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ピンチをアドリブで乗り越える技

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#即興

ピンチをアドリブで乗り越える技 98/100(CLICK)

ピンチをアドリブで乗り越える技 98/100(CLICK)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先日、「表現する技術」というテーマで、企業向けワークショップのテストを行ったのですが、そこで私のワークショップでは必ず行っている「CLICK」というゲームが意外に好評だったので、今日はそれをご紹介しようと思います。

ルールはシンプルなのですが、バリエーションは様

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ピンチをアドリブで乗り越える技 96/100(立場)

ピンチをアドリブで乗り越える技 96/100(立場)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、イギリスの演劇学校で行われているエキササイズをもとに、私たちが即興の劇団で、インプロのために独自に開発したものです。

実践するには、2人必要なので難しいとは思いますが、「アドリブで乗り越える」為のヒントが詰まっていると思うので、ご紹介します。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 95/100(動作2)

ピンチをアドリブで乗り越える技 95/100(動作2)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか?

これまでも、魅せる、という単語は結構使ってきましたが、一つの動作を強調したり、所作に意識を持っていくには、どうしたらいいのか、考えてみようと思います。

イギリスの演劇学校では「Mundane Task」つまり「い

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ピンチをアドリブで乗り越える技 78/100(逆算)

ピンチをアドリブで乗り越える技 78/100(逆算)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日は、逆算の創造性について詳しく書いていこうと思います。

以前『深化』でも触れた内容で、

最近も、『独創』で少し似たお話をしています。

「いま、ここ」の空間には、最適最善のストーリーが流れていて、演者はそれを『捉える』だけで良い。

という考え方で、なんだ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 67/100(ベント)

ピンチをアドリブで乗り越える技 67/100(ベント)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

引き続き、同じテーマで3回目の連載です。

イギリスの演劇学校での授業内容です。

「小学校で起きた無差別殺人事件の、加害者と被害者家族の和解プロセス」

という題材で、創作演劇のために即興を続けるのですが、イギリス式の演技技術を持って挑むので、一触即発な掴み合い

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ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日の続きです。

「小学校で起きた無差別殺人事件の、加害者と被害者家族の和解プロセス」

という題材で、それぞれ綿密に役作りをした上で、一つの部屋で対面するという即興劇を行います。

経緯は思い出せないのですが、私は被害を受けた生徒たちの教師、という役柄で参加し

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ピンチをアドリブで乗り越える技 65/100(圧力鍋)

ピンチをアドリブで乗り越える技 65/100(圧力鍋)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「ピンチに強い精神力」も、前回でそろそろと思っていたのですが、今日も引き続きこの方向のお話をしようと思います。

というのも、先ほどたまたま、荒木博行さんのNewsPicksを拝読して、色々と思い出したので、ご紹介させてください。

(ここのところ少しアウトプット

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ピンチをアドリブで乗り越える技 61/100(適度な自信)

ピンチをアドリブで乗り越える技 61/100(適度な自信)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「ピンチに強い精神力」の第二弾です。

昨日は、信頼出来る仲間たちと、ボールを空に上げたままにするという、アドリブの話をしました。

以前ご紹介した『ヘリコプター理論』(8/100参照)もそうですが、そもそもどの程度をピンチと思うか、ということを考えてみたいと思い

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ピンチをアドリブで乗り越える技 60/100(チーム)

ピンチをアドリブで乗り越える技 60/100(チーム)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日からは、「ピンチに強い精神力」とは何か、考えていきたいと思います。

そもそも、何をピンチと感じるか、人によってそれぞれだと思います。

たとえば、私たち役者が職業上、一番青ざめるのは、本番中に次のセリフが出て来ない時です。

これ本当に恐怖で、全身の血の気が

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ピンチをアドリブで乗り越える技 57/100(Beats)

ピンチをアドリブで乗り越える技 57/100(Beats)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

決め台詞や、ここぞと思う瞬間には、あらかじめ碇を置いておき、その碇と碇の間は、その場に傾聴をすることで、アドリブで進んでいく、という話を昨日しました。

書き終わってから振り返ってみると、まさに『碇』だなという実感がありました。

到達するべき地点は決まっているの

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ピンチをアドリブで乗り越える技 56/100(思考回路マッピング)

ピンチをアドリブで乗り越える技 56/100(思考回路マッピング)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、演技をする上で最も重要とも言える、『Thought』のお話をしました。

でも、実際のところ、どうなの?

という話を今日はしていこうと思います。

結論から言うと、私は台本のセリフを覚えると同時に、思考回路、つまり『Thought』の連鎖を覚えます。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 55/100(Thought)

ピンチをアドリブで乗り越える技 55/100(Thought)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

前回と前々回で、一つの場面においてキャラクターが持つ『Objective』と『Obstacle』、願望とそれを拒む障害、を検証することが重要であるというお話をしました。

そこに、ピンチに陥るなどの状況の変化が起きた時、つまりは即興術の『Conflict』(38/

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ピンチをアドリブで乗り越える技 51/100(演技論入門)

ピンチをアドリブで乗り越える技 51/100(演技論入門)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

さあ、今日から後半戦です!

それを記念して、画像を違う角度からのものに変えてみました。

前回までの方が気に入ってるのですが、取り敢えず、もう25回ぐらいこれでいきます!

今回からは、ロシアのスタニスラフスキーという人の演技メソッドをベースに、独自の進化をして

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ピンチをアドリブで乗り越える技 42/100(即興術10) -他人ごと

ピンチをアドリブで乗り越える技 42/100(即興術10) -他人ごと

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

他人ごと、は話しやすい

前回は、実際に私が即興の公演で、ピンチに陥った時のお話をしました。

自分の中には答えがないとき、それはゼロからゼロを生むようなものです。

37/100では、空間に傾聴することにより、会話のヒントが見つかるかも?と提案しました。

外に

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