが原因だ。

色、金、名誉ではない

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3万円=300万円の世界

3万円=300万円の世界

お金について最近思っていることを書いてみたい。

1ワードあたり何円の世界

ぼくは翻訳の仕事をやっているので、基本的には「1ワードあたり何円」という意識で仕事をする。そうすると、パン1個買っても、本一冊買っても、なににお金を使っても、

と思う癖がついた。たえずそういう物差しでものごとを測っているので、ムダなお金は使わない。

3万円=300万円の世界

一方で、ここ3年ほど人間関係にめまぐまれ

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弱音はちょっと出す

弱音はちょっと出す

『もののけ姫』のなかで、エボシがアシタカに

というシーンがあるが、これは

ということだろう。似たような言葉としては

とか

などもあるが、こういうことを言われるとなぜかみんな納得してしまう。

ほかにも

とか、一昔前なら

とか、旧日本軍の

などなどいろいろあるが、おおむね似たりよったりで、「つらいときにつらいと言わない」ことは、地球規模で推奨されている。

ハードボイルド小説は基本的に

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高校時代に読んだマンガに人生を支配される

高校時代に読んだマンガに人生を支配される

いま読んだ本が、いますぐに身になるということは、ほんとうはない。血肉になるのは10年も20年も経ってからである。

それはわかっているつもりなのだが、そうはいっても、思春期に呼んだマンガにどれほど影響を受けているのかをいまごろになって思い知らされると、おそろしい気がしている。まるで操り人形だ。

高校時代に読んだマンガ

以前にも書いたことがあるが、ぼくが一番影響を受けた漫画家は小学館の「少年サン

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人の役に立っている人は生活に困らない

人の役に立っている人は生活に困らない

たぶん、この世の中というのは、人の役に立っている人は、なんだかんだいって生活に困らないようなつくりになっているのではないだろうか。世の中にはそういう法則があるのではないか。

しかし、これまでは例外もあると思っていて、その証拠が自分だと思い込んでいた。ぼくは人の役に立っていないにもかかわらず、悩みもなく、生活苦もなく、楽しく暮らしている。

知らないうちに役に立っている

しかし、最近になって、

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旅とは「去る」ことではないか

旅とは「去る」ことではないか

漂泊の思い

『奥の細道』の中で、たしか芭蕉は「漂泊の思ひやまず」と言っていたはずだ。現代語に訳せば「旅に出たい気持ちをおさえらえない」という意味だろう。

旅に出たい気持ちを抑えられない人は現代にもたくさんいるにちがいない。そういう人は芭蕉の気持ちがしっくりくるのかもしれないのだが、ぼくはまったくわからない。それどころか今けっこう迷惑している。

旅の好きな人に迷惑しているのではなく、やむをえず

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ギリギリにならないと準備しない

ギリギリにならないと準備しない

だれでも毎日やっている移動と、たまにしかやらない移動がある。そして前者の代表は、通勤である。

日常の移動

やりなれた移動にはムダがない。電車通勤の人なら、通いなれた路線で乗り間違えたり迷ったりすることはまずないし、服装や、所持品もだいたい決まっているので、手間取ったり、忘れ物をすることもない。

前の日からあれこれ心配したり、緊張したりすることもなく、なにも考えずに会社までの往復をソツなくこな

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「どこに住むか」より、順応力がポイント

「どこに住むか」より、順応力がポイント

家族がよく買ってくるシナモンロールがあるのだが、これがマズい。

買ってくるのではなくて、もしかしたらもらい物かもしれないが、かなりの高級感がある。シナモンロールときくと思う浮かべるのは1個1個の菓子パンのうえにシナモンが垂らしてあるようなモノだと思うが、そういうのではなく、ロールケーキのような棒状になっている。

名前はシナモンロールではなく、わけのわからない外国語の名前がついているのだが、包み

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伝わらないときは言いつのらない

伝わらないときは言いつのらない

昨晩、ひさしぶりに「混雑している居酒屋」に行った。ひさしぶりというより、ひっっっっっさしぶりである。

ぼくが、ごった返している居酒屋に立ち入らなくなったのは2020年からで、もちろん「例のアレ」があったからだ。2019年を最後に、ごった返している飲み屋には入っていない。

昨晩行ったのははじめての店なんだけど、2019年までよく行っていた池袋の「24時間居酒屋 大都会」と似た雰囲気の店だった。

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なぜ『そして人生はつづく』のか

なぜ『そして人生はつづく』のか

『そして人生はつづく』というタイトルのイラン映画があるんだけど、これは1990年にイラン北西部で起きた大地震(ルードバール地震)を題材に撮った作品だ。

ルードバール地震では約4万人が死亡したといわれるが、被害者数を日本の震災と比較することはもちろん意味がない。亡くなった方一人一人に人生があり、生活があったのだから、被害者は「数」ではない。

とはいえ、それはイランも同じことなので、そうかんがてみ

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