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レコーディング日記

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レコーディングエンジニア時代の経験や出来事を綴っていきます☆
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記事一覧

レコーディング日記㉘盛り上がる空気はこうして作り出されている

レコーディング日記㉘盛り上がる空気はこうして作り出されている

2024年になり、初のMONOLITHの開催となりました。
昨年から音響だけでなく、進行をご依頼して頂ける様になり、
今回は舞台監督をさせて頂きました。

CAMEROT前回と同じ渋谷のCLUB CAMEROTでの開催でした。

続けて同じ会場は以前の門前仲町の会場以来でしたが、一度やっているだけに会場の方も、「今日も宜しくお願いします」と安心のご対応でした。

ご一緒させて頂いたスタッフの方々に

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レコーディング日記㉗エンターテイナーが作り出す空気の違い

レコーディング日記㉗エンターテイナーが作り出す空気の違い

2か月振りの本マガジン記事です。
有難い事に、少しづつ新規の案件を頂ける様になり、幾つかのイベントで音響をさせて頂きました。

そんな中、「MONOLITH」のイベントも継続させて頂いておりますが、
今回は少し内容が異なるイベントになりました。

初めての会場今回は過去最多の270名以上が来場されました。
会場も初めて使わせて頂きました、渋谷にある歴史あるクラブCAMELOTです。
「CLUB C

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レコーディング日記㉖如何に楽しむかという事が生み出す効果とは

レコーディング日記㉖如何に楽しむかという事が生み出す効果とは

彼岸を過ぎて、暑さも和らいできたこの頃です。
それでも最高気温が毎日30℃超えだと、温暖化を実感せざるを得ない気がしています。

そんな8月ですが、依頼を頂いている「MONOLITH」イベントでの音響記事です。

初めての会場毎回200名を超える集客をされているイベントですが、
今回は私も初めての会場で開催されました。
「HUMVEE HALL」

アメリカの魅力と迫力のある車「HUMMER」の日

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レコーディング日記㉕現場で学んだ、事前準備の大切さに加えるもう一つの視点とは

レコーディング日記㉕現場で学んだ、事前準備の大切さに加えるもう一つの視点とは

6月は梅雨入りしたといっても、雨が降る日が少なく夏日が多い印象です。
今回はリピートで依頼を頂いている「MONOLITH」イベントでの音響記事です。

毎回200名を超える参加者がいるイベントで、今回も大成功に終わりました。
今回は「本番前後」にフォーカスした記事になります。

初めての会場今回は初めて「グレースバリ 銀座店」様をお借りしました。

B3Fの「グランデ」での開催でしたが、とても綺麗

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レコーディング日記㉔事前準備とバディシップの大切さとは

レコーディング日記㉔事前準備とバディシップの大切さとは

4月に、音楽イベントのオペレーターをさせて頂きました。
リピートして頂いている「MONOLITH」というイベントでしたが、
今までと違う会場での開催で、沢山の経験をさせて頂きました。

会場との関係作り今回、初めての会場での開催という事もあり、事前に下見に行かせて頂きました。
ご挨拶をし、会場の音響設備や回線の確認、こちらの要望などをお伝えさせて頂き、細かい資料や情報更新は、グループLINEで行わ

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レコーディング日記㉓機材の設定を安定させる、現場で掴んだコツとは

レコーディング日記㉓機材の設定を安定させる、現場で掴んだコツとは

今回は、初めて有料記事という形で書かせて頂きます。
なぜかというと、今回の内容は機材の説明書には書いていない、
現場で培った内容になる為です。

この記事を読んで頂いた方に、具体的にお役に立てる内容になればと思います。

1:機材の機能を知るまず最初は、自分の扱う機材の機能を把握する所から始まります。

アナログミキサーを例にとってみても、1台に様々な機能が搭載されています。
インプットから各チャ

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レコーディング日記㉒プロが持つ技術以外の大切な条件とは

レコーディング日記㉒プロが持つ技術以外の大切な条件とは

立春も過ぎ、寒さが和らぐ日も出てきた様に感じています。
そんな2月ですが、昨年からのリピートという嬉しいご依頼を頂きました。

リピートへの感謝と責任前回のマガジン記事で書かせて頂きました『MONOLITH』の2回目の音響をやらせて頂きました。

再び依頼して頂けるのはとても嬉しい事です。
仕事を頂けるという事は、本当に感謝です。
それと同時にリピートして頂けるという事は、「前回が良かったから今回

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レコーディング日記㉑スタッフにとって最も大切な、演者との関係作りとは

レコーディング日記㉑スタッフにとって最も大切な、演者との関係作りとは

今年も残すところ10日を切りました。
去年の今頃は、何をしていたかなーと考えてみると、
自分がこの1年でどれだけ成長できたのか、何が未達だったのかを振り返る事ができます。

久し振りのライブ音響そんな最近ですが、『MONOLITH』というイベントにて
ライブ音響をしてきました。
200人ほどの会場でしたが、お客様も満員で、開場直後から空気が上がっていくのが解りました。

途中でゲストステージの時間

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レコーディング日記⑳分かち合いたい感覚は努力の先にある光景

レコーディング日記⑳分かち合いたい感覚は努力の先にある光景

前の更新から1か月が経ちました。
さて、今年もあと2か月を切り、段々と寒くなってきました。
街の空気も華やかさと寂しさを混ぜながら、2022年の暮れへと向かっていきます。

機材の扱い方は難しい?冒頭の文章と全く関係のない記事になります。
最近、ある講演会に参加した際に、音響でトラブルがありました。

左右にあるスピーカーのうち、片方から音が出なくなったのです。
途中までは問題無く音が出ていたので

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レコーディング日記⑲学生時代の過ごし方で作られる働き方の前提とは

レコーディング日記⑲学生時代の過ごし方で作られる働き方の前提とは

丸2か月振りの更新となりました。

最近は暑さも緩み、秋雨と雷が鳴るお天気が続いています。
うまくリモートワークの日が重なっているので、改めて働き方の変化に恩恵を受けています。

専門学校生活の始まりこのマガジンの第1記事目で、スタジオで働いた当初の話をご紹介しました。

この時に「休みがある」という発想がなかった事を最後に書きました。
今回はその発想がなぜ生まれたのかを振り返りながら書きたいと思

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レコーディング日記⑱魔法を使う為の発動条件とは

レコーディング日記⑱魔法を使う為の発動条件とは

3か月ぶりのシリーズ投稿です。

暑い日も出てきて、梅雨入りニュースも見るようになり、
いよいよ夏も迫ってきているこの頃です。

そんな中、友人が企画してれた飲み会で、以前にバンドをやっていたという方とお話する機会がありました。

レコーディングは魔法がかかる

以前書いた記事に関連しますが、視点をエンジニアからバンドマンに置き換えると、レコーディングがどう見えているかが解る時間でした。

この時

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レコーディング日記⑰スタジオの日常は非日常の連続で出来ている

レコーディング日記⑰スタジオの日常は非日常の連続で出来ている

最近は本当に寒くて、朝は布団の誘惑からなかなか抜け出せません。
しかし目が覚める事自体は早くなりました。
いつも同じ時間に目覚ましを鳴らしている為、身体のなかでリズムが出来ているんだと思います。
身体にとっては決まった時間に目が覚める=活動を始める事が”日常”なのでしょう。

スタジオでの日常レコーディングスタジオに就職してからは、毎日違ったスケジュールで時間が過ぎていきます。
お客様がスタジオ入

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レコーディング日記⑯きっかけ1つで大事な時は思い出せる

レコーディング日記⑯きっかけ1つで大事な時は思い出せる

なんだかノスタルジックなタイトルになりました。
そういえばノスタルジックな曲は、夕暮れ時に聞きたくなります。

過去の作品ふとしたきっかけで、自分が過去に手掛けた作品名を見つけました。

かなり古い情報にも関わらず、当時レコーディングしたバンド達の名前がそこにあり、なんだかとても懐かしく感じます。

バンドメンバーも自分自身も20代前半。
情熱をぶつけながら、深夜どころか早朝まで掛かって作品作りを

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レコーディング日記⑮ユーザビリティを考えたシステム設計

レコーディング日記⑮ユーザビリティを考えたシステム設計

かなりお久しぶりになってしまいました。
レコーディングでの経験や感じた事を書いているマガジンですが、
今回は少し、違う視点でのお話になります。

システム設計にあたって最近、あるご縁からレンタルスペースに音響設備を導入する機会を頂きました。
見取り図とレンタルスペースのコンセプトを伺い、機材を選定。
実際に営業開始となった時に、どんな方々が、どんな風に使うのかをイメージしながら構成図を書きだす。

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