マガジンのカバー画像

多賀町の伝統行事

10
多賀町には多賀大社、胡宮神社、大瀧神社をはじめ、各集落に字の神社、寺院があります。また山間部集落では山の神信仰、各イエに祀られるお地蔵さんがあり、地蔵盆があります。浄土真宗の行事…
運営しているクリエイター

#滋賀県多賀町

【後編】川で洗濯した笹葉で、つまき(ちまき)こさえる!

【後編】川で洗濯した笹葉で、つまき(ちまき)こさえる!

6月9日雨。山の集落はひんやり、寒いくらいです。
萱原地区の「つまき作り」は6月9日、旧暦端午の節句の前日に作ります。続編の記録を綴ります。

多賀町萱原(かやはら)のYさん宅に朝9時集合。

前編はこちらから ↓

笹葉の準備

笹の新芽の細く丸まっているところと、小さい葉をハサミで切ります。

「新芽は抜けたら抜いたらええ、ハサミでなるべく短く切るやで」と。
ついつい抜きたくなり、引っ張ります

もっとみる
【前編】つまき(ちまき)準備は、川へ洗濯に!!

【前編】つまき(ちまき)準備は、川へ洗濯に!!

令和6年の旧暦端午の節句は6月10日。
Yさんは、子どもの頃から毎年、ずっと旧暦 端午の節句に「ツマキ」を作り続けて来られたそうです。
「旧暦端午の節句にウチとこでも「つまき(ちまき)」作るさかい」と聞き、ぜひ取材させてください!とお願いしました。

「ちまき」ではなく「つまき」

滋賀県多賀町にある 2つの川と 3つの谷筋。
同じ町内なのに、谷筋ごとに少しずつ方言も文化も違うのがこの町の魅力的な

もっとみる
「地域学習」で「化石発掘体験」ができるまちで、「ブランディング」に小学生がチャレンジ

「地域学習」で「化石発掘体験」ができるまちで、「ブランディング」に小学生がチャレンジ

2022年、国指定天然記念物になったアケボノゾウ化石多賀標本。
「シガタガゾウのサト祭り実行委員会」は、アケボノゾウ化石多賀標本が国の天然記念物となる動きや、取り組みを契機に動き出したプロジェクトです。『アケボノゾウ化石でわくわくするまちづくり』をコンセプトに活動しています。
シガタガゾウのサト祭り実行委員会の取り組みを紹介します。

多賀町内の小学生は、古琵琶湖層から発掘された古代ゾウ、アケボノ

もっとみる
4月21日「よみや団子」のために「よもぎ」摘み4回!足りるかな?

4月21日「よみや団子」のために「よもぎ」摘み4回!足りるかな?

4月21日は、宵宮(よみや)。
よみや団子は、懐かしいけど、誰も作ってくれる人がいはらへんし、自分で作らなしゃあないわな。今年も、よみや団子作るさかいにおいでや!

宵宮(よみや)

4月22日は、多賀大社の古例大祭(これいたいさい)。鎌倉時代より続く由緒あるお祭りです。地元の人は「多賀まつり」と呼んでいます。
前日の宵宮(よみや)に、よもぎ団子を作ってお重箱に詰め、親戚中に配ったそうです。それも

もっとみる
講演会③古の祭りを知る

講演会③古の祭りを知る

 この地に約八百年前から伝わる古例大祭と、多賀信仰について、
多賀大社 宮司 片岡秀和氏に第一部でご講演いただきます。
 また、祭礼を支えた地域や人の関わりの特色を滋賀県立大学 教授 市川秀之氏に第二部でご講演いただきます。

 「お多賀さん」の愛称で全国に知れ渡るブランド力は、まちの魅力を語るのに必須です。
この地に住まうことの当たり前に、ややもすると私たちは慣れてしまっているのかもしれません。

もっとみる
『多賀の 食べるを つなぐ』本が出来ました!

『多賀の 食べるを つなぐ』本が出来ました!

こんばん なにつくる?

目次
01 多賀の食を知る
02 よびしの伝統料理
03 伝えたいおやつ
04 多賀のやさい
05 多賀のお米
06 お味噌
07 YOBISHIプロジェクトの活動

〈制作〉
YOBISHIプロジェクト/多賀町立文化財センター/grow rice project
〈監修〉
堀田 裕介

「YOBISHI(よびし)」とは
滋賀県多賀町付近の方言です。
お正月や法事などの時

もっとみる