うぇい@哲学

哲学を学んでいます。ハイデガーが好き。 アイコンのキャラクターは、マスコットのうぇいく…

うぇい@哲学

哲学を学んでいます。ハイデガーが好き。 アイコンのキャラクターは、マスコットのうぇいくんです。記事の内容は、哲学、心理学・脳神経科学、経営学等、多岐にわたります。 YouTube→投稿予定  Twitter→https://twitter.com/wayundweg

マガジン

  • 宣伝

    主にネット活動の宣伝

  • Twitterまとめ

  • 比較的「役に立つ」記事

    僕の記事にしてはまぁまぁ実践的な、役に立ちそうな知識を提供しています。

  • うぇいの哲学

    哲学みがある記事のまとめ

  • ビジネス、経済学、経営学

    ビジネスや経済に関する記事

最近の記事

  • 固定された記事

「人生に意味があるのか」という問いに向き合うための、2つのアプローチ

記事の要約 人生の意味について、どのように考えるべきなのでしょうか。究極的には「個人の人生の意味」が問題になってくるのでしょうけど、まずは「一般的に生きる」ということがどういう事態なのかを考えることから始めようと思います。なぜなら、私たちはさしあたり他の人と同じように生きているからです。一般的な生について考えた後で、「自分の人生の意味」にアプローチしたほうがよいでしょう。 そもそも、人生の意味を問うてしまったのはなぜなのでしょうか。現代日本の構造上、人生の意味を考えざるを

    • 行動経済学とは?その概要と、行動経済学を学びたい人のためのオススメ書籍を紹介!

      本記事を読まれている方は、「行動経済学」に興味のある方なのだと思います。(少なくとも「行動経済学」とタイトルづけされた記事に訪れているので。) ここでの目的は、みなさんに行動経済学のおすすめ書籍を紹介することと、行動経済学が複数の学問領域が交差する学際的領域であるという特徴に由来する学習アプローチの多様さを示すことです。 そもそも行動経済学とは何か?行動経済学(behavioral economics)とは、人間の意思決定を前提にした経済学です。より平易に言い換えれば、心

      • 【2024年1月】オススメ書籍31選!プラトンからプロダクトマネジメントまで

        今年からX(Twitter)で毎日オススメの本を紹介しているので、その紹介文を以下に整理し引用します。目次が紹介対象の本の一覧となっているので、ぜひ気になった本があれば読んでみてください。 今回紹介するいくつかの書籍はKindleやAmazonオーディブルに対応しています。個人的にAmazonオーディブルは激しくオススメのサービスなので、ぜひそちらもチェックしてみてください↓ ①Thomas Kranz『サイバーセキュリティの教科書』Smoky・IPUSIRON訳、マイナ

        • Amazonオーディブルとは?読書好きに超オススメなサービスである理由を解説

          「本がない人生なんて考えられない」といった読書好きの皆さん、こんにちは。今回はそんな皆さんにもっと本に触れられる時間を増やせるサービスをご紹介します。 そのサービスとは本記事のタイトルにある通り、Amazonが提供する「Audible(オーディブル)」です。 ご存知かもしれませんが、「オーディブル」とはナレーターが読み上げたコンテンツを耳からラジオ的な感覚で楽しめるサービスです。 そんなAmazonオーディブルを私は3年ほど愛用しているので、今回はその魅力を皆さんにお伝

        • 固定された記事

        「人生に意味があるのか」という問いに向き合うための、2つのアプローチ

        マガジン

        • 宣伝
          うぇい@哲学
        • Twitterまとめ
          うぇい@哲学
        • 比較的「役に立つ」記事
          うぇい@哲学
        • うぇいの哲学
          うぇい@哲学
        • ビジネス、経済学、経営学
          うぇい@哲学
        • エッセイ、雑談
          うぇい@哲学

        記事

          【哲学】「役に立つ」とは結局、どのような意味なのだろうか?

          そもそも「役に立つ」とはどういうことか?「役に立つ」という言葉は日常生活において頻繁に使用される。「この留め具は役に立つ」「この組織では役立たずはいらない」「いまは意味がわからないかもしれないけど、長期的には役に立つよ」といったように。 そのように多用される「役に立つ」概念だが、そもそも「役に立つ」とは何だろうか。この語が使用される文脈や背景を改めて考えてみると、実は話者によって「役に立つ」概念に持たせている意味合いが異なるように思われるのだ。 「役に立つとはどういうこ

          【哲学】「役に立つ」とは結局、どのような意味なのだろうか?

          安達裕哉『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』というビジネス書がとてもオススメという話

          「仕事ができる」とはどういうことか?仕事ができるようになるにはどうしたらよいか?「最初に案を出せる人になること」である──このように、仕事に関する鋭い問いと答えが端的にまとまっているのが本記事で紹介する安達裕哉著『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』である。 「成果が出せる」、「仕事が速い」、「信頼されている」などといったように、いわゆる”仕事ができる人”には共通の特徴があるが、その特徴と行動の仕方を、暗黙知とされているところも含めて「論理的かつ実践的な形式

          安達裕哉『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』というビジネス書がとてもオススメという話

          新曜社の「ワードマップ」というシリーズがかなりオススメという話

          ワードマップシリーズを読むべき人ちょっと興味がある分野があるけど、難しそうな分野だからハードルが高い 専門用語を単語帳のような簡素な解説ではなく文章として解説してほし レポートをまとめる際に便利な、参照しやすい本を見つけたい 以上のような悩み・要望を持つ方には、 新曜社の「ワードマップ」というシリーズがかなりオススメです。 ワードマップシリーズとは?ワードマップシリーズは、大学で講義を受けたり、〇〇新書の入門書を読んでちょっとだけ知識はあったりする人が「この分野をも

          新曜社の「ワードマップ」というシリーズがかなりオススメという話

          理解するとはどういうことか?対象の本質を知識として理解することと、対象の本質を体験を通じて理解することの差異の考察

          「私」や「読者のあなた」という「主体」が、言語(論理的推論)を通して「何か(対象)」を理解することと、感覚器官(感官)や体験を通じて「何か(対象)」を理解することの違いについて、簡単な考察を行うこととしよう。 対象を理解するとは、対象との距離を縮めることである人が何かを理解するということを、一体どのように理解すればよいだろうか? 端的に言えば、何かを理解するとは、その何かとの「距離が近くなること(距離を取り去ること)」である。 どういうことか。外国語学習を例に考えよう。

          理解するとはどういうことか?対象の本質を知識として理解することと、対象の本質を体験を通じて理解することの差異の考察

          【FAQ】哲学とは何か?その内容と有用性の整理──哲学科出身者に捧ぐトークスクリプト

          哲学好きな人で、哲学を知らない人からよく聞かれる質問に対しての切り返しフレーズをまとめました(随時更新)。 質問:哲学って何するの?切り返しフレーズ※まじで1ミリも哲学知らない人向け 「ソクラテスとかニーチェとか聞いたことあるかもだけど、そういう哲学者って呼ばれている人たちの本を頑張って読むってことかな。オレは〇〇(例:ハイデガー)って人が専門だから△△語(例:ドイツ語)で読んだりもするよ。あと、最近だとAIが人類に与える影響とか、環境問題とか、人間の意識って何?とか、そ

          【FAQ】哲学とは何か?その内容と有用性の整理──哲学科出身者に捧ぐトークスクリプト

          QRコードと哲学的ゾンビ:医療システムの合理化と人間のモノ化

          極端にスムーズな健康診断の現場最近受けた健康診断は驚くほどスムーズに進行した。その妙な効率性が気になり、この記事を書くことにした。私の所持している保険証にはQRコードがついており、それを各診断を受ける前にバーコードリーダーに読み取らせることでその診断を受けたことが記録される。まるでゲームのセーブポイントを辿っているかのようだ。 振り返ってみれば、その健康診断はWebサイトでの申込から「お疲れ様でした」と言われて岐路につくまでの間、徹頭徹尾”合理的”であった。ここで言う合理的

          QRコードと哲学的ゾンビ:医療システムの合理化と人間のモノ化

          ロジカルシンキングとは何か?──波頭亮『思考・論理・分析─「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践─』の要約を通してロジカルシンキングの構造を明示する

          はじめに「論理的に考えるとは、どういうことか?」──この問いは、”論理的思考力”や”ロジカルシンキング”といった能力が広く求められている現在だからこそ、切実に問われている問いである。また能力として求められているという以上に、「自らの生き方を選択する」という意味での”自由”を獲得するために、つまり日常生活で適切な判断を行い続けるために論理的思考は必要となる。「論理的に考えること」は、21世紀を生きる我々にとって基礎的かつ実践的な関心のもと要請されている態度であると言ってよいだろ

          ロジカルシンキングとは何か?──波頭亮『思考・論理・分析─「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践─』の要約を通してロジカルシンキングの構造を明示する

          ”難しい”とはどういうことか?認知科学、市場経済、教育など多様な視点から考察

          はじめに:そもそも「難しさ」とは何を意味するか?素朴な問い:「難しい」とはどういうことか? 日常生活で「難しい」と感じるタイミングは皆さんもよくあるのではないでしょうか。「難しさ」を感じる事柄は人によって様々であり、例えば数学の問題が解けない時であったり、新しいスキルを習得しようとした時、あるいは人間関係の摩擦に直面した時など多岐にわたります。 しかし改めて考えてみるとこの「難しい」とは一体何でしょうか。 この語は様々な文脈で使用されるため、日常的に利用される用語なのに

          ”難しい”とはどういうことか?認知科学、市場経済、教育など多様な視点から考察

          企業活動において”コミュニケーション”とは何を意味するか?

          はじめに企業活動におけるコミュニケーションの重要性 コミュニケーションは、企業経営が成功するために必要不可欠な要素です。ビジネスの環境が日々複雑化しており情報が瞬時に、また全方位に拡散する時代において、企業内外のステークホルダーと効果的にコミュニケーションを行うことは企業が競争力を維持、さらに高めるために必須の活動と言えるでしょう。 本稿の目的と対象読者 本記事は企業のリーダーやマネジメント層といった組織の中上位層のみならず、コミュニケーションに興味を持つ全てのビジネス

          企業活動において”コミュニケーション”とは何を意味するか?

          生産性を労働者に倫理として求めても失敗してしまう理由

          はじめに企業にとって生産性とは、事業成長と収益創出をもたらす重要な指標です。そのため多くの企業では事業の成功と失敗を分ける一因とされます。 そのような背景もあり、多くの企業が生産性の向上を労働者一人ひとりの倫理や責任として求める文化を持っています。このアプローチは一見合理的に見えますが、多くの短期的・長期的問題に繋がる可能性があります。 第一に、生産性とは単純な指標ではありません。それは各個人のスキル、モチベーション、業務環境、組織文化など多くの要素に影響を受けます。した

          生産性を労働者に倫理として求めても失敗してしまう理由

          現代社会における人間の自由と思想の役割

          はじめに現代社会において人は日常的に多くの情報に触れ、他者との関わりの中で自分の価値を見出そうとしています。このような状況下では、本来の自分の意志や思考に向き合う時間はほとんど存在しません。表層的な情報の波に飲み込まれてしまっているのです。 本noteでは、せわしない現代の生活環境の中で、人間が自由と思想をどのように維持し、意義づけることができるかを論じたいと思います。 1. 人間の演技性とゲーム理論的な合理性人は社会生活を送る上で、無意識に他者に対する演技を行っています

          現代社会における人間の自由と思想の役割

          『はじめてのスピノザ』(國分功一郎著)の要点やおもろい内容を紹介

          本noteでは、國分功一郎『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』(講談社現代新書、2020年)を解説します。 『はじめてのスピノザ』はどのような人におすすめ?本書は、以下のような方におすすめです。 ・スピノザって、汎神論の人でしょ?(それしか知らない…) ・最近人気らしいね、スピノザ(それしか知らない…) ・スピノザって、あのモジャ毛の人でしょ?(それしか知らない…) つまり、「スピノザって名前だけは知ってるけど難しいらしいし避けてきちゃった」という方に特におすすめの本

          『はじめてのスピノザ』(國分功一郎著)の要点やおもろい内容を紹介