単純作業が苦手な発達障害者
企業の障害者雇用の採用ページを見ると、採用時の仕事内容で単純労働しかない企業があることに気づきます。書類のコピーや郵便物の仕分け、従業員の出勤管理など仕事というよりも雑務に近い作業ばかりです。
もちろん企業側も障害の特性を考えた結果、このような作業を任せているのだと思います。しかし、障害者、特に発達障害者のなかには逆にこのような単純作業が苦手な方もいます。なぜ、発達障害者は単純作業が苦手なのでしょうか?それは発達障害の症状に処理速度が遅いことや注意力が散漫であることがあるからです。
単純作業は簡単なように見えて意外と根気のいるものです。同じことを繰り返し行うので注意力が必要になりますし、正直刺激が足りないので飽きてしまいます。同じ発達障害でもASDはこのような同じことを淡々と繰り返しすることが好きな方もいますが、発達障害はASD単体であることは少なく、むしろADHDと併発している場合が多いです。
では、企業側は(発達)障害者にどのように働いてもらえばよいのでしょうか。障害の症状や特性に配慮してこんな文句を言われたら障害者を雇用する気も無くなってしまいます。罰則金を支払ってもいいから障害者を雇わなくなる企業も増えるかもしれません。
(発達)障害者を雇用する企業側としては障害者と一括りにするのではなく、本人の特性に合わせた仕事を任せることだと思います。大事なのは障害の特性というよりも本人の特性を考えることです。考えてみれば当たり前のことですが健常者も本人の得意なことや能力に合わせて部署の配属先が決まります。健常者と一括りにすることはありませんよね。それと同じことです。
企業側は面倒くさいと思うかも知れませんが、このような本当の意味での配慮もしてほしいと思っています。