- 運営しているクリエイター
記事一覧
リレーで「自分」を抜き去ったあの日
「運動神経抜群の人」
私は周囲にそう思われている。
アスリートとして活動して、引退後もトレーナー・インストラクターになり、スポーツ業界には長く携わった。今も、筋トレは趣味のひとつだ。
シングルマザーは、毎日が体力勝負。
滅多に風邪をひかない肉体は、私の武器だ。
しかし実は、子ども時代は全く運動ができなかった。
いわゆる「運動音痴」だったのだ。
● ● ●
体格は標準だった。
運動会、ぽ
多分、人生にスイッチなんてものはいらない
この文章は、ツムラ#OneMoreChoiceがnoteで開催する「 #我慢に代わる私の選択肢 」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。
頭の中に「切り替えスイッチ」なんてものが爆誕してしまったのはいつの頃からだったのだろう。
そのスイッチには、オンとオフの機能が備わっていて、オンには「いつも明るく元気に」オフには「落ち込んで元気がでない」と書いてある。
本来は自然とオン
「空気」をおそれて会社をやめた私がみつけた、心にしたがう働きかた
携帯電話をお風呂の天井からぶら下げて、シャワーを浴びていた。
18年前、まだスマホが存在しなかった「ガラケー」の時代の話だ。
夜景のきれいな港町で、私は駆け出しの新聞記者として働いていた。
今の若い記者のひとが、どんなふうに働いているかはわからない。私が新人だったころ、私が働いていた場所では、深夜でも休日でも、電話がかかってきたら15分以内に身支度をして、事件や事故が起こった場所に向けて出発
自分に甘くなると、なんでも出来る私になれる
メールセッションで、作家さんから「自分の『好き』を前に出すって、怖くなかったですか?」というご質問をいただいたことがありました。
正直、怖かったです。
「気持ち悪い、変だと思われたらどうしよう」って悩んだ日もありました。
でも、私は「好きなようにやろう」と決めた。
人生は、有限です。
私は「今度は笑顔で楽しくはたらく」と決めて、ハンドメイドを始めました。
だから今は、自分に甘く、やりた
「他のひとにできていることが、なぜ自分にはできないんだろう」
いつもはすっかり忘れていることが、ほんの些細なきっかけで心のなかに押し寄せてくる夜がある。楽しかった飲み会の帰りに信号待ちをしながら。友人の近況報告を聞いたあとのお風呂のなかで。待てど暮らせどやってこないバスを見限って歩く道の途中で。
「どうして他のひとにできていることが、自分にはできないんだろう?」
この気持ちにとりつかれたときは、静かにやり過ごすしかないことを知っている。慌てず、騒がず。け
「群れずとも連携は取れる」
今を表す言葉だと思う。
その中心部には、熱いモノが必要なのは言うまでも無い。
熱が人を巻き込み、動きが加速するのを何度も見ると、身体が住む場所の遠近ではなく、心の住む場所の遠近が何よりも重要だとは思う様になった。
同志には距離は何の意味もない
優しい人が好きだけど、人に優しくされるのがおそろしい
わたしには、友だちがいなかった。世のなかにいろんな情あれど、友情は特にすばらしい。
そんなことはわかっている。
そこらへんの漫画本も、トレンディなドラマも、いやになるほど流れてる歌も、友情はいいぞと言ってくるのだから。
そうは言っても、思い当たる友だちがいない。
作家になってから人と会う回数が増え、ありがたいことにごく薄い友情のようなものを何人かと結べたけど、それ以外はさっぱりだ。2年以上