Takuya Matsumoto

映像と写真とインスタレーションアートをつくって暮らしてます。唯一の趣味は雪山で遊ぶ事。…

Takuya Matsumoto

映像と写真とインスタレーションアートをつくって暮らしてます。唯一の趣味は雪山で遊ぶ事。 https://www.instagram.com/takuya_matsumoto_

マガジン

記事一覧

素材感

数ヶ月ぶりに一瞬暇ができて、注目してる人がいけてるアウトドアの服を作ってたのを知り、アウトドアの服なので素材感がとても知りたくて渋谷のセレクトショップ的な服屋に…

Takuya Matsumoto
7か月前
5

フィーリングが合うのは機械でもある気がしています

仕事柄色んなカメラ使う。 レンタルすることも多いんだけど、自分でも色々と買っている。 洋物のメーカーを含めニコンのカメラ以外はほぼ全部使ったことがあるはず。ニコン…

Takuya Matsumoto
11か月前
3

過去がそこにある

気を抜くと、もっとしっかり言うと無自覚にいるとあっと言ってる間に昨日とほぼ同じ夜を迎えている。 その夜を重ねて1年が過ぎ去っていく。30歳が近くなる時にこの感じが…

写真日記 : Tokyo は

この間ロケハンでレインボーブリッジを車で渡った。渡りきるぐらいの辺りで、そこの建物に友達が住んでてと、隣の席に座ってたCMのプロデューサーが世間話を始めた。 「へ…

5

小さき私達の言葉(文)

昔、昔、ネットの世界にはBBSっていう掲示板があって、文字ベースで好きなことについて語り合える世界があった。 小さき言葉たちが、確かな言葉ではあるが、集まって小声…

7

枠(フレーム)を考える 2話目

1話目からの続き。 前回はフランスのプロジェクションマッピングの原型を見たという話で終わっていました。この原型は建物に2Dのモーショングラフィクスを投影したもの…

3

枠(フレーム)を考える 1話目

僕は今、映像や写真を作る人として、広告やエンターティメントの仕事をしています。その仕事の入り口になったのは、コンピューターグラフィックス(以下CG)を覚えたのがき…

6

コピーは雰囲気が大事。喋りはノリが大事。

僕は仕事柄、街で気になった広告を写真に撮って保存しておくクセがあります。今日なそんな倉庫から、最近出会った広告を枕詞にノートを更新。 振り切ってますね。この吹…

2

Line

僕は歌が下手だ。 下手というのは大袈裟すぎるかもだが、自分で想像するようには全く歌えない。というか音楽に苦手意識がある。 前回書いたけど、僕は子供の頃、体が悪く…

パラダイス

1

桜の下でOMを持った女の子に写真を撮ってと言われて、大切なことを思い出す話

満開から数日経過した桜を、毎年儀式みたいに撮影しに行くことにしている。 ご時世的に明るい感じとは言えないけれど、今年も桜が咲いて、春を迎えるというのは悪いもので…

28

素材感

数ヶ月ぶりに一瞬暇ができて、注目してる人がいけてるアウトドアの服を作ってたのを知り、アウトドアの服なので素材感がとても知りたくて渋谷のセレクトショップ的な服屋にでかけた。

着いて試着していいですかと販売員の方に確認して着てみる。

販売員の方はその服が有名なディレクターが作ったことが誇らしいらしく、そして全国に展開しているその巨大セレクトショップでも、この服は渋谷のその店にしか置いてないこともと

もっとみる

フィーリングが合うのは機械でもある気がしています

仕事柄色んなカメラ使う。
レンタルすることも多いんだけど、自分でも色々と買っている。
洋物のメーカーを含めニコンのカメラ以外はほぼ全部使ったことがあるはず。ニコンだけはフィルムカメラ以外使ったことがない。別に嫌いとかではない。

自分で持ってるカメラは動画のカメラは置いておいて、スチールのカメラだと小さいのとか細かいのは数多あるのだが仕事で使ってたのは2つ。

CANONは一眼レフを中心に使ってい

もっとみる
過去がそこにある

過去がそこにある

気を抜くと、もっとしっかり言うと無自覚にいるとあっと言ってる間に昨日とほぼ同じ夜を迎えている。

その夜を重ねて1年が過ぎ去っていく。30歳が近くなる時にこの感じがどんどん加速されて行ってすごく恐ろしくなったことがあるし現在も同じ。

今日と昨日の境目はまだマシだ。恐ろしいのは昨日と一昨日の境目、その先の境目、そしてその先。現時点よりどんどん遠くなるにつれて境界が曖昧になっていっ
てボヤけていくこ

もっとみる
写真日記 : Tokyo は

写真日記 : Tokyo は

この間ロケハンでレインボーブリッジを車で渡った。渡りきるぐらいの辺りで、そこの建物に友達が住んでてと、隣の席に座ってたCMのプロデューサーが世間話を始めた。

「へー」なんて冷静を装って話してたけど、お台場に住んでる人が本当に居るの!なんて心の中は新発見。勝手に盛り上がってた。普通に考えたら、そりゃ住んでる人は沢山居るだろう。だけどTokyoに来て10年を過ぎても、未だにテレビ局とイベント会場とア

もっとみる
小さき私達の言葉(文)

小さき私達の言葉(文)

昔、昔、ネットの世界にはBBSっていう掲示板があって、文字ベースで好きなことについて語り合える世界があった。

小さき言葉たちが、確かな言葉ではあるが、集まって小声で囁いてるような牧歌的な世界。

それが徐々に大きくなり2chみたいなものが生まれ、小さき言葉が集まるとそこそこに大きな塊になり、暴力的になることを私達は知った。

そしてSNS時代に突入して、文字、画像、動画を使い、双方向のコミュニケ

もっとみる
枠(フレーム)を考える 2話目

枠(フレーム)を考える 2話目

1話目からの続き。

前回はフランスのプロジェクションマッピングの原型を見たという話で終わっていました。この原型は建物に2Dのモーショングラフィクスを投影したもので、当時それだけでも斬新な発想でしたが、僕は3DCGの仕事をしていたので、見た瞬間これはすぐに世界的に3Dになる!と考えました。

当時の相棒、エンジニア&CGクリエーターの橋本くんに相談して、夜な夜なやり方を考えました。半年〜1年ぐらい

もっとみる
枠(フレーム)を考える 1話目

枠(フレーム)を考える 1話目

僕は今、映像や写真を作る人として、広告やエンターティメントの仕事をしています。その仕事の入り口になったのは、コンピューターグラフィックス(以下CG)を覚えたのがきっかけでした。

最初に僕が学生の時に買って勉強したCGソフトはShadeと言う国産ソフト。当時のShadeはタイムライン、時間軸、を持てなかったので、映像を作るソフトではなく、静止画を作れるソフト。感覚としては、まさにPC画面の中で彫刻

もっとみる
コピーは雰囲気が大事。喋りはノリが大事。

コピーは雰囲気が大事。喋りはノリが大事。



僕は仕事柄、街で気になった広告を写真に撮って保存しておくクセがあります。今日なそんな倉庫から、最近出会った広告を枕詞にノートを更新。

振り切ってますね。この吹き出しを使い、読者の感想に見せかけて言いたいことを語るスタイル。

頻繁に見る、様式美のようなパターンですが、色々言いたいことがわかりやすくて清くて、嫌いでないです。

もう読んで感想を書いてくれる読者がこんなにもいるんだね!って素直に

もっとみる
Line

Line

僕は歌が下手だ。

下手というのは大袈裟すぎるかもだが、自分で想像するようには全く歌えない。というか音楽に苦手意識がある。

前回書いたけど、僕は子供の頃、体が悪くて運動を禁止されていた。運動をしないことで出来た時間を有効活用するため、母の提案で小学2年からフルートを習っていた。僕はクラシック音楽にほぼ興味はなかったけど、母は自分の息子に何か別の可能性を与えようとしていた。(前回書いたのは、時系列

もっとみる
桜の下でOMを持った女の子に写真を撮ってと言われて、大切なことを思い出す話

桜の下でOMを持った女の子に写真を撮ってと言われて、大切なことを思い出す話

満開から数日経過した桜を、毎年儀式みたいに撮影しに行くことにしている。

ご時世的に明るい感じとは言えないけれど、今年も桜が咲いて、春を迎えるというのは悪いものではないなと思う。

僕は満開よりは少し散り始めたぐらいの桜に興味があるものだから、満開の報道があってから数日後の、自分好みの桜に仕上がってるであろう最高のタイミングを測って、今年も都内某所に繰り出した。

そんなこんなで、少しハゲた桜を撮

もっとみる