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かったぱしから読書生活

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大学卒業以来、ずっと出版業界。本が好きで、ずっとこの世界で暮らしている。読書はフィクション派。ファンタジー好きなれど、時代物、ミステリー、純文学、何でも来いで、ひたすら濫読。読書… もっと読む
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2023年4月の記事一覧

雑誌「養豚界」5月カレンダー📅

雑誌「養豚界」5月カレンダー📅

雑誌「養豚界」2023年カレンダー5月のマドンナはタローファームの佐野香織さんの涼やかな笑顔と、切れ長の目の子豚くん。5月号の特集は「梅雨前からはじめる夏場対策 後編」。

ヨシタケシンスケ「あるかしら書店』は本への最高の応援歌

ヨシタケシンスケ「あるかしら書店』は本への最高の応援歌

ヨシタケシンスケの読書その第3弾。『あるかしら書店』(ポプラ社)。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4591154440/
 リアル書店の閉店や読書時間の減少など「本」というメディアの衰退を憂うマスコミ記事は多い。そして何とかリアル書店の現状を打開したいという声が引きも切らない。自分としては『社会から必要とされなくなった機能なら無くなっても止むを得ないだろう

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ヨシタケシンスケ『このあとどうしちゃおう』は高齢者に読んで欲しい

ヨシタケシンスケ『このあとどうしちゃおう』は高齢者に読んで欲しい

ヨシタケシンスケの読書その第2弾。『このあとどうしちゃおう』(ブロンズ新社)。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4893096176/
 亡くなった祖父のノートを見つけた孫の男の子。そこには祖父が思い描く死後の世界が綴られていた(大人が読みやすいように総ひらがなを漢字混じりにした)。
①この後の予定(魂の離脱→天国→生まれ変わりセンター)
②天国に行くときの

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ヨシタケシンスケ「りんごかもしれない」(ブロンズ新社)🍎

ヨシタケシンスケ「りんごかもしれない」(ブロンズ新社)🍎

ここのところずっと電子書籍ばかり読んでいて、紙の本を持っていても電子版を買っていた。しかし久しぶりに紙の本を手にした。それはヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)の評判を聞きつけたから。さすがに絵本は電子書籍で読む気はしない。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4893095625/
 読んでみた。すっごく面白い。りんご🍎の存在ひとつで、こん

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原恭久「キングダム64」桓騎vs.李牧、決着は近い

原恭久「キングダム64」桓騎vs.李牧、決着は近い

原恭久「キングダム64」。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BX23RBHT/
 桓騎vs.李牧。ついに激突。結論は出ない。しかし答えは近い。用意周到に張った謀略の陥穽。お互いにそこをかい潜って、遂に直接の干戈を交える。
 桓騎率いる14万の秦軍を圧倒して包囲した趙の李牧軍31万。活路を見出して宜安城を落とした飛信隊と楽毅軍。変則陣形

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白川密成「空海さんの言葉 心がフッと軽くなる49の智恵」

白川密成「空海さんの言葉 心がフッと軽くなる49の智恵」

白川密成「空海さんの言葉 心がフッと軽くなる49の智恵」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1ZDZ711/
 愛媛県今治市にある高野山真言宗「栄福寺」は、四国八十八箇所第57番札所の名刹。著者(45歳)は書店員としてはたらいた後に、24歳にして住職に就任。その後も『ほぼ日刊イトイ新聞』に7年間に渡って連載し、多数の著書を刊行している。

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夢枕獏「黄金宮I」

夢枕獏「黄金宮I」

夢枕獏「黄金宮I」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1Z9ZT4R/
 槍を持ったアフリカ人の戦士が、白昼の新宿で中年男を刺し殺した事件。しかしこれは序章だった。犯人は逃走して、第二、第三の事件を起こしている。殺された人たちは、いずれもアフリカ帰り。しかも黄金造りの、陽根を勃起させた仏像を持っていた。この仏像を巡って、凄惨な事件が連続

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香納諒一「孤独なき地 K・S・P 警視庁歌舞伎町特別分署」

香納諒一「孤独なき地 K・S・P 警視庁歌舞伎町特別分署」

香納諒一「孤独なき地 K・S・P 警視庁歌舞伎町特別分署」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1YM4XR8/
 タイトルがK・S・P(警視庁歌舞伎町特別分署)である。日本一危ない街で繰り広げられる、チャイニーズマフィアvs.暴力団vs.警察の三つ巴の抗争と駆け引き。登場人物もまことに多い。冒頭に、新署長の深沢が赴任の朝、署の正面玄関前

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大沢在昌「ライアー」

大沢在昌「ライアー」

大沢在昌「ライアー」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1YN3556/
 貞淑な妻であり、情愛深い母である神村奈々。しかし「消費情報研究所」に勤める彼女には、もう一つの顔があった。それは「委員会」という名の秘密国家機関からの暗殺命令の請負人だった。平穏だった奈々の日常生活は、大学教授である夫・洋佑の変死から一変した。夫の死因に納得がい

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山本真司「忙しすぎるリーダーの9割が知らない チームを動かすすごい仕組み」(PHP研究所)

山本真司「忙しすぎるリーダーの9割が知らない チームを動かすすごい仕組み」(PHP研究所)

山本真司「忙しすぎるリーダーの9割が知らない チームを動かすすごい仕組み」(PHP研究所)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BXKFZT76/
 本書の著者は銀行員を経て、アメリカ留学。そしていくつかの経営コンサルタントの経験を経て、今は立命館大学で経営学の教鞭を取っている。輝かしいエリート街道を歩んでいる。とにかくよく勉強して努力している。だから

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アスリートキャリアセンター「新しい部活のつくり方」

アスリートキャリアセンター「新しい部活のつくり方」

アスリートキャリアセンター「新しい部活のつくり方」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BZW8YSD8/

 この本が書かれた理由は、2023年度から全国の公立中学校で始まる「部活動の地域移行」である。部活動の顧問は教員によって担われている。その教員は授業以外にも採点や教材作りなど様々な業務を抱えている。しかし運動部の練習は毎日の放課後

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