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#地方ライター
還暦を迎えた父を見て、わたしは親のことを知らなかったと気付いた
「お父さん、お誕生日おめでとう」
先日還暦を迎えた父に、そうシンプルな文面のLINEをポチポチと打って送信する。
3歳の息子の「ハッピーバースデーの歌」の熱唱動画を添えて。
孫からのおめでとうの歌は、さぞ喜ぶだろうな……と、口元を緩めながら送信する。
数時間、父から自撮りの写真と、ファンである「ももいろクローバーZ」スタンプが送られてきた。
(え、自撮り?父が?)
そして、スタンプを使
自分のことを初めて「記事」にしてもらったら、新たな自分を発見
4月1日。エイプリルフール。
現在、29歳。
もう、誰かにおもしろおかしいウソなんてついたり、つかれたりする歳ではない。
もともと昔から真面目で冗談が苦手で、人の困った顔を見るのが苦手だし、また、自分がされても上手く反応できないのだ。(そして相手にちょっとだけ申し訳なく思う)
自分の中の「おもしろさ」や「ユーモア」は前世にでも置き忘れてしまったのかもしれないなぁ……と感じていた。
もしか
母になり、世の中は「自分が思っているより優しいって」知った
親のほうが、子どもから教わることはたくさんあるなぁ……と思う。
書ききれないくらい、今までも。
そしてこれからも。
*
わたしには3歳の息子が一人いる。
毎日、やんちゃでよく動き回る元気いっぱいの息子。
喜怒哀楽、くるくるくるくる様々な表情を見せる。
それにともなって、わたしも喜怒哀楽くるくる変わる。
自分がこんなに感情豊かだったのか……と衝撃とともに思い出させてくれたのは、まぎれも
「自分はどうしたいか?」と問いかけることで幸せは近づく
「自分と関わった人はみんな幸せになる」
という生き方が、わたしの最終的な目標。
死ぬ間際にこの目標が叶っていて、人生の中で出会った色々な人の笑顔や感謝の言葉が浮かんでこの世を去れたら本当に幸せだろうなぁ…と心底思うのだ。
…ってなんかカッコよく言い切ったけど、わたしだってそんなポジティブな夢や目標を考えられるようになったのも、ほんの最近だ。
どちらかというとイメージすることは苦手だし、リス
人生初の「責任」は吹奏楽部で出会った
わたしの人生に大きく影響を与えた人物のひとり。
それは、まぎれもなく中学校の部活の顧問F先生だった。
今の自分の考え方や価値観のベースには部活から学んだことが大きい。
仲間と協力して何かを創り上げる難しさと達成感、1人でもお客さんがいるならプロ意識を持って物事に取り組むこと。努力が必ずしも結果に結びつくわけではないけど結果を出すには努力が必要なこと、物事を継続することの難しさや常に勉強するこ
自分の思う親孝行ができなくても親は初めから幸せ
昔、「自分が理想とするような親孝行ができてないな…」って思っていた。
そして最近のこの社会状況からして、なかなか直接会えないなどで、「思うように親に何かができないな」って思う人ってわたし以外にも多いんだろうなぁ…と思う。
わたし自身、父は、母はずっと「あの人たちは幸せだったのかな?」って疑問に思うことが多かった。
だから、「何かわたしが親孝行なり、形に残ることをもっとしてあげたいな」と思って