みのたん

アラフォー都民。 子どもがふたり。ADHD。 子ども若者分野のソーシャルワーカー。 …

みのたん

アラフォー都民。 子どもがふたり。ADHD。 子ども若者分野のソーシャルワーカー。 直接支援、コンサルタント、スーパーバイズ、研修や講演とかもしてる。   だいたい事実だけど、ちょっとフィクションが含まれております。 あなたの自己責任で、いい感じに解釈してください。

マガジン

  • 隠された声(隠声)シリーズ

    officeドーナツトークの田中俊英さんとコラボしておこなっているトークセッション。社会で抑圧されている声なき声や、言語化されていないナニカを、言葉にして論じていくシリーズです。 社会のなかで、みんなが沈黙してしまうことを、恐れずに問題提起していくこと そもそも問題として意識されていないことの問題として提示していくこと 声なき声を声に 声なき声に力を

最近の記事

子若支援者は小馬鹿支援者になっていないか ー埼玉県トンデモ条例・東近江市長トンデモ発言批判に寄せてー

某県のトンデモ条例や、某市長のトンデモ発言の抗議や批判、対抗言説をみながら、いろいろと考えている。 どちらも人権侵害で、抗議されてしかるべきだ。私も署名をした。 ただ、抗議のためならどんな言説もOKとは思えない。 すべては、人権の擁護と尊重を基盤に語られるべきだ。  『子ども若者支援者には、無自覚な差別主義者が多い。』 障害を持った方々や、高齢の方々を主に支援している方々からと話すとよくそういうご指摘をいただく。 いいたいことは、よくわかる。 昔、私が所属していた著名な

    • 初音ミクさんお誕生日おめでとうございます

      最近知った(←遅い)のだけれど、初音ミクさんの誕生日は8月31日である。 これ、運営が計算したのかしてないのかしらないけれど、 結果として、学校始まりがしんどいボーカロイドファンをだいぶ支えている。 8月31日を中心として、公式やファンコミュニティからたくさんの記念MV、MMD、楽曲、イベント、ファンアートがたくさん発表される。 さらに、その発表作品の二次創作、三次創作が9月中旬位まで次々と発表される。 つまり、学校始まりがつらくとも、 8月31日のミクさん誕生日まではが

      • それってただの排除じゃないですか

        この時期、毎年のように思うこと。 学校やすんでいいよ、逃げていいよ、そのあとのことは知らんけど。 みたいな大人が増加する夏の終わり。 辛さを感じてる子どもたちが休んだり逃げたりしてる間に、 学校環境を再調整・再創生しないのなら、それってただの学校からの排除なんだけどね。 当たり前だけれども、命や心身の健康に勝るものはなにもない。 それらを削られてまで、通うべき学校や職場なんてない。 けれど、そもそもが「命や心身の健康を脅かされるような」学校や職場ではあってはならないはず

        • 小山田圭吾氏のいじめ炎上について想うこと

          本稿は、facebookに2021年7月17日に投稿したものを再編のうえ転載しました。 全然関係ないけど、コーネリアス小山田圭吾氏とはくしくも誕生日が同じ。生年は違う。 ■1994年から現在まで:《件の記事》の備忘録五輪に全く興味がなかった(東京五輪に限らず、毎回のこと)ので、コーネリアスの小山田圭吾氏の W高在籍時代の障害者生徒いじめ問題が炎上してることをごく数日前に知った 1990年代半ば、当時ロッキンオンジャパン(※修正追記クイック・ジャパンでした)だったと思うん

        子若支援者は小馬鹿支援者になっていないか ー埼玉県トンデモ条例・東近江市長トンデモ発言批判に寄せてー

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        • 隠された声(隠声)シリーズ
          5本

        記事

          隠声7:ソーシャルグッド界隈に蔓延る二次加害(セカンドレイプ)

          本投稿は、2021年6月にofficeドーナツトーク代表田中俊英さんとのトークセッション「隠声7」のまとめです。 ■とどまることのないソーシャルグッド界隈での性暴力事件大手老舗フリースクール、業界のインターネットメディアNPO、社会福祉法人の大御所活動家……2020年以降、「社会的善(ソーシャルグッド)」のために活動しているはずの団体——それも無名ではなくかなり著名な権威的存在の——における性暴力事件が相次いでいる。 性暴力が赦されざることであることはもちろん、驚くべきこ

          隠声7:ソーシャルグッド界隈に蔓延る二次加害(セカンドレイプ)

          子どもと新自由主義社会ー絵本作りから矜持が失われていくー

          ※これは2021年5月8日付でfacebookに投稿した記事を、加筆の上再掲したものです ヒットを飛ばすも次々炎上する絵本作家の商法はどこがマズいのか ーまつい きみこ (DIAMONDonlineのリンク記事です。ぜひ読んでみてください) 「のぶみさんが相手にしているのは、小さな子どもを育てるお母さんたちです。彼は、『お母さんたちが買ってくれる』という部分だけをマーケティングし、『大人にウケる』、あるいは『私、こんなに頑張っている』と承認欲求の強い母親が泣けるという部分

          子どもと新自由主義社会ー絵本作りから矜持が失われていくー

          巨星の堕ちる日にー某老舗教育系NPOの不正受給問題によせて

          ※これは、2021年5月13日付でfacebookに載せた投稿を転載したものです https://news.yahoo.co.jp/articles/c8767a00fc990aa20f85108adfc1043fd140cc3f 子ども支援系大手老舗NPOの補助金不正受給の一報から始まる朝。 勤務実態のない本部の職員の人件費を捻出するため、現場で働いていたかのように粉飾したようだ。 理想高き初代理事長引退後、組織劣化は噂されていたもののここまできたか、と嘆息する。 株

          巨星の堕ちる日にー某老舗教育系NPOの不正受給問題によせて

          食糧支援、生理の貧困支援に携わる人たちに知ってほしいこと

          ■フードバンク支援を通じて思うこと私は、日本ではめずらしい、困窮する一般家庭への直接的な食糧支援を行う老舗のフードバンクの副代表をしている。 (ちなみに、活動費等はすべて寄付から賄っています) 今日も、経済的虐待を受けている若者のところへ、食糧を運ぶ。 食糧を渡すたびに、根本的な問題解決のための相談支援を行い、継続して支援していく。 いままで、いくつもの世帯、個人が、それをきっかけに福祉や医療の支援に繋がっていった。 食糧支援は、相談支援の入り口であり、本質的な問題が解

          食糧支援、生理の貧困支援に携わる人たちに知ってほしいこと

          ■隠声6ー強欲企業がNPOを喰らう

          私の体調不良もあり、officeドーナツトークの田中俊英さんとのトークセッション「隠される声」シリーズは半年間のお休みをいただいておりました。2021年5月より、シリーズ名を「隠声」にリニューアルして、月1回の無料配信でお送りしていきます。どうぞよろしくお願いします。 隠声6は、2021年度、有名な大手若者支援NPOが受託していたサポステ事業が、のきなみ某大手企業に受託を奪われていった現象について語りました! ■若者支援業界とサポステ事業の躍進若者支援は、福祉制度等の対象

          ■隠声6ー強欲企業がNPOを喰らう

          サバイバーを踏みにじる「二次加害」の暴力

          1か月以上かけて、「二次加害(セカンドハラスメント)」についてポチポチ書き続けていたのですが、書くたびに私の心身の具合が悪くなるので、ここでいったんリリースします。出来が不十分なのは自覚があるので、どこかでリベンジしたいです。 ■はじめに: 社会、それも支援業界・ソーシャルグッド界隈における二次加害(間接的加害、セカンドハラスメント)が蔓延しております。  本稿はここ1年半くらいさまざま問題(差別・排除・性暴力虐待・DV・いじめ・ハラスメント)の被害当事者(サバイバー)

          サバイバーを踏みにじる「二次加害」の暴力

          専門職とめんどくささ―保育士一族に生まれ育って―

          子どものころ、『きつねのおきゃくさま』という創作絵本が好きだった。 今は、2001年から一部の小学2年生の教科書にも載っている(た)らしいので、読んだことがある人もいるかもしれない。   私の母は保育士だった。 母の意向で、ほんとうにたくさんの絵本が我が家にあり、私は物心がつくまえから、絵にかいたような本の虫だった。母は、就学前に1000冊を超える絵本を私に読ませてくれた。 そのなかでも、一番のお気に入りが『きつねのおきゃくさま』(1984) 小学校低学年の頃だったと思う。

          専門職とめんどくささ―保育士一族に生まれ育って―

          隠される声2-補足資料-

           ■保育士とは児童福祉法第18条4「保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」 第18条の21 保育士は、保育士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。 ■全国保育士会倫理綱領私たちは、子どもの育ちを支えます。 私たちは、保護者の子育てを支えます。 私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。 1. 子どもの最善の利益の尊重 私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、

          隠される声2-補足資料-

          2020国際女性デーによせて:ソーシャルワーカーとして (2019/10/3)

          2020年3月8日国際女性デーによせて、Facebookより転載します。 :::::::::::::::::::::::: <2019年10月3日 ソーシャルワーカーとして> 私たちソーシャルワーカーは、【名もなき市民】の、なかでも特に声をあげにくい苦しさをもった人たちの代弁と権利擁護を通して、みんなが生きやすい世の中を作っていくことが務めです。 おかしいと思うこと、傷ついたことに声を挙げることは、例え相手が誰であっても、すべての人に認められた権利です。 私たちソーシャ

          2020国際女性デーによせて:ソーシャルワーカーとして (2019/10/3)

          東京シューレの声明文についての個人的見解

          ※ご要望を頂いたので、noteにも転載します2020年2月18日にFacebookに投稿したものです。 2/10に東京シューレより、性暴力事件についての声明と予防策がでました。 そもそもシューレは加害側なのに、『性被害』との表現には違和感です。きちんと『性加害』と書くべきでしょう。 https://www.shure.or.jp/2020/02/10/news-3/ 一週間ほど、反応を見てましたが、私が確認できた範囲で、他のかたから指摘がなかったので、どうしても看過でき

          東京シューレの声明文についての個人的見解

          つながりの重力~声を沈めるもの:フリースクール性暴力事件より

          2/29 のフリースクール性暴力事件のトークイベント(主催:0ffice ドーナツトーク)が熱気の中、終了しました。 事件の経緯はこちら…元シューレスタッフ山下氏による経緯説明と問題提起: https://maigopeople.blogspot.com/2020/02/blog-post.html?m=1 イベントの概要は参加者の方がこちらにパランスよくまとめてくれています: https://comriap.hatenablog.com/entry/2020/03/01/

          つながりの重力~声を沈めるもの:フリースクール性暴力事件より