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サバイバーを踏みにじる「二次加害」の暴力

サバイバーを踏みにじる「二次加害」の暴力

1か月以上かけて、「二次加害(セカンドハラスメント)」についてポチポチ書き続けていたのですが、書くたびに私の心身の具合が悪くなるので、ここでいったんリリースします。出来が不十分なのは自覚があるので、どこかでリベンジしたいです。

■はじめに: 社会、それも支援業界・ソーシャルグッド界隈における二次加害(間接的加害、セカンドハラスメント)が蔓延しております。

 本稿はここ1年半くらいさまざま問題

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スナック社会科横浜映画祭#2「特集:飯山由貴」に向けて②

スナック社会科横浜映画祭#2「特集:飯山由貴」に向けて②

 次のスナック社会科は2年ぶり2回めの「スナック社会科横浜映画祭」です。チケットは下記にて販売中⬇

■会場チケットはこちら

■配信チケットはこちら

 当日まで、ぽつぽつ書いていくnote、今回は飯山由貴さんとの出会いを書こうかなと。
 前回のスナック社会科横浜映画祭は、一昨年の10月30日(日)で、その2日前に厚生労働省記者会見場にて「東京都⼈権部による飯⼭由貴《In-Mates》検閲事件」

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「ともに生きる」実践の広がりが、旧優生保護法の違憲判決をもたらしたー優生連事務局・障害者ヘルパーの若者の立場からー(池澤美月)

「ともに生きる」実践の広がりが、旧優生保護法の違憲判決をもたらしたー優生連事務局・障害者ヘルパーの若者の立場からー(池澤美月)

はじめに 2024年7月3日、最高裁で歴史的判決が下された。優生保護法下で不妊手術を強いられた人々が国を訴えた5つの事件について、最高裁が優生保護法を憲法違反・重大な人権侵害と認め、国に損害賠償を支払うことを命じたのだ。国側が主張し、争点となった「除斥期間」について、「本件各事件の訴えが除斥期間の経過後に提起されたということの一事をもって国が損害賠償責任を免れることは、著しく正義・公平の理念に反し

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蓮舫さんに投票したけど石丸さんに投票する人の気持ちもめっちゃ分かる話

蓮舫さんに投票したけど石丸さんに投票する人の気持ちもめっちゃ分かる話

今回の選挙、政治やジェンダー問題に関心のある市民として、蓮舫さんを応援できてとても楽しかったです。でも1人の広告産業で働く人として、そして短期間ですがSNSやひとり街宣で選挙の応援をさせてもらった身として、新規の方々に向けたコミュニケーションのあり方について改善できる点があったので書き残しておきます。

日本では政治のことが分からないのがデフォルト
日本では主権者教育が行き渡っていません。ニュース

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女性差別、生活保護、障害、性別違和…

女性差別、生活保護、障害、性別違和…

女性差別、生活保護、障害、性別違和…

どれもそうだけど、現状が辛く、解決の糸口が見えない人はいて。
でもそれって規範や社会、習慣がそうさせてるのであって、当事者が悪いわけじゃないじゃんね?

大雑把で印象の話でしかないけど…、
50~70代の女性って男尊女卑社会に順応しちゃってる人が多い。敵が明確だから立ち上がる人も結構いる。それらが過ぎて名誉男性みたいになってる人も多い。
けど30~40代の女

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ファブリーズMEN炎上広告チェック!背景ジェンダー構造解説

ファブリーズMEN炎上広告チェック!背景ジェンダー構造解説

厳しめ!広告の炎上チェック評価:問題度 中
結果:プチ炎上
理由:臭い人がいじめられているように見える
対象広告:ファブリーズMEN エレベータートラップ篇

なぜ炎上したのか?ポイント解説ネガティブな訴求方法
1 消費者を焦らせて購買につなげようとする
2   男性が女性にいじめられているように見える
3   男性と女性の構造が見える

1   消費者を焦らせて購買につなげよ

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徐京植「和解という名の暴力 ─ 朴裕河『和解のために』批判」

徐京植「和解という名の暴力 ─ 朴裕河『和解のために』批判」

※『植民地主義の暴力─「ことばの檻」から』(高文研、2010年)所収

「国民主義」とは何か

 本稿では、いわゆる「先進国」のマジョリティが広く共有する「国民主義」が、いわば「国境を越えた共犯関係」を形成することによって、旧植民地宗主国の「植民地支配責任」を問題にしようとする全世界的な潮流に対する抵抗線を形成しているという状況について述べる。また、そのような抵抗が「和解」という美名を用いて行なわ

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【寄稿】俺は一体あと何回「〇〇人」かを問われなあかんのや pt1: プロローグ

【寄稿】俺は一体あと何回「〇〇人」かを問われなあかんのや pt1: プロローグ

どうも、Blob-chanのお友達のライアンです。
普段はMastodonとかいろんなところで発信していますが、言いたい事が山のように積もっているので、寄稿をさせて頂きます。

なので、初っ端から一部分を除いて、有料記事という形を取っています…。
僕のことを世に流すって、なかなか重いものもあるので、コーヒー代ぐらいお頂戴する形になりますが、どうか読んでいただけると幸いです。

あ、前もって断ってお

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コロンブス炎上はどう防げたか  個人でも使えるAIを活用した対策などを学ぶセミナーを開催(6月20日)

コロンブス炎上はどう防げたか 個人でも使えるAIを活用した対策などを学ぶセミナーを開催(6月20日)

人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」の新曲「コロンブス」のMVが炎上しました。歴史や文化への理解があれば、防げたはずの事案です。

多くの人が携わる大手からの発信ですら、ときに失敗します。インターネットで情報発信している人たちの中には「いつか自分も」と不安に感じている人もいるでしょう。個人で発信している人たちからは、相談相手がいないという悩みの声も聞きます。

だからこそ、事前の知

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将来を嘱望されながらも大学に行けなかったある愚かな一例

「生活保護世帯から東大で博士号を取るまで」というすばらしい記事を読んだ。生活保護家庭の困難、ひとつひとつの努力による打開。並大抵のことではない。

私という運が悪く、能力の低い、そして愚かしい人間が、大学進学を望みながら、できなかった、という一例を、取り急ぎ記したい。これは、「悪い例」である。

私は、10年以上前、ミスiDというオーディションから、「文学アイドル」「書評アイドル」としてデビューし

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婚前契約とは、「2人だけの結婚」で結ばれること。

婚前契約とは、「2人だけの結婚」で結ばれること。

「そろそろ結婚しようかなぁ」

そうつぶやく友人に必ず勧めていることがある。
それが「婚前契約」だ。

婚前契約とは、結婚前の2人が結婚後の生活や、離婚の条件などを事前に決めておく契約のこと。

欧米では浸透しているこの習慣だが、日本で婚前契約を結ぶカップルはまだ5%に満たないと言われている。

結婚も離婚も経験した僕は、この婚前契約こそ

・結婚を増やして
・離婚を減らす

その突破口になると考

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日本のニュースが報じない、台湾で昨夜起こった3万人規模の民主デモの話

日本のニュースが報じない、台湾で昨夜起こった3万人規模の民主デモの話

5/21(火)、台湾台北で3万人を超える民衆らが立法院(国会)周辺に集結し、今国会で強行採決されそうになっている国会改革などの法案に対する抗議の意を示しました。私も昨夜はその3万人の一人になりました。(トップ画像の出典:Lynn Hsieh)

日本ではほとんど報じられない、報じられても不思議な伝え方不思議だなと思うのは、台湾ではトップニュースになっているこの件が、ほとんど日本で報じられないことで

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デイズジャパン検証委員会 報告書

デイズジャパンの破産に伴いホームページが閉鎖されたためにデイズジャパン検証委員会(金子正臣委員長、上柳敏郎委員、太田啓子委員)の報告書が読めなくなりました。検証委員会の報告書はセクハラ、パワハラの資料としての価値があると思いこちらからダウンロードできるようにしました。

アイドルオタクが推しのパロディAV発売に抗議して販売中止させるまで

はじめに
このnoteは、ひとりのアイドルオタク(わたし)が推しの元女性アイドルのパロディAV発売をTwitter(現X)で問題提起し、ファンコミュニティの内外に関連各所への抗議を呼びかけて販売中止に追い込むまでの顛末をまとめたテキストです。経緯だけではなく、応用が効くように今回抗議を成功させることができた原因の分析や、どんな方法論を使ったのかにも重点を置いた内容になっています。

今回に限らず、

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