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自分に甘くなると、なんでも出来る私になれる

メールセッションで、作家さんから「自分の『好き』を前に出すって、怖くなかったですか?」というご質問をいただいたことがありました。

正直、怖かったです。

「気持ち悪い、変だと思われたらどうしよう」って悩んだ日もありました。

でも、私は「好きなようにやろう」と決めた。

人生は、有限です。

私は「今度は笑顔で楽しくはたらく」と決めて、ハンドメイドを始めました。

だから今は、自分に甘く、やりたいことをやって、やりたくないことは手放して、活動をしています。

かつては「もっと頑張らなくちゃ」「もっと売れるようになってからじゃないと、これはできない」と思っていることが、沢山あった。

でも、私は自分に甘くなることで、「やる」という決断ができるようになったのです。

私の思う「自分に甘くする」は、「だらだらする」「何もしない」「ズルをする」ということではありません。

むしろ、「何か行動をするため」に、自分に甘くするのです。


自分に甘く = 自分にたくさん許可を出すこと

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私にとっての「自分に甘くする」とは、こういうイメージ。

失敗してしまう自分を許す
憧れていること(委託販売をする、オリジナルのショップカードをつくるなど)を「やりたい」と思う自分に許可を出し、実際にやってみることにも許可を出す
好きなものを好きと言って良いと、自分に「○」をする

そんなふうに、私が自由に行動できるように、私がハンドメイド作家として成長していけるように意識的に取り入れる、習慣のようなものです。

そこで今回は、私が意識的に自分に甘くなることで得られた「メリット」をシェアしていきたいと思います。

「甘くなるって、そういうことか」と、頭と心をゆるめるきっかけとなれば、幸いです。


① 自分を責めなくなった

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一番は「自分を責めなくなったこと」

以前は「どうしてこんな事もできないの?」と、私は自分によく言っていました。

「何でこんなに要領が悪いんだろう」「何で他の作家さんみたいにできないんだろう」って、自分を責めていたのです。

自分を責めたところで何も変わらない。

それは分かっていたものの、責めずにはいられませんでした。

作品が売れないことがもどかしくて、ネットショップやSNSを見てもらえないことが寂しくて。

「何でうまく出来ないの?」って、思わずにはいられなかったのです。

でも今は、そういうことをあまり考えなくなりました。

ずっと「そうであってはいけない」と思っていた、「自分に甘くすること」が、普通になったからです。

「責める」という選択肢を、選ばなくなりました。

「思っていたようにならない」という状況であれば、行動を変えればいい。

行動を変えてもうまくいかないのなら誰かに相談したり、少しハンドメイドから離れて、本を読んだり映画を観たり、感性を磨けるようなことをすればいい。

「責める」という行動以外の、新しい選択肢を手に入れたのです。


② 失敗しても、引きずりにくくなった

3wayピアス

①でも書いたことですが、「どうしてうまくいかないんだろう」とよく落ち込んでいました。

「こんなに頑張っているのに、何で?!」って。

写真の練習もたくさんして、新作も作って、季節感や流行っている物を意識もして…。

でも、売れない。

他にもプレゼント企画をしてみたり、Instagramの投稿方法を変えてみたり、委託販売に挑戦したり…色々試しました。

そして、沢山失敗した。

そのたびに「やっぱり売れない…」って、何度も思いました。

そして①のように自分を責めるモードへ突入するのが、私の「いつものこと」だったのです。

今は「自分に甘い」がスタンダードなので、失敗しても自分を責めたり、落ち込んだりしなくなりました。

「ま、そういうこともあるよね」という感じ。

ケロッと切り替えられた時は、「次は何しよう?」と新しい行動を考えたり、「どうしてうまくいかなかったのかな?」と考えたりします。

もし落ち込んでも、自分を責めるモードには入りません。

「自分を慰めるモード」に切り替えます。

「よく頑張った!」と甘いものを食べたり、大好きな映画やアニメを観たり、のんびりコーヒーをいれて読書をしたり。

落ち込んだ日の夜は、料理をつくることを休んだり、次の日のお弁当作りを休んだりもします。

とにかく、自分にとびきり甘くする。

そうすると、自分を責めていた時よりも、立ち直りが早いのです。

私にとって「自分に甘くする」って、そういうこと。

「ダメなこと」ではなくて、むしろ「成長し続けるために必要なこと」だと、今は思っています。


③ 行動量が増え、変わらなかった状況を変えられるようになった

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「もっと売れるようになってからじゃないと、これはできないな」と思っていたことが、沢山ありました。

屋号のロゴをデザインしてもらうとか、ショップカードをオリジナルのデザインにするとか、作品の平均価格を上げるとか、使う素材を14kgfに統一するとか…。

「もっと売れるようになってから」って、思っていました。

ここでもまた「自分に甘くする」を応用。

「やりたいなら、やっちゃおうよ!」と、自分に「行動の許可」を出しまくったのです。

正しいと感じる理由がなくたって、目に見えた成果がなくたって、良い。

「やりたいから、やるでいいよ!」と、自分に「OK!」と「GO!」を出しました。

その結果、全く動かなかった「流れ」が、ぐんぐん流れ始めたのです。

作品が売れるようにもなったし、委託販売のオファーもよくいただくようになった。

1年以上お世話になっている委託店さんもあるし、しかもお店が横浜のみなとみらいにあって、毎月沢山のお客様が作品を買ってくださいます。(委託店はThingslyみなとみらい店さんです。今年から、Thingsly池袋PARCO店さんでも委託販売中。)

そんなふうに流れを変えられるようになったのは、行動量を増やすことができたから。

そして行動の許可を出せたのは、私が自分に甘くなったから。

「もっと頑張ってからじゃないと」ではなく、「今やってもいいんだよ!」と、自分に言えるようになったからです。


④ 自分にも、人にも、優しくできるようになった

桃花

自分に対して「もっと頑張らなくちゃ」「こんなものじゃダメ。もっともっとやらなくちゃ」と言っていた時は、自然と周りにもそれを求めていたように感じます。

「なんでもっと頑張らないの?」「どうしてそんなにダラダラしていられるの?」なんて思って、ついつい厳しいことを言ってしまったりして。

自分に対して厳しいことが当たり前だったので、周りも同じだと思っていたのでしょう。

「頑張るのが普通」で、その「頑張る」の基準は、私の中にあった。

私から見て「頑張っていない人」には、ついつい、厳しい目を向けたこともありました。

今思うと、ずいぶん自分勝手だったなあと思います。

人にはそれぞれの「頑張る」の基準があるし、そもそも「頑張る」がスタンダードじゃない人だっているのに。

それに気付いたのは、自分に甘くすることを意識し始めた頃のこと。

今まで「ダメ」と思っていたこと、例えば料理をしない日をつくるとか、好きなことだけする日をつくるとか…そういうことをしてみて、やっと気付いたのです。

「甘くしたって、別に、何も問題は起きないんだ」って。

どうやら「頑張る」がスタンダードだった私は、「頑張っていないと私じゃない」「頑張らないと迷惑を掛ける」と思っていたようなのです。

でも、料理を休んだ日の買ってきたご飯は美味しかったし、一緒に暮らしているパートナーも「休みたい時は休んで!」と言ってくれた。

好きなことだけをする日は、思っていたよりずっと楽しかった。

「世界って、こんなに楽しかったんだ。こんなに優しかったんだ」と、気付くきっかけになりました。

それを知ってからは「自分の基準に、人をあてはめないようにしよう」と思うようになりました。

「もっとこうしなくちゃダメ」は、私の勝手な判断。

自分に対しても、誰かに対してもその判断を手放すと、自分にも、人にも優しく居られると学んだのでした。


⑤ 笑顔で居られる時間が増えた

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「最近、賑やかになったね」と、彼に言われたことがあります。

うるさいということではなく、「よく笑うようになった」「楽しそうに話すようになった」という意味のよう。

それまでの私はうつ病だったこともあって、自分を責める言葉を沢山使って話し、「これが正しい」という正論めいたことばかり話していたように思います。

でも、自分に甘くなってからは、楽しいことが増えたのです。

「あれもこれも、やっちゃダメ」と思っていたけど、「あれもこれも、やっていいよ!」と、自分に言えるようになったから。

「休んでちゃダメ。もっともっと頑張らなくちゃ!」と思っていたけど、「休んでいいよ!たまにガス抜きも必要だよ」と、自分を休ませてあげられるようになったから。

話す内容も、暮らしの中の表情も、明るくなって、賑やかになった。

そして私の笑顔が増えたことで、パートナーに気を使わせることも減ったように感じています。

泣いていたり、怒っていたりする人が近くにいると、「どうしたんだろう」「大丈夫かな?」と気を遣うもの。

かつての私は感情の起伏が激しくて、泣くことも怒ることも多く、彼にはずいぶん気を遣わせたと感じています。

そんな私が自分に甘くなったことで、よく笑うようになった。

そんな私に、彼も安心したのではないかなと感じています。

なので自分に甘くすることは、自分だけにメリットがあることではなく、周りにとってもメリットがあることなのだと、今は思っています。


まずは「言い訳力」をつけていく

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「自分に甘くする」ってどういう事なのか、最初はよく分かりませんでした。

カフェでコーヒーを飲んでも「こんなことしてる場合じゃないよなあ」と心から楽しめなかったり、好きな本を買っても「また無駄遣いして…」と自分を責めたりした。

なので、言い訳をすることにしたんです。

私には「こういう暮らしがしたい」「こういう作家活動がしたい」という理想があります。

まずその理想を、言い訳にすることにしたのです。

理想を「理想」と思っているだけでは、いつまで経っても叶わないということも、これまでの経験から学びました。

理想を叶えるためには「理想の私がやっていそうなこと」を「今やること」が必要なのだと。

そうすれば、自然と理想が理想ではなくなっていく。

理想が現実になっていくのです。


「理由なく楽しい」が沢山ある暮らしでも、いい

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カフェでコーヒーを飲む時も「理想の私なら何でもない日にカフェに行って、のんびりするだろうなあ」と言い訳をして、楽しみ、くつろぐ。

本を買う時も「理想の私の部屋にありそう!それにこれを読んだら、もっと毎日が楽しくなりそう」と言い訳をして、楽しい気分で買い、読む。

私がしてきたのは、「こんなことしちゃダメ」を「良い」にする言い訳。

なので自分をだらけさせる言い訳では、ありません。

「もっと成果を出してからじゃないとできない」という思い込みを手放すための、ワクワクするような言い訳です。

自分に甘くすることが難しい時、はじめの一歩は「行動するための言い訳」から。

自分に甘い生活は、楽しいです。

楽しむことって、辛いことや頑張ったことなど、理由がないとダメだと思っていた。

でも、そうじゃなかったのです。

楽しいが沢山ある暮らしでも、いい。

自分に甘くしたって、よかったのです。


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