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#感想文
『ゴジラ-1.0』、山崎監督は1964年生まれ、僕は1963年生まれ、戦争も戦後の混乱も知らず、物心ついたのは高度成長真っただ中世代である。そういう世代が戦争を描くことの困難と問題について。
『ゴジラ-1.0』について、おそらく長くなる感想を書きます。
友人たちの評価はおおむね好意的だったし、米国でもヒットしているということだし、しかし、なんだか腰が上がらずにいました。そろそろ観ないとなあと思っているところに、Facebook友人、中島先生が、四方田犬彦氏の辛口批評をシェアしていて、なるほど、といろいろ腑に落ちたのだが、観もしないでわかったつもりになるのはいかんなあと、今、行ってき
『無限角形 1001の砂漠の断章』コラム・マッキャン (著), 栩木 玲子 (訳) 戦争について考える8月の課題図書、に勝手に選んで挑戦しました。そして考えたこと。
『無限角形 1001の砂漠の断章』 単行本 – 2023/5/1
コラム・マッキャン (著), 栩木 玲子 (翻訳)
Amazon内容紹介ここから僕の感想 戦争を考えるこの時期に、今年はこの本と格闘していたのでした。
中東戦争に何度か従軍したものの、その後は広告グラフィックデザイナーとして政治に距離を置いて生きてきたイスラエル人のラミは、13歳の娘スマダーをパレスチナ人による自爆テロで亡くす
『愛その他の悪霊について』 ガブリエル ガルシア=マルケス (著), 旦 敬介 (訳) なんでだか「もののけ姫」のサンとアシタカを思い出してしまいました。話が進むほどに、神話のようなおとぎ話のようになっていく、美しくも壮絶な愛の物語でした。すごくよかった。
『愛その他の悪霊について』 2007/8/30
ガブリエル ガルシア=マルケス (著), 旦 敬介 (翻訳)
Amazon内容紹介
これだとどういう話なんだか分からんなあ。じゃあ、帯の裏側のほうに書かれていることをどうぞ。これはよくまとまっているぞ。
うん。こういう話だった。ここから僕の感想。
この「侯爵の一人娘」っていうのが、もうほとんど、狂犬に咬まれる前から、母親にも父親にも家の中
『ビリー・リンの永遠の一日』ベン ファウンテン (著)上岡 伸雄 (翻訳) 戦争と日常が、戦争とエンタメやスポーツビジネスが深く絡み合うアメリカという国・人々の現実・病理が、19歳の若い兵士の視点から生き生きと描き出される。WBCの最中に読むとまたいろいろ考える。
『ビリー・リンの永遠の一日』
(新潮クレスト・ブックス) 2017/1/31
ベン ファウンテン (著), Ben Fountain (原名),
上岡 伸雄 (翻訳)
Amazon内容紹介
ここから僕の感想。
読書師匠しむちょんが教えてくれた本。
あとがきによると、作者ベン・ファウンテンが、2004年11月25日の、テキサススタジアム、ダラスカウボーイズ対シカゴベアーズ戦のハーフタイ
『因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか』 ジューディア・パール , ダナ・マッケンジー (著), 松尾 豊 (解説) を、内田樹『レヴィナスの時間論』と一緒にして感想文を書く。はい、これは私の感想です。エビデンスはありません。n=1です。
『因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか』ジューディア・パール (著), ダナ・マッケンジー (著), 松尾 豊 (解説)
Amazon内容紹介からここから僕の感想 さて、先日予告した通り、『因果推論の科学』を読み終わったので、その前日に読み終わった『レヴィナスの時間論』と一緒に、感想文を書いていきます。
この二冊、全然違う分野の、全然違うテーマの本なのに、なんで感想文をひとまとめで
『テーゲベックのきれいな香り』 山﨑 修平 (著) なんか、小説を書く人、文学者界隈でかなり話題沸騰ぽいのだが、僕は詩が分からないので、詩を書く人の書いたこの何か小説のようなものを読んで、僕が詩を分からない理由が分かった感じがしたのである。
『テーゲベックのきれいな香り』 2022/12/21
山﨑 修平 (著)
Amazon内容紹介
さて、ここから僕の感想。
長々としたAmazon内容紹介だが。つまりは、詩人が書いた、何かである。詩を普段書いている人が、何かを書くことを最終的に詩以外の何か、小説に着地させようという試みである。
というか、僕は詩を読まない。これは、僕はクラシック音楽を聴かない、というのと同じようなこと
『ミドルマーチ』(1~4)ジョージ・エリオット (著), 廣野 由美子 (訳) 「偉大なイギリス小説100 第1位」「英国小説の最高峰」って言われると、すんごく敷居高そうだけれど、今で言えば「NHKの朝の連ドラ史上NO1」な感じの超面白小説ですよ。おすすめ。
『ミドルマーチ』(1~4)ジョージ・エリオット (著), 廣野 由美子 (翻訳)
Amazon内容紹介
ここから私の感想
僕は面白いと思った小説をときどき妻にも勧めるのだが、妻と私は小説の趣味が一部重なるものの、かなりズレがあるので、「つまらない」「わからない」と言って途中で放棄されるものもある。そんな中で、これはかなりヒットだったようである。子供時代の愛読書が『赤毛のアン』シリーズだった
『日本人の恋びと』 イサベル・アジェンデ (著), 木村裕美 (訳) 登場人物たちは世界史の大きな流れに翻弄された、それぞれが悲劇的な人生・背景を持っているのに。読書中感じるのは「かわいらしい小説」という感覚。それはなぜだろう。
『日本人の恋びと』 2018/2/24
イサベル・アジェンデ (著), 木村裕美 (翻訳)
Amazon内容紹介「アメリカの高齢者向け養護施設を舞台に、生涯の愛について、人生の秘密について、ミステリ仕立てで展開。アジェンデの新作!
毎週届くクチナシの花、黄色い封筒に入った手紙、お忍びの小旅行…80代を迎えた老人の謎めいた日常の背後に、いったい何があるのか?老人ホームに暮らすアルマ。日系人イチ
『シンコ・エスキーナス街の罠』 マリオ・バルガス=リョサ (著), 田村さと子 (訳) ノーベル文学賞作家、80歳のときの作品、にしてはギラギラしていて「性と暴力の実録中間小説」風。舞台となるペルーのリマ各所をストリートビューで歩き回りながら読みました。
『シンコ・エスキーナス街の罠』 2019/9/25
マリオ・バルガス=リョサ (著), 田村さと子 (翻訳)
Amazon内容紹介「テロが吹き荒れるフジモリ政権時代のペルー、リマ。戒厳令下、同性愛をひそかに楽しむ富裕層の妻たち、乱交パーティの隠し撮りでゆすられるその夫、ゴシップ誌に命をかけ闇を背負う編集長、彼を崇める記者、職を奪われ孤独の中で恨みを溜める老人…腐敗し退廃した街の人間模様の背後には
『廃墟の形』 (フィクションのエル・ドラード) J・G・バスケス (著) 寺尾隆吉(訳) コロンビアの近現代史の暴力の裏の「陰謀論」。それに、実名登場する作者=主人公がどう対峙するか。祖父に保守有力政治家を持つ作者の実体験を反映した緊迫感溢れる傑作。
『廃墟の形』 (フィクションのエル・ドラード) 単行本 – 2021/7/21
J・G・バスケス (著) 寺尾隆吉(翻訳)
Amazon内容紹介「いまだ知られざる不確かな真実
J・G・バスケスはガルシア・マルケスの後を継ぐコロンビア文学の巨匠だ。
――アリエル・ドルフマン
1948年、ボゴタの路上で暗殺された政治家ホルヘ・エリエセル・ガイタンの死はコロンビアを深刻な危機に陥れた。2014年、博物
『骨を引き上げろ』 ジェスミン・ウォード (著), 石川由美子 (訳) 僕はアメリカの現代文学が苦手なんだよなあ、という苦手意識をぶっ飛んだ。人物も、家の内外の空間も、自然も、犬までも、すべてが生きて動いている。小説内のすべてが生きている。
『骨を引き上げろ』単行本 – 2021/9/2
ジェスミン・ウォード (著), 石川由美子 (翻訳)
Amazon内容紹介「全米図書賞受賞作!子を宿した15 歳の少女エシュと、南部の過酷な社会環境に立ち向かうその家族たち、仲間たち。そして彼らの運命を一変させる、あの巨大ハリケーンの襲来。フォークナーの再来との呼び声も高い、現代アメリカ文学最重要の作家による神話のごとき傑作。
「登場人物の内なる
『理不尽ゲーム』 サーシャ・フィリペンコ (著), 奈倉 有里 (翻訳) 「ロシアの忠実な弟」ベラルーシの独裁社会の現実を、若いいまどきな感覚の作家が、いまどきな感じの主人公を通して描いた小説。ウクライナの隣人、ロシアの弟国、あの地域の雰囲気を知るためにも、おすすめ。
『理不尽ゲーム』単行本 – 2021/3/26
サーシャ・フィリペンコ (著), 奈倉 有里 (翻訳)
Amazon内容紹介
ここから僕の感想、意見。
まさかウクライナがこんなことになると思わなかった昨年末に買って積んであった。新聞書評欄で話題になっていたから。
この本の中では、登場人物たちが、ロシアのことを「兄さん」自分たちを「弟」というところがたくさん出てくる。
今回の戦争関連ニュ
『女のいない男たち』「ドライブ・マイ・カー」を再読した後、『ねじまき鳥クロニクル』三巻だけを引っ張り出した。ついで「MOZU」を観たくなった。のはなぜかというと。
※小説についてはややネタバレありです。映画は観ていません。
『女のいない男たち』は、出版されてすぐ読んだが、「木野」の気味悪さだけが印象に残って「ドライブ・マイ・カー」がどんな小説だったか、まったく覚えていなかった。昨日から今日にかけて、「ドライブ・マイ・カー」だけ読んでみて、ああ、そうだったと思い出した。
最近の村上春樹小説は、どれも、「ああ、これって、あの小説の、あれだ」というふうに思
『ケルト人の夢』 マリオ・バルガス=リョサ (著)を読んだ。その前に読んだ『きらめく共和国』 について、読書師匠しむちょんが「熱帯のジャングルと向こう岸まで4キロの茶色い川に沿った町で、なんだかペルーのイキトスを想像するとぴったりな感じ」と。そのイキトス、『ケルト人の夢』に出てきます。偶然奇遇。
『ケルト人の夢』 2021/10/28
マリオ・バルガス=リョサ (著), 野谷 文昭 (翻訳)
Amazon内容紹介ここでちょいと僕の感想。岩波書店の担当者の紹介文作成能力、ものすごく高いな。見事な要約。これ以上うまくは要約できません。そういう本。
そして、本の帯にもついている推薦文から、池澤夏樹氏のもの。
これも、これ以上できないほど、簡潔かつ完璧な推薦文。
で、ここから僕の感想。
とい