マガジンのカバー画像

後で拝読致します

4,772
運営しているクリエイター

#エッセイ

「なぜ学校に行かなければならないか」と聞かれたとしたら、どう答えるか

「なぜ学校に行かなければならないか」と聞かれたとしたら、どう答えるか

”mond”の僕のアカウント宛に来た質問文より。

◀九月の回答(原文ママ)▶

九月と申します。くがつと読みます。なぜ学校に行かなければならないか、僕もあんまり分からないまま、学校に行ったり行かなかったりして大人になりました。学校それ自体に対する疑問はずっと自分の中にあって、大学では教員養成ではないタイプの教育学部を選択しました。教育について、ちゃんと考えてみたかったんです。

在学中はオルタナ

もっとみる

本当にあったよくわからない話「パブロンの袋」

 私が上京してきたのは30前後のころで、その少し前ぐらいは、おもにコミティアという同人イベントに出るために年に何度か東京に行く、という生活をしていました。そのころに始まったことです。
 コミティアは国際展示場で開かれるわけですが、ある時期から、そこに行くたびになぜか必ずパブロンの袋が落ちているのを見かけるようになりました。パブロンの袋というのはパブロンゴールドの粉薬が入っている金色の袋です。
 そ

もっとみる
女ひとり、性と死と生を巡る旅…花房観音『女の旅』第一章・大阪なんばの女性用風俗

女ひとり、性と死と生を巡る旅…花房観音『女の旅』第一章・大阪なんばの女性用風俗

旧赤線街、ストリップ、ラブホテル──日本全国の色街をひとり彷徨い、男と、セックスと、女の生き方を問うーー花房観音著『女の旅』(大洋図書刊)より無料公開。

 旅に出たいと、いつも考えている。知らない風景を眺め、家の布団ではない寝床で横になり、誰も知らない、何者でもない自分の時間を過ごしたいと。
 旅に出るときはひとりがいい。ひとりになるために旅に出るのだから。
 そうやって旅に出ると、逃げている感

もっとみる
著者が語る:正しい「認知バイアス」対処法

著者が語る:正しい「認知バイアス」対処法

「農業協同組合」(JA: Japan Agricultural Cooperatives)が、地域農業の担い手やJA青年部員・JA役職員などを対象に1947年に創刊した『地上』という雑誌がある。

そこで、「正しい『認知バイアス』対処法」という記事が公開されたので、紹介しよう。なおこの記事は、私が取材を受けてライターの鷺島鈴香さんが原稿をまとめ、それを私がチェックする方式で進めたものである。

#

もっとみる
連載:「新書こそが教養!」【第98回】『統一教会』

連載:「新書こそが教養!」【第98回】『統一教会』

2020年10月1日より、「note光文社新書」で連載を開始した。その目的は、次のようなものである。

現在、毎月200冊以上の「新書」が発行されているが、玉石混交の「新刊」の中から、何を選べばよいのか? どれがおもしろいのか? どの新書を読めば、しっかりと自分の頭で考えて自力で判断するだけの「教養」が身に付くのか? 厳選に厳選を重ねて紹介していくつもりである。乞うご期待!

「性・金・恨ハン」に

もっとみる
動画【ロジ研#1】ロジカルコミュニケーション入門【第1回】

動画【ロジ研#1】ロジカルコミュニケーション入門【第1回】

NHK出版WEBで「連載 ロジカルコミュニケーション入門」が2023年4月より始まる。その趣旨は、次のようなものである。

最初に連載記事をどうぞ!連載についての動画!情報文化研究所研究員が連載についての感想を述べています。動画をご覧ください!

連載のオンライン講座!本連載はNHK文化センター講座「ロジカルコミュニケーション入門――はじめての論理的思考」と連動しています。興味をお持ちの皆様は、ぜ

もっとみる
連載:「新書こそが教養!」【第91回】『ルポ 大学崩壊』

連載:「新書こそが教養!」【第91回】『ルポ 大学崩壊』

2020年10月1日より、「note光文社新書」で連載を開始した。その目的は、次のようなものである。

現在、毎月200冊以上の「新書」が発行されているが、玉石混交の「新刊」の中から、何を選べばよいのか? どれがおもしろいのか? どの新書を読めば、しっかりと自分の頭で考えて自力で判断するだけの「教養」が身に付くのか? 厳選に厳選を重ねて紹介していくつもりである。乞うご期待!

国立大学に対する「国

もっとみる
連載:「新書こそが教養!」【第90回】『量子力学の多世界解釈』

連載:「新書こそが教養!」【第90回】『量子力学の多世界解釈』

2020年10月1日より、「note光文社新書」で連載を開始した。その目的は、次のようなものである。

現在、毎月200冊以上の「新書」が発行されているが、玉石混交の「新刊」の中から、何を選べばよいのか? どれがおもしろいのか? どの新書を読めば、しっかりと自分の頭で考えて自力で判断するだけの「教養」が身に付くのか? 厳選に厳選を重ねて紹介していくつもりである。乞うご期待!

「無数の平行世界」と

もっとみる
連載:「新書こそが教養!」【第89回】『戦争の地政学』

連載:「新書こそが教養!」【第89回】『戦争の地政学』

2020年10月1日より、「note光文社新書」で連載を開始した。その目的は、次のようなものである。

現在、毎月200冊以上の「新書」が発行されているが、玉石混交の「新刊」の中から、何を選べばよいのか? どれがおもしろいのか? どの新書を読めば、しっかりと自分の頭で考えて自力で判断するだけの「教養」が身に付くのか? 厳選に厳選を重ねて紹介していくつもりである。乞うご期待!

「地政学」は「学問」

もっとみる
追悼:バート・バカラック!

追悼:バート・バカラック!

2023年2月8日、バート・バカラックが逝去した。次の記事には「時代を超えた名曲の数々を生み出した」とあるが、まさに20世紀最高の作曲家の一人だと思う。

バカラックが亡くなったと聞いて、私が想い起したのは、これまでに訪れてきたアメリカ、ヨーロッパ、アジア、そして日本の各地のさまざまな光景だった。

騒めく空港の待合室やホテルのロビー、レストランやショッピング・モールのバックグラウンドでは、必ずと

もっとみる
FM軽井沢「ラジオ大学」バックナンバー!

FM軽井沢「ラジオ大学」バックナンバー!

FM軽井沢の提供する「軽井沢ラジオ大学」(毎週月曜日~金曜日19:00-19:30)という番組がある。向学心旺盛な軽井沢在住者をはじめ、インターネットを通して約5万人がリスナーだという。

その特徴は、パーソナリティの木下晃伸氏が「持続可能社会の実現に役立つ知見をスペシャルゲストへのインタビューを通じてお届けする教養・教育番組」ということで、2019年から幅広いゲストを迎えて多種多彩な興味深いトピ

もっとみる