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ロジカルシンキングとは何か?──波頭亮『思考・論理・分析─「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践─』の要約を通してロジカルシンキングの構造を明示する
はじめに「論理的に考えるとは、どういうことか?」──この問いは、”論理的思考力”や”ロジカルシンキング”といった能力が広く求められている現在だからこそ、切実に問われている問いである。また能力として求められているという以上に、「自らの生き方を選択する」という意味での”自由”を獲得するために、つまり日常生活で適切な判断を行い続けるために論理的思考は必要となる。「論理的に考えること」は、21世紀を生きる
もっとみる企業活動において”コミュニケーション”とは何を意味するか?
はじめに企業活動におけるコミュニケーションの重要性
コミュニケーションは、企業経営が成功するために必要不可欠な要素です。ビジネスの環境が日々複雑化しており情報が瞬時に、また全方位に拡散する時代において、企業内外のステークホルダーと効果的にコミュニケーションを行うことは企業が競争力を維持、さらに高めるために必須の活動と言えるでしょう。
本稿の目的と対象読者
本記事は企業のリーダーやマネジメント
人生の複雑さと単調さ:橘玲「人生設計(Life Planning)」『知的幸福の技術』より
「自由な人生」を人は望むが、その「自由」でさえも多くのものに依存して初めて獲得されるものであるだろう。とりわけ、経済的な自由の獲得——経済的な基盤の確保は、日々の積み重ねによって得られるものだ。つまり、制限なしの自由などありえない。
だが、「日々の積み重ね」という「正論」の有する単調さを、真正な態度では受け入れがたい。というのも、その単調さには「変わらない日々の繰り返し」という要素(エレメント)
ストレングス・ファインダーやってみた──弱点克服ではなく、「強み」をのばすために
「弱点を直すことを中心に回っている世界で生きることには、もううんざりしていた」(5頁)。
本書冒頭に、筆者(トム・ラス)の率直な心情が吐露されています。
学校教育をはじめとして、現代社会の人物評価の多くは人の短所に焦点をあてますよね。この「弱点克服」へと方向づけられた評価体系に対する懐疑的精神が、本書全体を貫いているのです。
自分の才能(元来の資質)にエネルギーを注ぐことがその人特有の「強み
まず「イシュー」から始めよ
私たちは日々暮らす中で、様々な「問題(イシュー)」に直面します。けれども、それらすべての問題が等価値ということはないでしょう。取り組むべき問題に取り組み、あまりバリュー(価値)のない問題は避けるべきなのです。
本記事では、ほんとうに取り組むべき問題をどのように見極めればいいかを安宅和人著『イシューからはじめよ』を通して考えていきます。もう既に多くの丁寧な要約がnoteやYouTubeに上がってい
ブランド・エクステンション 既存のブランドを生かして新商品を投入する
「あれっ?また新商品出てる!」。コンビニやスーパーでは、頻繁に新商品が投入されていることを僕たちは日々実感します。
このような現状ですから、そのつど新しいブランドを1から立ち上げて市場に投入することは手間がかかることだと了解するのはたやすいでしょう。したがって、既に確立されたブランド名をそのまま使用して、新しい製品やサービスを市場に導入するブランド・エクステンション(brand extensio
「ブランド」の力 ブランド構築と消費者心理
どーも、うぇいです。みなさんは、好きなブランドはありますか? 僕はアディダスが好きです。
自分が購入したい商品の中に好きなブランドがあると、優先的にそのブランドの商品を手に取ってしまう、そんなことがあると思います。
本記事は、僕たちの購買行動に密接に結びついているブランドについて、考えていきたいと思います。青木幸弘「ブランド構築と消費者心理」、杉本徹雄編『マーケティングと広告の心理学』、朝倉書