Takuya Matsumoto

映像と写真とインスタレーションアートをつくって暮らしてます。唯一の趣味は雪山で遊ぶ事。…

Takuya Matsumoto

映像と写真とインスタレーションアートをつくって暮らしてます。唯一の趣味は雪山で遊ぶ事。 https://www.instagram.com/takuya_matsumoto_

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最近の記事

素材感

数ヶ月ぶりに一瞬暇ができて、注目してる人がいけてるアウトドアの服を作ってたのを知り、アウトドアの服なので素材感がとても知りたくて渋谷のセレクトショップ的な服屋にでかけた。 着いて試着していいですかと販売員の方に確認して着てみる。 販売員の方はその服が有名なディレクターが作ったことが誇らしいらしく、そして全国に展開しているその巨大セレクトショップでも、この服は渋谷のその店にしか置いてないこともとても誇らしいらしく、誇らしい口調でヒストリーを語ってくる。 服にヒストリーは大

    • フィーリングが合うのは機械でもある気がしています

      仕事柄色んなカメラ使う。 レンタルすることも多いんだけど、自分でも色々と買っている。 洋物のメーカーを含めニコンのカメラ以外はほぼ全部使ったことがあるはず。ニコンだけはフィルムカメラ以外使ったことがない。別に嫌いとかではない。 自分で持ってるカメラは動画のカメラは置いておいて、スチールのカメラだと小さいのとか細かいのは数多あるのだが仕事で使ってたのは2つ。 CANONは一眼レフを中心に使っていた。使ってたというか一番信頼できる相棒だった。5D MK2,3,4と使ってた。

      • 過去がそこにある

        気を抜くと、もっとしっかり言うと無自覚にいるとあっと言ってる間に昨日とほぼ同じ夜を迎えている。 その夜を重ねて1年が過ぎ去っていく。30歳が近くなる時にこの感じがどんどん加速されて行ってすごく恐ろしくなったことがあるし現在も同じ。 今日と昨日の境目はまだマシだ。恐ろしいのは昨日と一昨日の境目、その先の境目、そしてその先。現時点よりどんどん遠くなるにつれて境界が曖昧になっていっ てボヤけていくこと。 この加速感からどのように逃れたらいいのか?自分を覚えておくにはどうしたら

        • 写真日記 : Tokyo は

          この間ロケハンでレインボーブリッジを車で渡った。渡りきるぐらいの辺りで、そこの建物に友達が住んでてと、隣の席に座ってたCMのプロデューサーが世間話を始めた。 「へー」なんて冷静を装って話してたけど、お台場に住んでる人が本当に居るの!なんて心の中は新発見。勝手に盛り上がってた。普通に考えたら、そりゃ住んでる人は沢山居るだろう。だけどTokyoに来て10年を過ぎても、未だにテレビ局とイベント会場とアウトレットのイメージが抜けないでいた。 完全に個人的で貧相な思い込みとイメージ

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        • 写真、映像の話
          5本

        記事

          小さき私達の言葉(文)

          昔、昔、ネットの世界にはBBSっていう掲示板があって、文字ベースで好きなことについて語り合える世界があった。 小さき言葉たちが、確かな言葉ではあるが、集まって小声で囁いてるような牧歌的な世界。 それが徐々に大きくなり2chみたいなものが生まれ、小さき言葉が集まるとそこそこに大きな塊になり、暴力的になることを私達は知った。 そしてSNS時代に突入して、文字、画像、動画を使い、双方向のコミュニケーションを取りやすくなり、より言葉がダイレクトになり、平和的なことや社会的意義の

          小さき私達の言葉(文)

          枠(フレーム)を考える 2話目

          1話目からの続き。 前回はフランスのプロジェクションマッピングの原型を見たという話で終わっていました。この原型は建物に2Dのモーショングラフィクスを投影したもので、当時それだけでも斬新な発想でしたが、僕は3DCGの仕事をしていたので、見た瞬間これはすぐに世界的に3Dになる!と考えました。 当時の相棒、エンジニア&CGクリエーターの橋本くんに相談して、夜な夜なやり方を考えました。半年〜1年ぐらいしたら努力が徐々に実って小さなオブジェクトにはそれなりに照射できるようになります

          枠(フレーム)を考える 2話目

          枠(フレーム)を考える 1話目

          僕は今、映像や写真を作る人として、広告やエンターティメントの仕事をしています。その仕事の入り口になったのは、コンピューターグラフィックス(以下CG)を覚えたのがきっかけでした。 最初に僕が学生の時に買って勉強したCGソフトはShadeと言う国産ソフト。当時のShadeはタイムライン、時間軸、を持てなかったので、映像を作るソフトではなく、静止画を作れるソフト。感覚としては、まさにPC画面の中で彫刻をするような感じで、でも最終結果は写真になるという変換がコンピューターによって行

          枠(フレーム)を考える 1話目

          コピーは雰囲気が大事。喋りはノリが大事。

          僕は仕事柄、街で気になった広告を写真に撮って保存しておくクセがあります。今日なそんな倉庫から、最近出会った広告を枕詞にノートを更新。 振り切ってますね。この吹き出しを使い、読者の感想に見せかけて言いたいことを語るスタイル。 頻繁に見る、様式美のようなパターンですが、色々言いたいことがわかりやすくて清くて、嫌いでないです。 もう読んで感想を書いてくれる読者がこんなにもいるんだね!って素直に思うようにしてます。 決めるという言葉が色んなキメるに見えてきちゃいます。

          コピーは雰囲気が大事。喋りはノリが大事。

          Line

          僕は歌が下手だ。 下手というのは大袈裟すぎるかもだが、自分で想像するようには全く歌えない。というか音楽に苦手意識がある。 前回書いたけど、僕は子供の頃、体が悪くて運動を禁止されていた。運動をしないことで出来た時間を有効活用するため、母の提案で小学2年からフルートを習っていた。僕はクラシック音楽にほぼ興味はなかったけど、母は自分の息子に何か別の可能性を与えようとしていた。(前回書いたのは、時系列的にはこの後の話) 母は、困ってことに割と極端な性格である。 音楽を習うだけ

          パラダイス

          パラダイス

          桜の下でOMを持った女の子に写真を撮ってと言われて、大切なことを思い出す話

          満開から数日経過した桜を、毎年儀式みたいに撮影しに行くことにしている。 ご時世的に明るい感じとは言えないけれど、今年も桜が咲いて、春を迎えるというのは悪いものではないなと思う。 僕は満開よりは少し散り始めたぐらいの桜に興味があるものだから、満開の報道があってから数日後の、自分好みの桜に仕上がってるであろう最高のタイミングを測って、今年も都内某所に繰り出した。 そんなこんなで、少しハゲた桜を撮影していたら、僕に呼びかける声が。振り返ると、高校生ぐらいの女の子二人組が立って

          桜の下でOMを持った女の子に写真を撮ってと言われて、大切なことを思い出す話