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滝野沢友理評 ジェスミン・ウォード『線が血を流すところ』(石川由美子訳、作品社)

『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え 』 ジェスミン ウォード (著), 石川 由美子 (訳) 人種差別の色濃く残るアメリカ南部で生きる家族の物語だが、差別自体だけでなく、「ケア=世話をすること」ということと、愛することと、その愛する存在の生と死を、緻密に多角的に描いた傑作。

『骨を引き上げろ』 ジェスミン・ウォード (著), 石川由美子 (訳) 僕はアメリカの現代文学が苦手なんだよなあ、という苦手意識をぶっ飛んだ。人物も、家の内外の空間も、自然も、犬までも、すべてが生きて動いている。小説内のすべてが生きている。

私が出会った賢人はいつも読書をしていた。全員だ。