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世の中どうよ

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世の中、社会、不満もありましょう。憤りもありましょう。ほっとするニュースがあればいいですね。自分もその中に確かに存在する、その世の中。少しでも別の視点があれば、シェアしたいなと思…
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#コロナ禍

コロナ禍はまだ顧みる段階ではないが

コロナ禍はまだ顧みる段階ではないが

命に関わる情報なので、迂闊に素人の発言に全幅の信頼を寄せることはご遠慮ください。しかし、本当かどうかご確認戴くことは歓迎したい。
 
2023年5月中旬から、新型コロナウィルス感染症の新規感染者数や死亡者数を発表しなくなった。それは、医療機関に、逐一所定の形式で毎日報告する義務を課さなくなったということである。医療機関は、少し助かっている。但し、それが感染に関して安全になった、ということを意味する

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地域猫のはなし

地域猫のはなし

1年前の恐らく昨日、一匹の猫が命を全うした。小柄だったが、だいぶおばあちゃんだったのだと聞いた。
 
一週間以上、間を空けることがない。私たち夫婦は、猫たちのところに通っている。その直前の休日にも行って、その猫を膝に抱いて撫でていた。まさか、もう会えなくなるなどとは、夢にも思わずに。
 
ささやかだが、猫缶などの餌や、治療費の足しになるかと、寄付を続けている。地域猫のために、ボランティアとして働い

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『「良かったこと探し」から始めるアクセシブル社会』(星川安之・小学館)

『「良かったこと探し」から始めるアクセシブル社会』(星川安之・小学館)

タイトルだけからは、内容が掴みづらい。サブタイトルの「障害のある日との日常からヒントを探る」を見ると、内容が見えてくる。「障害」というのは広い範囲で捉えていて、視覚障害・聴覚障害・盲ろう・肢体不自由・難病・高齢者といったカテゴリーでカバーされている。このことは、最後に「調査」の方法を明かしてくれているところで分かる。
 
最初は、コロナ禍で、店の商品を無闇に触ることが禁じられた不条理な場面から始ま

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ひとの移動

ひとの移動

新型コロナウィルス感染症が、日本では依然厳しい情況である。よくぞ医療機関が動けていると驚くが、関係者の苦労と緊張は休み無く続き、いつ破綻してもおかしくないようにも思われる。ワクチンの効果は、やはりありがたいものだったと言えるだろう。
 
歴史の中で、こうした感染症は度々起こっている。SARS(重症急性呼吸器症候群)が世界的に恐れられたのがもう20年も前であり、以後大きな病院にはその警告がずっと掲示

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ドラマや映画は虚構となった

ドラマや映画は虚構となった

新型コロナウイルス感染症が警戒された当初は、得体の知れない疫病に、人類は怯えるしかなかった。海外からの悲壮な映像がもたらされることで、日本は、学校を休校するという事態になり、さしあたり人々はそれを受け容れた。さながらあの時の風景は「沈黙の春」であった。
 
テレビや映画の撮影はストップした。連続ドラマも途中で止まり、NHKも最初のほうから再び巻き戻すように放映した。その他、収録が厳しくなった各テレ

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みんなとおかみ

みんなとおかみ

いまとなっては非常に失礼で差別的なジョークであるが、昔、こんなのがあった。世界各地の乗客を乗せた船が、沈没しそうになった。救命道具の数が限られているため、船長は、なんとかうまく言って、乗客の男たちに、海へ飛び込ませようとする。「飛び込むことは規則だから」とか「飛び込めばヒーローですよ」とか言うと、それぞれある国の男が飛び込んで消えていく。そこに日本人がいた。船長は何と言ったか。「みんな、飛び込んで

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医療崩壊を起こしたのはわたしだ

医療崩壊を起こしたのはわたしだ

いよいよ病院が機能しなくなってきている。自分が医療崩壊を起こしている、という自覚がない人が多いだろう。マスクなんか、と外したことは、医療崩壊の原因である。消毒を怠ったことは、医療崩壊の原因である。
 
だったらどんな小さなことでも、原因となるのか。おまえはどうなんだ。そう言われるかもしれない。はい。私も、医療崩壊を起こした当事者である。そういう意識でいる。
 
世の人は、そんな馬鹿な、と、こうした

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いま医療従事者に対して

いま医療従事者に対して

医療現場が機能不全になり始めた。重い病気と同じで、症状が出てきたら、もはや手の施しようがない、という場合がある。病状が表に出ないうちに手を打つのでなければ、助かるものも助からなくなるかもしれない。
 
だから、そうならないうちに対応しなければならなかった、という点では、政治的な方策が万全ではなかったことは確かである。しかし政治的な場面では、経済との板挟みがあり、経済を動かすために、病気への対応を万

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私のOA機器

私のOA機器

例によって、長い文章である。大部分は、OA機器の変遷について懐かしめる方だけのための、マニアックな文章であることを、お断りしておく。
 
中学校で生徒会に入っていた。何か勧められてやり始めた流れだった。報告書だったか、印刷原稿をつくることになり、使っていたのは、ボールペン原紙だった。ブルーの薬品のついた原紙に、ボールペンで書いたものが印刷の原版となる。間違えたら修正液もあった。
 
年代が分かるだ

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パラリンピック閉幕

パラリンピック閉幕

東京2020と称されたオリンピック・パラリンピックは1年延期という異例の開催となった。疫病という問題のために、延期開催についても、賛否両論あった。
 
ウイルスの感染において先が読めないだけに、そしてそれが少なからぬ人々の生命を脅かし、さらに経済を危機に導く可能性がある故に、慎重な意見が出るのは尤もだった。
 
だが、開催しなければ感染は止まるのか、減少するのか。開催しないことが感染拡大予防に有効

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犠牲

犠牲

『ナルニア国物語』は、キリスト者として、あるいは伝道者として、作家活動を続けたC.S.ルイス(イギリス)の最も有名なファンタジー物語のシリーズである。私もファンタジーものに熱中した時期があり、全巻読んだ。瀬田貞二さんの訳だったが、児童文学に長けた方の選ぶ言葉は、読みやすかった。『指輪物語』の訳もこの方で、やはり抵抗なく読み続けることができた。
 
映画化は不可能と言われていたこの『ナルニア国物語』

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法

中学で生徒会役員をしたとき、それはどこか「ごっこ」めいていたと思う。何かしら事務の手続きを覚えるための練習の場のようなものだった。事務レベルで何をするか、それを総会という建前の中でどう営むか。いろいろ教えてもらった。
 
それでも、生徒総会で、靴下のライン数についての校則を変更するに至ったのは、ひとつの成果であったかもしれない。規則を変えるにはどういう手続きが必要なのか、学んだ。
 
ブラック校則

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ゴールデンウィークが始まる

ゴールデンウィークが始まる

福岡も、新型コロナウイルスの新規感染者が、4月28日、過去最高の人数となった。亡くなる方もいる。いくらかはそれが抑えられているのは、医療現場の方々の、命と心を削るような尽力の故なのだろうと思っている。祈ることしかできないが、片時も忘れないでいるつもりだ。
 
なにせわが家にもその一人がいる。ワクチン接種が始まり、実際にワクチンも手にしている。重症化する懸念のある高齢者からそれは始まるが、実のところ

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